Netflixオリジナルのミュージカル映画
不良少年のウィルは少年院行きを逃れるため、嫌々ながらサマーキャンプに参加するが…………
クライマックスの盛り上がりが凄い
見終わって前向きになれる良作
小品だが心に染み入る出来栄え
両親を亡くして以来、誰からも必要とされなかった少年
それがサマーキャンプに参加することで、自分の居場所を見つけていく
友情、恋
とても瑞々しく魅力的に描かれている
信仰がテーマなので、作風はかなり真面目
とはいえ堅苦しくはなく、ユーモアに溢れている
またキャンプでのチーム戦も面白かった
そして全編に渡って流れるミュージカル・シーンも見どころ
終盤の盛り上がりが凄くて、涙なしには見られなかった
最後は心から笑顔になれる
良質な青春映画やミュージカルが好きな人にはおススメ！！
予告編
作品情報
作品名「サマーキャンプ」（原題A Week Away）
監督：ロマン・ホワイト
キャスト：ケヴィン・クイン、ベイリー・マディソン、ジャブリル・クック、キャット・コナー・スターリン
上映時間：94分
製作国：アメリカ（2021年）
ざっくりあらすじ
不良少年のウィルは少年院に行くか、サマーキャンプに参加するかの選択を迫られるが…………
感想（ここからネタバレ）
全くノーチェックだったが、クォリティが高かった
サマーキャンプ
両親を亡くしてから6年、ウィルはいくつもの里親と学校を転々としていた
そしてウィルはパトカーを盗んで逮捕された
支援センターに連れて来られたウィルは、このままでは少年院行きになると告げられた
さすがに青ざめるウィル
そこへクリスティンという黒人女性が、良ければウィルにサマーキャンプに参加して欲しいと言ってきた
そうすれば少年院行きを逃れられる
ウィルに選択肢はなかった
クリスティンとその息子ジョージと共に、ウィルはバスでキャンプ地の湖に到着した
それは教会が催すキャンプだった
参加している同世代の若者たちは、誰もが信仰心があつかった
両親が事故で死んで以来、神を信じたことはない
ウィルは居心地の悪さを感じた
そんな参加者の中にエイヴリーという少女がいた
彼女はこのキャンプのオーナーの娘だった
ウィルは一瞬で彼女に目を奪われた
こうして一週間のキャンプが始まったのだが…………
ウィル
事故で両親が死に、自分だけ生き残った
それ以来、神を信じたことはない
誰からも必要とされず、ウィルはたった1人で生きてきた
信仰心あつい若者たちに最初は馴染めないと思ったが…………
演じるのはケヴィン・クイン
見事な歌唱力を披露
エイヴリー
キャンプのオーナーの娘
気が強い性格
亡くなった母親との思い出を大事にしている
陰のあるウィルに少しずつ惹かれていき…………
演じるのはベイリー・マディソン
チーム
赤がイメージカラーのエンジェルズ
青がイメージカラーのアポストルズ
緑がイメージカラーのマキシマス
キャンプ参加者は3つのチームに分けられ勝敗を競って、最終日に順位が発表される
毎年、優勝しているのはショーンがリーダーのアポストルズ
エンジェルズを率いているのはエイヴリー
ウィルはジョージがリーダーのマキシマスに加入する
飛び込み、ドッヂボール、シューティング
3チームは様々な競技で競い合う
これがなかなか面白かった
どのチームが最後に優勝するのか？
おかげでだれることなく最後まで見ることが出来た
自分の居場所
キャンプに参加しているのは、信仰心あつい若者たち
ウィルは最初、居心地が悪く感じた
しかし、ジョージやエイヴリーと次第に打ち解けていき、ウィルは毎日が楽しくなってくる
人とのつながり
自分がずっと求めていたのは、これだった
ウィルはようやく気付く
本作の根底に流れるテーマは信仰だが、決して説教臭くはない
友情
恋
家族
様々な普遍的な愛を描いている
見ていて心が暖かくなった
ミュージカル
本作では全編にミュージカル・シーンが流れる
ミュージック・ビデオを多く撮ってきたロマン・ホワイト監督らしく、一つ一つのクォリティが高い
今まで自分が犯してきた様々な過ち
そのことがエイヴリーに知られ、ウィルは黙ってキャンプを出ていく
1人になったウィルが歌う辛い心情に、非常に胸を打たれた
そこからのクライマックスが凄い
決してスケールは大きくないのだが、巧みな演出で最高潮の盛り上がり
素晴らしいカタルシスを得ることが出来た
最後は誰もが笑顔になるだろう
まとめ
小品だが見事なクォリティの青春映画
真面目で感動的だが、ユーモアもたっぷり
人とのつながりの大切さ
最後には前向きな気持ちになれる良作だ
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/a_week_away
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/376025
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