Netflix「ピーターと魔法の象」ネタバレ感想 心暖まる良質なアニメ映画!!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Netflixのアニメ映画
孤児のピーターは謎の占い師に、妹は生きていると告げられるが…………

妹が生きていると信じて頑張るピーターが健気
スリリングで心暖まり、最後は感動

妹を見つけるためには象を追いなさいと告げられるピーター
その頃、町では魔術師の魔法で象が出現
ピーターは象を手に入れるために、国王から与えられた3つの難題をクリアする羽目になり…………
優しくて勇気のあるピーターは、応援したくなる主人公
象との交流も微笑ましかった
3つの難題がバラエティーに富んでいて、手に汗を握らされる
また魅力的なキャラクターが多く、人物像に深みがあった
アニメーションのクォリティは高く、アクションシーンも迫力がある
戦争で希望を失った町の人々
だが、ピーターの頑張りを見て、徐々に変わっていく展開が素晴らしい
序盤はスローだが、どんどん盛り上がっていくストーリー
最後はこれ以上ないという大団円
まんまと感動してしまった
誰にでもお勧めできる良作アニメ
ただし、タイトルにもある魔法の象は、あくまで普通の象なのでそこは注意!!

予告編

『ピーターと魔法の象』予告編 – Netflix

作品情報
作品名「ピーターと魔法の象」(原題The Magician’s Elephant)
監督:ウェンディ・ロジャース
キャスト:ノア・ジュープ、マンディ・パティンキン、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ナターシャ・ディミトリウ、ショーン・クリフォード、ベネディクト・ウォン、ミランダ・リチャードソン
上映時間:99分
製作国:アメリカ(2023年)

スポンサーリンク
PC レスポンシブ

ざっくりあらすじ

孤児のピーターはある日、謎の占い師に妹は生きていると告げられる。もし妹を見つけたいのなら、象を追うように言われるのだが…………

感想(ここからネタバレ)

予想を上回る良作…………

占い師のお告げ

かつてバルティーズの町には魔法と希望が溢れていた
だが、たび重なる戦争により、人々の心はすさんだ
もう誰も魔法を信じなくなり、町はいつも厚い雲に覆われた

ピーターは戦争で3歳の時に、家族を失った
元兵士のヴィルナが後見人となり、ピーターは厳しく育てられた
食事はいつも古びたパンに小さな魚
ピーターは家族のぬくもりを知らずに育った

ある日、ピーターが市場に夕食を買いに行った時だった
いつもの店の間に、初めて見るテントが並んでいた
そこは占い師の店で、硬貨1枚でどんな疑問にも答えると書かれていた
そのお金はヴィルナさんから預かったものだ
だが、ピーターにはどうしても知りたいことがあった

店の中にいたのは、不思議な雰囲気の女性の占い師だった

「妹は生きている」

いきなり占い師はそう告げた
母親は子供を身ごもったまま、戦争で亡くなったとヴィルナに聞かされていた

「妹に会いたければ、象を追いなさい」

妹が生きている!
ピーターの胸中に希望が膨らんだ
しかし、この町に象なんていない
一体、どこを探せばいいのか?

その頃、オペラ座で1人の魔術師が、マジックを披露していた
だが、魔術師の腕前はお粗末で、観客は退屈しきっていた

「次が最後のマジックになります」

魔術師が手を振りかざすと、ステージの上に巨大な象が落ちてきて…………

作品解説

原作はニューベリー賞を受賞した女流児童文学作家のケイト・ディカミロによる「ピーターと象と魔術師」

アニメーション制作は「ピーターラビット」などを手がけたオーストラリアのアニメーション・スタジオであるAnimal Logic

ピーター

3歳の時に戦争で家族を失った少年
元兵士のヴィルナさんの世話になっている
家庭のぬくもりを知らない
妹を見つけるためなら、何でもすると誓うが…………

見た目は頼りないが、優しくて勇気があり、強い信念を持っている
とても応援したくなる主人公
演じるのは「クワイエット・プレイス」「フォードvsフェラーリ」などのノア・ジュプ

魔術師

マジックの腕前は二流
人々に再び魔法を信じさせようとするが、何故か象が現れる
頑張るピーターの姿を見て、かつての希望を取り戻していくが…………

象を呼び出した張本人
演じるのはMCUのウォン役で有名なベネディクト・ウォン

アデル

孤児院の少女
母親と兄は戦争で死んだと、シスターに聞かされている
明るい性格で、外の世界に興味津々
不思議な象を夢で見るが…………

ピーターの生き別れの妹
町でピーターと知り合うが、お互いが兄妹だと気づかないのがもどかしい
演じるのは「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」のピクシー・デイビス

魔術師の象

魔術師によって召喚された象
家族のもとに帰りたがっている
ピーターと次第に心を通わせていくが…………

劇中では象と呼ばれるだけで、名前はなし
ピーターとの友情が微笑ましかった

生き物との交流ということで、思い出したのはこのアニメ映画

「ヒックとドラゴン」
ドリームワークスの傑作
ドラゴンのトゥースが本当にキュート
ヒックとトゥースの絆にも感動
映画も3本作られた

3つの難題

妹を探すために象が必要
ピーターは象を譲って欲しいと申し出る
それに対して国王は条件を出す
3つの難題をクリアすること

最強の兵士と決闘して勝つ
空を飛ぶ
伯爵夫人を笑わせる

どれもかなりの無理難題
国王が適当に言ってるとしか思えない
だが、ピーターは必死に難題に取り組んでいく
一つ一つ、難題をクリアしていく姿は爽快だった

キャラクター描写

頑固で偏屈な育ての親のヴィルナ
自分勝手で自己中の国王
いつも不機嫌なラヴォーン夫人

どのキャラクターも最初の印象は悪かった
しかし、物語が進むにつれ、キャラクターの色々な面が見えてくる
人物描写が一面的ではなく、深みがあるのだ
たとえ子供向けだとしても、この作品ではキャラクターに手を抜いてなどいない

また階下に住むレオ夫妻とピーターとの交流も印象的
子供がいない夫妻
食事に招かれ、ピーターは初めて家庭のぬくもりを知る
いつも貧しい食事のピーターがシチューを口にするシーンは、心が暖まった

大団円

3つの難題を必死にクリアしていくピーター
その姿に町の人々も胸を打たれる
ピーターの頑張りで、人々が希望を取り戻していく展開が感動的

ついに3つの難題を全てクリアしたピーター
これで象を利用して、妹を見つけられる
だが、ピーターは象を元の場所へ帰して欲しいと願う

ピーターは自分のことしか考えていなかった
象だって家族に会いたいのだ

そんなピーターの思いやりが奇跡を起こす
そこからの展開はまさに大団円
誰もが笑顔で見終わることが出来るだろう

まとめ

スリリングでハートウォーミングで感動的
かなり良質なアニメ映画
ピーターの健気さに胸を打たれた
満足な時間を過ごすことが出来る一作だ

The Magician's Elephant (2023) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/the_magicians_elephant
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/387238

スポンサーリンク
PC レスポンシブ

ブログTOP

関連記事
スポンサーリンク
PC レスポンシブ
PC レスポンシブ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする