Netflixオリジナルドラマ「ザ・ボローズ」が配信された

「ダーククリスタル: エイジ・オブ・レジスタンス」(傑作!)のジェフリー・アディスとウィル・マシューズが企画し、「ストレンジャー・シングス」のダファー兄弟が製作総指揮を務めたSFドラマ
砂漠にある静かな高齢者向け居住地「ザ・ボローズ」
妻を亡くしたばかりのサムは渋々「ザ・ボローズ」に引っ越してくるが、そこには恐ろしい秘密が隠されていて…………
様々な謎を残した「ザ・ボローズ」
あのラストシーンはどういう意味だったのか?
海外サイトなどを参考に解説してみた
なおドラマのネタバレ全開なのでご注意を!!
「ザ・ボローズ」
砂漠の中にある静かな高齢者向け居住地「ザ・ボローズ」
最近、妻を亡くしたサム・クーパーは、娘のクレアたちに連れられて、しぶしぶボローズに入居のため訪れた
隣人のジャックが訪ねてきたが、まだ悲しみに暮れているサムは、素っ気ない態度を取ってしまう
しかし、ジャックを始め近隣住民の面々と交流するうちに、サムの心も和らいできた
そんなある夜、ジャックの家から警報音が鳴り響いた
駆けつけたサムは家の中に入った
そこにはジャックの上に覆いかぶさる怪物がいて…………
怪物
ジャックの死をきっかけに、サムはボローズの恐ろしい秘密を知ってしまう
奇妙な生物が夜な夜な近所を徘徊し、住民の脳脊髄液を吸い取っていたのだ
サムの前の住民だったグレースも、その怪物に殺されていた
元医師のウォリーや元ジャーナリストのジュディ、引退した音楽マネージャーのレネーたちと協力し、サムは怪物の秘密を探っていく
そして、この事件の裏にはボローズのCEOであるブレイン・ショーが関わっていることを知る

ブレイン
「ザ・ボローズ」の創設者マーカス・ショー
ブレインはマーカスの孫である
だが、実はブレインはマーカス本人だったのだ

1949年、マーカスは鉱山で奇妙な卵を発見した
そこから孵ったのは、彼が「マザー」と名付けた生き物だった
彼女の血を飲むと、人間は老化も病気も死からも解放された
マーカスは何十年もの間、マザーの血を飲み続けた
そして、不老不死の秘密を守るため、マーカスの孫であるブレインと名乗った
しかし、問題が一つあった
マザーが生きていくには、人間の脳脊髄液が必要だった
そのためにブレインはボローズの町を作ったのだ
そして、夜な夜なマザーの「子供たち」を住民の家に忍び込ませ、脳脊髄液を回収し、マザーに与えていた
そうして住民たちの残された寿命はさらに縮んでいった
マザー
マザーは並外れた力を持つ超自然的な存在である
彼女の出自については、「彼女自身も知らない」と第7話で語られている
しかし、長年に渡り血を抜き取られ続けたことで、マザーの身体は衰弱しきっていた

マザーは彼女の「子供たち」とは違い、ほとんど人間と変わらない老女のような姿をしている
それについてはショーランナーのウィル・マシューズはこう語った
「私たちは『人は食べたものでできている』という考えが気に入ったんです。ブレインとアンリーズはマザーの血を飲み続けたことで怪物のような性質を帯びるようになり、脳脊髄液を注入され続けたマザーは人間のような姿になりました」
サム
ブレインの陰謀を止めるため、ジュディたちはマザーを殺そうとする
だが、サムはそれに反対する
マザーを救わなければならない
サムだけはマザーのメッセージを聞くことが出来たのだ

超常的な存在であるマザーは、時間の流れを直線的に認識していない
一方でサムもリリーが亡くなった瞬間に囚われている
2人の時間は断片化されており、そのせいで繋がることが出来た
マザーが望むのはただ一つ、楽になることだった
彼女が誕生した鉱山の洞窟
そこで死ぬことをマザーは求めていた
サムたち一行はマザーを連れて逃げた
それを追うブレインたち
だが、元エンジニアのサムが古いブラウン管テレビで作った即席の粒子加速器で、ブレイン夫妻とその手下たちを倒すことが出来た
サムはマザーを洞窟に連れて行って、望み通り死なせようとした
そこへ生き延びていたブレインが追ってきて、サムを激しく攻撃した
妻を殺され、ブレインは怒り狂っていた
マザーはサムを救うために自身を爆発させた
そうしてマザー、子供たち、そしてブレインは死亡した
リリー
爆発からサムが目覚めると、目の前には妻のリリーがいた
そこはかつて住んでいた自宅だった
マザーは自分の望みを叶えてくれたサムに感謝していた
このリリーとの時間は、マザーのささやかな贈り物だった
サムはリリーとお気に入りの曲に合わせて、最後のダンスを踊った

ショーランナーのウィル・マシューズは語った
「これはサムが死を人生の一部だと受け入れるまでの物語です。そのためにこの魔法のような瞬間が必要でした」
ラストシーンの説明
全てが終わった
サムは仲間たちとブルックリンの自宅でパーティを開き、喜び合った
サムは娘クレアとの関係を修復し、アートとジュディは破綻していた夫婦関係を改善させた
レネーとバズはイタリア旅行を計画している
末期がんを患っているウォリーは、それでも人生を謳歌している
「これは死をテーマにしたものではなく、人生についてのドラマです」とショーランナーの1人であるジェフリー・アディスは語った。「サムにとっては新しい友達を作り、もっと冒険をすることが新たな人生なのです」
パーティの準備中、サムは額のガーゼを変えるためにバスルームに入る
その時、鏡に映るサムの姿の映像が乱れる
それは以前にサムが見たリリーの幻が乱れたのと同様なものだった

ジェフリー・アディスは語った
「マザーは特定の人だけが聞くことが出来るSOSの信号を常に送信していました。それが鳥が地面に墜落した原因です。マザーが送ったリリーの映像も乱れていました。サムが最後にそれを起こした理由は、今はまだ明かすことが出来ませんが、上手くいけばシーズン2で明らかにできるでしょう。なぜなら、それが今後の大きなテーマとなるからです」
マザーと深く繋がったことで、サムは彼女の能力の一部を受け継いだのかも知れない
それはシーズン2で明らかになりそうだ
シーズン2は?
シーズン1の謎で、マザーが生まれた洞窟にあった謎の木がある
その木には不老不死の桃がなっていた
これらに関しては、劇中では一切の説明がされなかった
「あの木が何故そこにあるのか、その正体は何なのか。全ては正確に説明できます。実はその疑問に答えるためのシーンを、シーズン1の脚本に書き込んでいました。結局、撮影はせず、最終的にはその答えを後に取っておくことにしました」そうジェフリー・アディスは語った。「もしシーズン2を作ることがあれば、あの木がどこから来たのか必ずお教えします」
果たしてシーズン2は実現するのか?
「ザ・ボローズ」はまだ正式にシーズン2への更新が決定していない
では物語は何シーズン続くのかという構想について尋ねられた時、アディスは指を3本立てて見せたという
小ネタ
余談だが、第2話でちょっと面白い小ネタがある
サムが倉庫の中を物色している時、懐中電灯で小さな像を照らすのだが、それが映画「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」に登場する黄金の偶像にそっくりなのだ

サムを演じるのはアルフレッド・モリナ
モリナのデビュー作は「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」で、冒頭でインディから偶像を盗もうとする男サティポ(最後に串刺しになった)を演じていた
このシーンはスタッフのお茶目な遊び心なのだろう
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