アメリカでは1985年に、「超時空要塞マクロス」と「超時空騎団サザンクロス」と「機甲創世記モスピーダ」という3つの異なるシリーズを編集し台詞も改訂して、「ロボテック」という1つの作品として放映された
2001年にようやく単独作品として、英語字幕版によるDVDが全話リリースされた
日本では 1982年10月から1983年6月まで、TBS系列で全36話が放送された
ロボットアニメに三角関係やアイドルを絡めた斬新な作風で、1980年代前半のアニメブームを象徴する作品となった
また可変戦闘機バルキリーの格好よさも話題になった
墜落した宇宙戦艦を修復し、人類はマクロスと名付けた
だが、進宙式の際にブービートラップが発動し、謎の異星人「ゼントラーディ軍」を攻撃
マクロスは星間戦争に巻き込まれていく…………
のちに劇場版も作られて大ヒットした「超時空要塞マクロス」
果たして海外ではどういう評価をされているのか?
「超時空要塞マクロス」
1999年、突如宇宙より巨大な宇宙戦艦が地球に墜落した
これにより異星人の実在と彼らの間の戦争の存在を知った人類は、地球統合政府を樹立
宇宙戦艦を修復し「マクロス」と名付けた
2009年のマクロス進駐式の当日、マクロスの主砲が勝手に動作し、地球付近にいた異星人の陣営「ゼントラーディ軍」の艦隊を攻撃
それは組み込まれたプログラムによるブービートラップだった
人類は否応なく異星人との戦争に巻き込まれることになった
進宙式を見にきていた民間人パイロットの一条輝は、偶然可変戦闘機バルキリーに乗ってしまい、戦場に駆り出される
戦闘の最中、輝は中華料理店の娘、リン・ミンメイと出会う
圧倒的な戦力を誇るゼントラーディ軍の攻撃から逃れるため、マクロスはフォールド航行を試みる
しかし、制御に失敗し、太陽系外周部まで飛ばされ…………
一条輝を演じるのは長谷有洋
リン・ミンメイは飯島真理
早瀬未沙は土井美加
ロイ・フォッカーは神谷明
原作はスタジオぬえ
シリーズ構成は松崎健一
キャラクターデザインは美樹本晴彦
メカニックデザインは宮武一貴、河森正治
チーフディレクターは石黒昇
海外の評価
アメリカでは「Super Dimension Fortress Macross」のタイトルでリリースされた
現時点でのIMDbのスコアは8.5/10
メディアの評価
TakaCode Reviews
私がマクロスに最初に触れたのは、今では悪名高いロボテックシリーズでした
私を含めて多くのアニメファンがこのシリーズを否定すると思います
マクロスはロボットアニメとしては初めて、キャラクターが中心の作品でした
輝、美沙、ミンメイの三角関係は、私が見た中で最も優れた三角関係の1つです
そんな特徴があるにもかかわらず、シリーズの後半では戦争ものとしても盛り上がります
戦争、喪失、相互理解というテーマは、非常に上手く実行されています(少なくとも最初の27話までは)
その後の追加された9話は、正直蛇足でした
アニメーションの質にはバラつきがありますが、当時の作品としてはよく作られています
メカバトルは見ごたえがあり、キャラクターは魅力的で、本格的なSFの雰囲気もあります
またバルキリーのような変形するメカは、「機動戦士Ζガンダム」に影響を与えました
最後の9話は不要であるものの、マクロスは素晴らしい価値のある名作であり、ほとんどのアニメファンがチェックすべき作品です
強く推奨します
Pinned Up Ink
ストーリーはよく練られており、流れもスムーズでバランスよく進んでいきます
キャラクターデザインはかなり良く、メカに関しても格好よくて、現在の兵器が進化したようなリアリティがあります
全体的にキャラクターを中心にしっかりと構築されており、始まりと終わり方も奇麗です
これは素晴らしいシリーズで、メカファンに強くお勧めします
World Dueling Academy
マクロスはキャラクター主導の物語であり、彼らの関係性に焦点が置かれています
特に、輝とミンメイ、美沙の三角関係は興味深く、決して退屈させません
私自身はミンメイのファンでしたが、全体的にシナリオがよく出来ており、どちらが勝つのかとても夢中になりました
また「私の彼はパイロット」や「0-G LOVE」など、ミンメイの曲はとても素晴らしかったです
My Shiny Toy Robots
シリーズのプロットは素晴らしく、戦争と巨大ロボットを文化の力、魅力的な歌、複雑な三角関係と初めて結び付けた作品です
これを見た後、これらの要素がその後のマクロスシリーズの定番となった理由を納得しました
しかし、物語が完璧だと言っているわけではありません
マックスとミリアの結婚など性急すぎる気がしますし、三角関係のエピソードも長すぎると思いました
これは主に追加された9話のエピソードに原因があります
25年以上前に作られたシリーズなので当然ですが、アートは特に時代遅れになっているように感じます
だが、トランスフォーマーなど80年代のアニメが好きな人には、特に大きな問題ではありません
このシリーズを初めて見て、マクロスFにどれだけ多くのオマージュがあるのかを実感しました
もし、このシリーズを見ていないなら、フロンティアの楽しみの半分を逃してしまうでしょう
結論としてマクロスの1作目は非常に優れていますが、素晴らしいとまでは言えません
全36話を見るのが気が進まないなら、その後の劇場版を見るといいと思います
そちらはアニメーションが本当に美しく、バルキリーはフロンティアのCGで作られたものを凌駕していました
こちらは真の傑作です
4/5
一般視聴者のレビュー
「スタートレックが実写SFの金字塔であるように、マクロスはアニメにおいての金字塔です。これは非常に魅力的な作品であり、アニメファンやSFファンにお勧めします」
「マクロスは私が初めて見たアニメで、今でも最高の作品です。ロボットに変形するバルキリーはクールでした」
「超時空要塞マクロスは永遠の名作です。しかし、西洋の視聴者にとって残念なことに、マクロスは当初ロボテックというタイトルで滅茶苦茶にされました。具体的には他の2つのアニメと組み合わされ、物語の整合性のために過剰なナレーションを入れられ、ぐちゃぐちゃのパッチワークのようになってしまいました。最悪だったのは名曲『愛は流れる』が『We Will Win』という愛国主義的な国歌に置き換えられたことです」
「ほとんどのアメリカ人がマクロスを知ったきっかけは、ロボテックでしょう。しかし、私はオリジナルのマクロス全36話を見ることを強くお勧めします。特にロボテックファンは見てみてください」
「素晴らしいシリーズだった。第27話で終わっていてくれたら良かったのに」
「日本で有名な伝説的シリーズであるにもかかわらず、欧米では主に法的な問題で大きな反響を得ることが出来なかった。おそらくほとんどの人はロボテックとして知っているでしょうが、それらはオリジナルから多くをカットした劣化版です」
「輝は女性の敵です」
「私はこのシリーズが最初から最後まで本当に好きでした。英語の吹き替え版は見つけるのが難しいですが、素晴らしい出来栄えです。何とリン・ミンメイの吹き替えは飯島真理本人が演じており、それだけでも宝物です。ロボットアニメが好きなら、絶対に見る必要があります」
「日本のアニメが好きなら必見です!」
「マクロスは時代をはるかに先取りしたシリーズで、私は魅了されました。ただし、いくつかのエピソードは作画が本当に酷くて、見返す気が起きません」
「史上最高のアニメシリーズの1つ。最近、限定版のDVDボックスを購入しましたが、素晴らしかったです」
「飯島真理の歌は良かったが、リン・ミンメイのキャラクターはうっとうしくて嫌いだった」
「ストーリー、キャラクター、メカ、音楽、全てが素晴らしい(韓国のスタジオが制作したいくつかのエピソードは除く)」
「マクロスは史上最高のロボットアニメの1つです。それにリン・ミンメイはとても可愛かった。ミサイルが飛び交う板野サーカスもクレイジーです」
「酷い吹き替えと音楽、全体的に安っぽいロボテックとは異なり、超時空要塞マクロスはあらゆる点で完璧です」
「子供の頃、ロボテックが大好きでした。最近、オリジナルのマクロスを初めて見ました。そちらは三角関係が物語の中心で、かなりメロドラマ風でガッカリしました(ロボテックではメロドラマは一部カットされていました)。また多くのエピソードが韓国に外注され、それらは驚くほど酷い品質でした。シリーズの序盤は良かったのですが、最終的には残念な印象の作品です」
「かなり大好きだったのですが、最後の9話は一体何だったのでしょうか? ダラダラと続き、冗長な感じがしました」
「マクロスがそれ以前の数多くのエイリアン侵略SF(宇宙戦艦ヤマトのような)から際立っているのは、人間的要素に焦点を当てていることだ。特に輝、ミンメイ、美沙の三角関係は、このシリーズが女性視聴者に大人気となった主な理由である。また、もう一つ素晴らしいのは登場人物の多文化性だ。主人公は日本人だが、他のキャラクターは様々な民族で構成されており、アメリカ人、ロシア人、イタリア人、黒人の女性もいる。これは当時、非常に新鮮だった」
「古いアニメにもかかわらず、キャラクターデザインとメカは美しい。藤原誠のOPとEDと飯島真理の歌は、聴いていてとても素晴らしかった。ただし、歌の力で戦争に勝つというストーリーは馬鹿馬鹿しい」
「7歳の時に初めて見ました。地球が破壊されるシーンは、今でもトラウマです」
「私が見た最初のアニメ(ロボテック版)です。5歳の私はストーリーに夢中になり、バルキリーに恋をしました。そして、輝がミンメイではなく、美沙を選んだことに腹を立てました」
「アニメーションが他の作品よりギクシャクしているように見えました。それに比べると、劇場版ははるかに優れていました」
「私が初めてこの番組を見たのは1982年で、まだ6歳でした。友人が日本からビデオを持って帰ってきたおかげです。私はこの番組に夢中になりました。バルキリーがガウォーク、バトロイドと変形したのは衝撃でした」
「多くのファンから嫌われているマクロスのロボテック版は見ないでください。よりオリジナルに忠実な公式英語吹き替え版があり、かなり素晴らしい出来なので、こちらをお勧めします」
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コメント
主役声優の長谷有洋は、自死してしまった
サザンクロスやモスピーダと同じ時系列の最初の時代に設定されたロボテック版、後になっても歌とアイドルをしつこく出し続けるマクロスシリーズよりも、スターウォーズやスタートレックのような大きな作品世界に化ける可能性があるのが好ましい
ロボテック評価とか嘘やろ
リアタイで見ててピョンピョンとコマ飛びするふざけた作画で切ったわ
美樹本さんと平野さんの作画回だけ見ればいい