「50回目のファースト・キス(2004年版)」感想 この映画を見て泣かない人なんているの?

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笑って泣ける名作
最後には誰もが温かい気持ちになれる
文句なしにおすすめ!!


予告編

50回目のファーストキス – 予告編

作品情報
作品名「50回目のファースト・キス」(原題50 FIRST DATES)
監督:ピーター・シーガル
キャスト:アダム・サンドラー、ドリュー・バリモア、ロブ・シュナイダー、ショーン・アスティン、ダン・エイクロイド
上映時間:99分
製作費:$75,000,000 (imdb推定)
製作国:アメリカ(2004年)

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ざっくりあらすじ

常夏の島ハワイ
水族館で獣医として働くヘンリーは名うてのプレイボーイ
旅行で訪れた女性と後腐れのないアバンチュールを楽しんでいた
ある日、ヘンリーはカフェでルーシーという女性と出会い、一目惚れ
意気投合した二人は明日もまたこの店で会う約束を交わす
翌日、意気揚々と店を訪れたヘンリーだったが、ルーシーは打って変わって冷たい態度で全く相手にされない
実はルーシーは1年前の事故の後遺症で、一晩で前日の記憶をなくしてしまう短期記憶障害を抱えていた

感想(ここからネタバレ)

映画館で山田孝之と長澤まさみの「50回目のファースト・キス」の予告編を見た

僕はお涙頂戴ものやラブストーリーが苦手なので、たいして興味がわかなかった
だが、この作品がリメイクだと知り、オリジナルの方をNetflixで発見したので見てみた

滅茶苦茶素晴らしいっ!!
泣いてまうやろ、こんなもん!!(何で関西弁!?

二人の出会い

そもそも僕は泣ける映画が苦手である
映画館で号泣したりすると、館内が明るくなった時、他人に顔を見られるのが、めちゃくちゃ恥ずかしい!!
とはいえ家で見るのなら大丈夫というわけでもない
余命がわずかとか、記憶喪失とか、難病とか
いかにも泣かせに来そうなストーリーは敬遠してしまう

この「50回目のファースト・キス」も感動的なストーリーみたいなので、身構えて見た
序盤は予想に反してアダム・サンドラーらしいしょうもないギャグの連発
アダム演じるヘンリーはプレイボーイで、後腐れのない恋愛を楽しみたいと思っている
そんな彼がカフェで出会ったルーシーに一目惚れ
だが、彼女には秘密があった
一年前に事故に遭い、その時の怪我の影響で記憶が一日分しかもたないのだ
朝、目が覚めたらいつも、事故に遭った日曜日の朝に記憶が戻ってしまうのである

徐々に深刻な事情が明らかになっていくが、この作品は必要以上に重苦しい雰囲気にはしない
ルーシーを気遣い記憶障害のことを隠す父親と弟
事故当日の新聞まで用意し、ルーシーに合わせて毎日同じ日を演じる二人
本人たちは真剣なのだが、オチの知ってる映画を見て驚いたりする姿はどこかコミカル

彼女と親しくなるため、毎朝知り合うところから始めなくてはいけないヘンリー
きっかけを作るためのあの手この手もユーモア満点
笑いとシリアスのバランスが絶妙なのだ

キャスト

アダム・サンドラー
ルーシーにひたむきに尽くすヘンリーを演じる
アダム・サンドラーがプレイボーイという設定だけでもはやギャグ
コメディアンで日本での人気はいまいちだが、本国では大人気
代表作

「ピクセル」
元ゲームオタクの主人公を演じる
パックマンやドンキーコングなどのゲームキャラの登場が楽しい

ドリュー・バリモア
毎日記憶をなくすルーシーという難役をチャーミングに演じる
すごい美人ではないけれど、庶民的で親しみやすいのが魅力
代表作

「チャーリーズ・エンジェル」
懐かしのTVドラマを映画化
痛快なアクションが楽しかった


「ウェディング・シンガー」
ドリュー・バリモアとアダム・サンドラーの初共演作
瑞々しい傑作ラブコメディ
アダム・サンドラー作品で一番好きかも

ショーン・アスティン
俺たちのサムがまさかの出演!!
演じるのはルーシーの弟ダグ
とことんおバカな役で「ロード・オブ・ザ・リング」の後で何故こんな役を引き受けたのか凄い謎!!

ダン・エイクロイド
ルーシーの主治医役
コメディの大御所がこんなところに

記憶障害

この「50回目のファースト・キス」に出てくるのは優しい人たちばかり
そのためルーシーのことを気遣うあまり何も手を打てない
まるで腫れ物に触るような状態である
だが、彼女の記憶障害が治る可能性は全くない
このままでは現状を維持するだけ
そして気づいたら彼女は年老いてしまっているだろう
ヘンリーはある決意をする
毎朝、彼女に事実を伝えるのだ

この荒療治でルーシーは現状を受け入れる
そして改めてヘンリーが自分の恋人なのだと理解する
ヘンリーとのキスは、彼女にとっていつもファーストキスである
たとえヘンリーにとっては50回目だろうと

記憶障害がある限り二人が幸せになる未来はない
だが病気が奇跡的に治りましたではご都合主義すぎる
この問題をどう解決するのか
それに対してこの作品は見事な回答を見せてくれる

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秀逸なラスト

ヘンリーの重荷になることを嫌い、一度は身を引いたルーシー
だが、再び二人は運命的に結ばれる
このまま全てが上手くいくかと思われたが…………………

知らない部屋で目が覚めるルーシー
なぜ自分はこんなところにいるのか
ルーシーが毎朝味わう戸惑いを観客も体感する場面である
いったいここはどこで、今はいつなのか

このラストは本当に素晴らしい
これ以上のものは考えられない幕引きである
誰もが心から幸せと温かい気持ちに満たされるだろう

まとめ

この映画は本当に泣ける
でも、温かい涙である
お涙映画は苦手だが、こういう涙なら大歓迎
笑って泣ける傑作
大満足!!

そりゃリメイクを作りたくなるわけだ!!(それは言ってやるな


50 First Dates (2004) on IMDb


rotten tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/50_first_dates
allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321822

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