【海外の反応】「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-　追憶編（1999）」の評価は！？

「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 追憶編」はアメリカでは、2000年8月22日にVHSでリリースされた

日本ではOVA第1作として、1999年2月20日から9月22日までVHSで全4巻がリリースされた

「週刊少年ジャンプ」で連載された和月伸宏による人気マンガ「るろうに剣心」の初のOVAシリーズ
アニメーション制作はスタジオディーン
飛天御剣流の継承者として修行の日々を送っていた緋村剣心
だが、動乱の時代を終わらせるべく、師匠・比古清十郎のもとを離れ、剣心は京都で人斬りとして刀を振るうようになった
そんなある日、剣心は巴という美しい女性と出会い…………

原作やTV版より徹底的にシリアスな作風で描かれた「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-　追憶編」
果たして海外ではどういう評価をされているのか？

「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-　追憶編」

夜盗の襲撃で旅芸人の一座が惨殺される中、幼い心太は飛天御剣流の継承者・比古清十郎に救われる
清十郎は心太を弟子として引き取り、剣心の名を与えた

数年の修行の後、剣心は激しい口論の末、清十郎のもとを去った
動乱の時代で、弱者や罪のない者を救うために剣を振るう
そうして剣心は長州藩の桂小五郎のもとで、働くようになった
数年後、京都で剣心は大勢の徳川幕府・佐幕派の要人を手にかけ、「人斬り抜刀斎」として恐れられていた

ある雨の夜、暗殺者を撃退した剣心は、雪代巴という美しい女性に現場を見られてしまう
巴を殺すことが出来なかった剣心は、彼女を連れて帰るが…………

原作は和月伸宏による人気コミック「るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―」

リンク

緋村剣心を演じるのは涼風真世
雪代巴は岩男潤子
桂小五郎は関智一
比古清十郎は池田秀一
脚本は十川誠志
監督は古橋一浩
アニメーション制作はスタジオディーン

リンク

海外の評価

アメリカでは「Rurouni Kenshin: Trust and Betrayal」のタイトルでリリースされた

現時点でのIMDbのスコアは8.6/10
ロッテントマトの視聴者支持率は87％となっている

メディアの評価

THEM Anime Reviews

剣心の過去を描いたドラマは、テレビシリーズとは大幅に異なります
剣戟シーンのアニメーションは目も眩むほど速く、手加減は一切ありません
文字通り、人々がずたずたに切り裂かれるシーンもあります
これは剣心と巴の穏やかなシーンと同じくらい、美しく描かれています
黒澤明がアニメ映画を制作したら、このような作品になるでしょう
力強く、感動的で、悲しく、そして重苦しい感情のこもった「追憶編」は、原作をはるかに超えたシリーズであり、オリジナルビデオアニメーションの限界にも挑戦しています
多くの点でテレビシリーズを凌駕していますが、剣心がなぜあのような人物になったのかを補完し、洞察力に富んだ作品でもあります
ドラマチックで悲劇的、そして美しいこのシリーズは、日本のアニメーションの最高傑作です
5/5

The Lost Bay

「るろうに剣心追憶編」は私が今まで見たOVAの中で間違いなく最高の作品であり、これまでに制作された全てのアニメの中でも最高の作品の1つです
剣心は美しい雪代巴と出会い、彼女に惹かれますが、巴が自分が殺した男の婚約者とは知りません
こうして複雑で宿命的な2人の関係が始まります
わずか4話の作品にもかかわらず、決して慌ただしい感じがせず、アニメの大部分は静かで整然としています
そして、各シーンに不安と緊張感が感じられます
戦闘シーンは信じられないほど暴力的で血まみれですが、決して不必要には感じられません
この作品は剣心の2つの側面、すなわち自らの罪を償うために正しいことをしようとする迷える魂の側面と、訓練されてそうなった冷酷で無慈悲な暗殺者の側面を巧みに対比させています
巴というキャラクターも同様に興味深い
彼女は剣心を愛するのと同じくらい、彼を殺したいと願っています
アニメーションの質は最高レベルで、背景はまるで絵画のようです
日本語の音声も素晴らしく、英語吹き替えは酷いのでお勧めしません
テレビシリーズのファンがこのOVAが過度にシリアスでうんざりするのは理解できますが、「追憶編」はアニメーションの傑作であり、絶対に見るべき作品です
5/5

Legend of the Golden Wind

「るろうに剣心追憶編」は原作の最高の部分を素晴らしい形で再現しています
全てが上手く機能しており、一部は原作を上回っています
ただし、完全に楽しむためには原作の知識が必要です
これは素晴らしいアニメで、それは誰の目にも明らかでしょう
私にとってこのアニメは、漫画の最高のアニメ化作品の1つです

Theanimehub

漫画のアニメ化はただ原作をコピーして平凡な作品に陥ることや、視聴者受けを狙ってコミカルなシーンなどを追加し、原作の雰囲気を損ねることが珍しくありません
その結果、もっとも評価の高いアニメ作品の過半数はオリジナル（カウボーイビバップ、エヴァンゲリオン）か、「攻殻機動隊」や「るろうに剣心　追憶編」のように、それぞれの原作を自由に解釈した作品であることが多い
そして、この追憶編は血と静寂、愛と嘘、夢と絶望が織りなす芸術的な傑作です
これほど脚色が見事で、欠陥が全くないアニメを私は他に見たことがありません
この作品は見終わった後すぐに見直したくなると同時に、二度とこの悲劇的な物語を見たくないという、相反する気持ちにさせてくれます
評価：A

視聴者のレビュー

「最高傑作。傑作中の傑作」

「これを理解するためには、テレビシリーズを見る必要があります。悲しい作品ですが、見る価値はあります」

「私は以前、剣心のテレビシリーズを見ていましたが、安っぽくて嫌いでした。けれど、この追憶編は、今まで見たアニメの中で最高のものの1つです。全部で6回以上は見たと思いますが、今でも見ると泣けてきます」

「このアニメは現実的で悲劇的ですが、素晴らしいです。緋村剣心と雪代巴は、アニメ史上もっともクールなカップルです」

「そのムードや深みによって、テレビシリーズとは完全に異なる作品になっています。愛、死、政治、裏切りについての非常に大人向けの物語で、全ての西洋のアニメーションよりも表現力豊かです。全4話を2時間の映画として、一気に見ることをお勧めします」

「剣心は頬にあるX字型の傷跡でも有名で、そのためアメリカでは『サムライX』とも呼ばれています。まだ剣心に傷跡がなかった若い頃を描いたこの作品は、ビックリするほど素晴らしかった」

「テレビシリーズを見ている時、何かが欠けていると感じました。真剣さが足りず、大げさで子供っぽすぎたのだと思います。このOVAはそれらの問題を全て解決しています」

「私は元となったテレビシリーズを見たことがありません。それでも全く問題ありませんでした。これは傑作であり、絶対に見るべきです」

「このビデオを購入してください。後悔することはありません。わずか4話ですが、非常に中身が濃いです。そして、最後は胸が張り裂けそうになりました」

「追憶編はアニメの最高傑作の1つに数えられるに値します。この作品では風景の描写、季節の移り変わり、日本人の精神に重点が置かれています。私たちは血みどろの人生を続けるか、それとも殺人から逃れて静かな人生を送るかで引き裂かれる暗殺者の物語を見ることが出来ます。ありふれたジャンルの作品にもかかわらず、真の芸術作品の域まで到達しています」

「これはただのアニメではなく、もはや映画です。全ての映画ファンに見ることをお勧めします」

「るろうに剣心のテレビシリーズはつまらなくて、あまり好きになれなかった。この追憶編は正反対だ。キャラクターデザインは素晴らしく、ストーリーは充実していて説得力があり、アクションシーンは暴力的ではあるが作品に不可欠なものとなっている。音楽は素晴らしく、日本の声優は一流だ（日本の声優の方がはるかに優れているのに、なぜ英語の吹き替えでアニメを見たがる人が多いのか理解できない）。アクションと暴力がたっぷり含まれた、良質でドラマチックなアニメを探しているなら、この追憶編をチェックするべきだ」

「この作品に感動しすぎて、夕食を食べ損ねました！」

「第1話の最初の10分間で衝撃を受け、第4話の最後の10分間で放心状態になりました。2時間の強烈な視聴体験を求めている人には、是非ともこれを見ることをお勧めします。またテレビシリーズを見た人は、このOVAシリーズを見逃すと、本当に損をすることになります」

「るろうに剣心のOVAシリーズは、他の全てを圧倒します。これに匹敵するものはありません。4話で1本の映画と考えるべきです。実写を含めても、史上最高の映画の1つとして評価されるべきだと思います」

「このOVAが嫌いだ。悲しい結末はやりすぎ。テレビシリーズが好きな人は、見ないことをお勧め。それでも、これが良い作品だったことは認めざるを得ない…………」

「『るろうに剣心　追憶編』は私が今まで見たアニメの中でもっとも面白く、もっとも迫力のある作品の1つです。これももっと宮崎作品のように注目されて欲しい」

「このアニメは全てにおいて、10点満点に値する。剣の殺陣は最高レベルだった」

「テレビシリーズは笑いもあり娯楽として最適です。このOVAは憂鬱で悲痛で深みがあり、熱心な映画ファン向けです」

「この4部構成のOVAには、すべての作品が長年目指してきたクォリティと魅力がある。暴力的で大人向けのため、アメリカのテレビや劇場で見られないのが本当に残念だ」

「原作ファンにはお勧めしません。あまりに違いすぎる。剣心が師匠のもとを去る場面は、原作ではもっとコミカルでした」

「私は長年このシリーズのファンでしたが、このOVAには衝撃を受けました。絵もムードも全く違います。新選組、長州藩、桂、沖田、池田屋事件。これらのキャラやイベントが、実際に起こったことだと知って驚きました。これはお金を払う価値があり、ビデオコレクションの宝石です」

「2021年の実写映画を見ましたが、このOVAの方が優れています。ぜひ見ることをお勧めします」

「まさに私が好きなサムライアクションです。超残酷です」