2026年6月26日、「スーパーガール」が全米で公開された

ジェームズ・ガン監督による2025年の「スーパーマン」に続く新生DCユニバース作品第2弾
スーパーマンの従妹であるスーパーガールの活躍が描かれるアクション大作
監督は「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」「クルエラ」のクレイグ・ギレスピー
昨年の「スーパーマン」に続いて、大ヒットが期待されていた「スーパーガール」
だが、興行的に苦戦しているというのだ
一体、何が起こったというのか!?
「スーパーガール」
故郷クリプトン星を失ったカーラ・ゾー=エルは、唯一の心の拠りどころである愛犬クリプトと気ままに暮らしていた
ところが、突如として現れた謎の敵クレムの攻撃により、クリプトが毒に侵されてしまう
残された時間はわずか3日間
カーラは解毒剤を手に入れるために、同じくクレムに家族を奪われた異星人の少女ルーシーや凶暴な賞金稼ぎロボとともに、過酷な冒険の旅へと乗り出すが…………
スーパーガール/カーラ・ゾー=エルを演じるのはミリー・オールコック
異星人の少女ルーシー・メアリー・ノール役はイブ・リドリー
賞金稼ぎのロボ役はジェイソン・モモア
監督はクレイグ・ギレスピー
オープニング成績
「スーパーガール」は最初の公開週末に、全米で5500万ドル以上を稼ぐと予想されていた
しかし、実際は全米で3800万ドル、全世界で6800万ドルと予想を大きく下回った
これはMCUでもっとも収益の低かった「マーベルズ」の4,610万ドルや、酷評されたジャレッド・レトのスーパーヒーロー映画「モービウス」の3,900万ドルよりも低い
「スーパーガール」の製作費は1億7000万ドルといわれ、現時点では約2億ドルの損失が見込まれている
これほどの爆死の原因は、一体何だったのか?
スーパーヒーロー疲れ
多くのアナリストはスーパーヒーロー映画は、パンデミック以前のように興行収入を牽引する存在ではなくなったと指摘している
このジャンルの興行収入は2017年から2019年のピーク時と比べて、年間約35億ドル減少しているという
あるアナリストは「何故こんなに急速に人気が衰えたのか、私たちにも理解できない」と語った
この傾向は特に女性が主役のスーパーヒーロー映画に顕著だった
2017年の「ワンダーウーマン」は8億2200万ドル、2019年の「キャプテン・マーベル」は11億3000万ドルと華々しい結果を残した
ところが、どちらの続編も興行的に失敗している
現在、特に女性のスーパーヒーロー映画は低迷しており、「スーパーガール」もそれを覆せなかったようだ
スーパーマンとの比較
スーパーヒーロー映画が以前よりも低迷していることは事実だろう
しかし、全てのスーパーヒーロー映画がそうだというわけではない
例えばジェームズ・ガン監督による「スーパーマン」は、全世界で6億1800万ドルを稼ぎ出し、昨年のコミック映画で最大のヒットとなった
他にも「バットマン」や「スパイダーマン」などは、新作が公開されて評判がよっぽど酷くなければ、観客は劇場に足を運ぶ
それらのビッグタイトルに比べて、「スーパーガール」は知名度が低いのだ
このような興味のないスーパーヒーローの映画では、ほとんどの観客は劇場まで行かず、大人しく配信を待つ
スーパーヒーロー映画なら何でも売れる時代は終わった
観客が観に行くのは、自分にとって特別なスーパーヒーローの映画だけだ
スタジオはそれを見誤ったといえるだろう
莫大な製作費
「スーパーガール」の爆死をより悲惨なものにしているのは、製作費の問題がある
1億7000万ドルは大きすぎたのだ
「スーパーマン」のようなビッグタイトルなら、それもいいだろう
実際、2025年の「スーパーマン」の製作費は2億2500万ドルといわれているが、興行収入6億1800万ドルと十分な見返りがあった
しかし、「スーパーガール」のような比較的マイナーなスーパーヒーローの場合、話は別である
本作は「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」を制作の参考にすべきだったのだろう
ハーレイ・クインの興行成績は2億500万ドルと振るわなかった
だが、製作費は約8000万ドルと控え目で、大失敗を免れている
スーパーマンやバットマンと比べて、マイナーでしかも女性のスーパーヒーローの映画に高額な予算をつぎ込むのは、リスクが高すぎたのだ
評価
それでも作品の評価が高ければ、まだ希望はあっただろう
しかし、「スーパーガール」のロッテントマトの評価は現時点で批評家支持率は54%、観客支持率は76%
これは2025年の「スーパーマン」の批評家支持率83%、観客支持率90%を大きく下回っている
観客の口コミにも、これでは期待できないだろう
2週目以降の成績がさらに落ちるのは、ほぼ確実といえる
トイ・ストーリー5
「スーパーガール」は2026年6月26日に公開された
だが、初週末のランキングでは2位という残念な結果となった
1位の「トイ・ストーリー5」が強すぎたのだ
6月19日にアメリカで公開された「トイ・ストーリー5」は、初週末にアメリカで1億5,970万ドル、全世界で3億1,020万ドルと爆発的なデビューを飾った
これはピクサー史上最高記録である
2週目になっても猛威を振るい、7,000万ドルを記録して1位
華々しくデビューするはずだった「スーパーガール」を脇に追いやってしまった
スーパーガールがどれだけ超人的な能力を持っていても、保安官のウッディやバズ・ライトイヤーにはかなわなかったのだ
公開した時期が最悪だったと言わざるを得ない
まとめ
新生DCユニバースを盛り上げるはずだった「スーパーガール」
しかし、大きく躓く結果となってしまった
これではプロジェクトの軌道修正を余儀なくせざるを得ないだろう
スーパーヒーロー映画というジャンルがリスクの高いものになってしまったことを、「スーパーガール」の爆死によって改めて実感させられた
ブログTOPへ


