【悲劇】本当は3部作になる予定だった映画まとめ!!

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「ロード・オブ・ザ・リング」、「バック・トゥ・ザ・フューチャー 」、「ゴッドファーザー」、「マトリックス」
映画の3部作には名作が多い
それも当然だろう
人気があるから3本も作られたのだ
「スター・ウォーズ」「インディ・ジョーンズ」、「ボーン」シリーズ、「トイ・ストーリー」なども、ある意味では3部作と言っていいだろう

ところが世の中には、本当は3部作として計画されていたのに、実現しなかった作品がある
理由は様々だ
だが、やはり興行的な問題が多いようである
本当は3部作になる予定だった映画には、どんなものがあるのか?
代表的な映画をまとめてみた

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「アメイジング・スパイダーマン」


サム・ライミ監督による「スパイダーマン」3部作は、興行的に素晴らしい成功を収めた
スタジオはスパイダーマンの新たな3部作を計画した
監督にマーク・ウェブ
主人公のピーター・パーカー役にアンドリュー・ガーフィールド
「スパイダーマン3」の続編ではなく、リブート作品だった

こうして公開された「アメイジング・スパイダーマン」は、世界で7億7,790万ドルと大ヒット
これは2012年では第7位の記録である
この成功を受けてソニーは、次の「アメイジング・スパイダーマン2」に続いて、2本の続編を製作すると発表した

2014年に続編である「アメイジング・スパイダーマン2」が公開された
世界の興行成績は7億900万ドル
決して悪くはない数字だ
だが、ソニーの期待を下回っていた
ソニーはマーベルのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に対抗して、「スパイダーマン」のユニバースを作るつもりだったのだ

結局、ソニーはマーベルと手を結ぶことを選んだ
新たなスパイダーマンとしてトム・ホランドをキャスティングし、「スパイダーマン:ホームカミング」を2017年に公開
スパイダーマンはMCUと合流したのだ
結局、「アメイジング・スパイダーマン」の3作目が作られることはなかった
しかし、スパイダーマンのユニバースの計画が、全て白紙になったわけではない
スピンオフである「ヴェノム」は2018年に公開され、大ヒットした

「ライラの冒険 黄金の羅針盤」


「ロード・オブ・ザ・リング」、「ハリーポッター」シリーズ
当時、世間ではファンタジーのシリーズものが大流行
多くのスタジオはこの流れに乗ろうと必死だった
この「ライラの冒険 黄金の羅針盤」もそういった1本である

イギリスの作家フィリップ・プルマンのファンタジー小説「ライラの冒険」3部作の第1弾
1億8,000万ドルという潤沢な予算に豪華なキャスト
鳴り物入りで公開された「ライラの冒険」の北米での成績は7000万ドルで、高額な製作費を考えると残念なものだった
北米以外では健闘し、全世界では3億7000万ドル
とはいえ全体的にはスタジオの期待を下回った
続編2作の製作について、スタジオは無期限で延長すると発表した

「28日後…」


あの「トレインスポッティング」のダニー・ボイル監督が、ゾンビ映画を手がけた
この作品は高く評価され、動きの速いゾンビが人気を集めた
また興行的にも成功
800万ドルという低予算で、世界中で8270万ドル以上を稼いだ
2002年でもっとも収益性の高い映画の一つとなった

この成功を受けて、2007年に続編である「28週後…」が公開された
監督はファン・カルロス・フレスナディージョが務めた
こちらも批評家から好評だった
製作費1500万ドルで、世界で6400万ドルの売上だった

2007年、ダニー・ボイルは3作目の構想を明らかにした
タイトルは「28月後…」(原題28 Months Later)
「28週後…」のDVDの売れ行きが良ければ、スタジオが続編製作を公表するだろう

2010年10月、脚本のアレックス・ガーランドは「もう話し合いは行われていない。このままでは続編はないだろう。私の知る限り、脚本はまだありません」と答えた
2011年、ダニー・ボイルは続編の良いアイディアがあると話した
2015年、ガーランドは著作権など複雑な事情が絡み合って進んでいないと答えた
2019年、ボイルとガーランドは、最近会って3作目について話し合ったと打ち明けた

「キック・アス」


マーク・ミラーとジョン・ロミータ・Jrによる同名コミックを原案とした、マーベルでもDCでもないスーパーヒーロー映画
監督はマシュー・ボーンが務めた
この作品は批評家からも観客からも好評だった
しかし、あどけない少女による殺戮シーンなど、過激なバイオレンス演出が問題視された
「キック・アス」の興行成績は世界で9600万ドルと控え目だったが、DVDの売上は好調で熱狂的なファンを生んだ

2013年に続編である「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」が公開された
監督はジェフ・ワドロウ監督に代わった
この作品は前作より劣ると、批評家から酷評を受けた
全世界での興収は6000万ドルほどで、前作を大きく下回った

2作目の公開前に、マシュー・ボーンは3作目の構想を打ち明けた
それが完結編になるという
ユニバーサルは打ち合わせで「彼らはみな死ぬのですか?」と尋ねた
マシュー・ボーンは「たぶん。これは現実的な物語なので」と答えた

2014年に主演のアーロン・ジョンソンやクロエ・モレッツは、実際に契約したわけではないが、3作目を待ち望んでいると答えた
2015年にマシュー・ボーンは「キック・アス3」の前に、スピンオフである「ヒット・ガール」を作りたいと話した
マシュー・ボーンはいまだに続編を諦めていないようだ
噂ではNetflixが「キック・アス」シリーズの製作に乗り出しているという

「キル・ビル」


クェンティン・タランティーノ監督による「キル・ビル」
この作品はもともと1本の映画として製作された
しかし完成した作品は4時間だった
カットしたくないタランティーノは、この映画を2分割することを提案した

「キル・ビル」(2003)のオープニング成績はクェンティン・タランティーノ作品で最高だった
世界での売上は1億8000万ドルだった
2004年に「キル・ビル Vol.2」が公開された
こちらも批評家に好評
全世界で1億5200万ドルの興収だった

2004年にクェンティン・タランティーノは続編を計画していると打ち明けた
内容は10年後の物語だという
ただし、取り掛かるのに15年はかかるだろうとのことだった
2012年、タランティーノは3番目の映画はおそらくないと認めた
だが、2019年にタランティーノはユマ・サーマンと、続編のアイディアについて話し合ったと語った

「ヘルボーイ」


ギレルモ・デル・トロ監督がマイク・ミニョーラ作のアメコミ「ヘルボーイ」を、2004年に映画化した
作品は好評で、原作者も満足していると答えた
しかし、興行収入は製作費6,600万ドルに対して、全世界で9,980万ドルとささやかなものだった

ギレルモ・デル・トロ監督は「ヘルボーイ」を3部作にすると発表
2008年に続編である「ヘルボーイ ゴールデン・アーミー」が公開された
この作品も批評家から圧倒的な高評価だった
製作費8500万ドルで全世界で1億6000万ドル以上を売り上げた

2010年、デル・トロは就任していた「ホビット」の監督を辞任
「ヘルボーイ3」に着手すると話した

ところが、その後は何年も音沙汰がなかった
2013年、原作者のマイク・ミニョーラは「ヘルボーイの続編はない」と語った

デル・トロは「ヘルボーイ3」に必要な製作費は、1億2000万ドルと考えていた
だが、これまでのシリーズの成績からすると、回収は厳しい
誰もデル・トロにそんな大金を出す者はいなかった

2017年、デル・トロはTwitterで「ヘルボーイ3は100%ない」と発表した
2019年に原作者が自ら手がけた「ヘルボーイ」が公開されたが、評価は散々で爆死した

「スピード」


時速50マイル以下になると爆発するバス
キアヌ・リーブスサンドラ・ブロックを一躍有名にしたヤン・デ・ボン監督のデビュー作である
3000万ドルという低予算で作られたこのアクション映画は、アメリカ国内で1億2,000万ドル、全世界で3億5,000万ドルという大ヒットとなった
犯人との頭脳戦を主軸としたストーリーは、批評家からも高く評価された

当然、続編の企画が立ち上がった
ところがスタジオが思いもよらぬ事態が起こった
サンドラ・ブロックはアニーとして再び出演することを承諾したが、キアヌ・リーブスは脚本が気に入らず断ったのだ
そんなキアヌに20世紀フォックスは激怒したという
代わりにジェイソン・パトリックが出演することになった

1997年に「スピード2」は公開された
舞台となったクルーズ船は、バスと比べてスピードもスリルも欠けると、批評家から酷評を受けた
ロッテントマトの批評家支持率は何と4%である
製作費は1億6000万ドルと前作より膨れ上がったが、興収は1億6000万ドルと爆死
史上最悪の続編という称号を得た
こうしてクルーズ船は水没したが、「スピード3」の噂はいまだにファンの間で流れているようだ

「ドラゴン・タトゥーの女」


スティーグ・ラーソンの世界的ベストセラー「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」を、2009年のスウェーデン版に続きデビッド・フィンチャー監督がハリウッドで映画化
ダニエル・クレイグとルーニー・マーラが主演を務めた
この作品は高評価で、商業的にも成功
9000万ドルの予算で、全世界で2億3260万ドルを稼いだ
原作は3部作
続編を作らない理由はなかった
2011年、デビッド・フィンチャーは続編の準備に取り掛かっていると答えた

ところが結局、続編の話は立ち消えとなった
一説には主演のダニエル・クレイグが、残り2作に出演するのに、高額なギャラを要求したからだと言われている
その要求にソニーは難色を示し、ついにはもっと安い俳優で作ることに決めた
こうしてスタッフとキャストを総入れ替えで、原作者の死後に書かれた「ミレニアム」シリーズ第4弾の「蜘蛛の巣を払う女」を2018年に映画化
パッとしない評価で、商業的にも爆死した

「ジャスティス・リーグ」


バットマンやワンダーウーマンなど、DCコミックのスーパーヒーローが結集
DC版「アベンジャーズ」といえる存在になるはずだった「ジャスティス・リーグ」
当然、大ヒットが期待されていた

「ジャスティス・リーグ」の興収は世界全体で6億5790万ドルだった
これはDCエクステンデッド・ユニバース作品中最低の記録である
製作費は3億ドルと巨額だったため、スタジオは約6,000万ドルを失い、爆死映画とみなされた

「ジャスティス・リーグ」の続編は、引き続きザック・スナイダー監督で、2019年6月14日に公開の予定だったが延期
2017年、ザック・スナイダーが将来のDC作品を監督する予定は、今のところないと発表された
これは「ジャスティス・リーグ」の低評価や、興行的な失敗が原因のようだ

当初は「ジャスティス・リーグ」は3部作の予定だったが、それも白紙となった
続編では宇宙が舞台となり、惑星アポコリプスの敵の基地にジャスティス・リーグが直接乗り込み、グリーン・ランタンも登場する予定だったようだ

「007」(ティモシー・ダルトン版)


正式な3部作と非公式な3部作がある
ティモシー・ダルトンの007は、後者に当たるだろう
四代目ジェームズ・ボンドとして、「007 リビング・デイライツ」で華々しく登場したティモシー・ダルトン
1987年の「007」シリーズ第15弾は、ほとんどの批評家から好評だった
全世界で1億9120万ドルを稼ぎ、興行的にも成功した

1989年にシリーズ第16弾「007 消されたライセンス」が公開
シリアスすぎるという批判もあったが、この作品も批評家からおおむね好評
興行成績も全世界で1億5,600万ドルと成功を収めた

ティモシー・ダルトンはジェームズ・ボンドとして3本に出演する契約だった
出演した2作はどちらも成功
何の問題もなく3作目に出演するはずだった
ところが「消されたライセンス」の次作は、イオンプロとMGMの法廷闘争で5年の空白期間が空いた
ようやく撮影再開となった時に、ティモシー・ダルトンは契約通りあと1本だけ出演するつもりだった
しかし、プロデューサーのアルバート・R・ブロッコリに「4,5本は演じて欲しい」と要請された
それではジェームズ・ボンドで役者人生が終わってしまう
ティモシー・ダルトンは次作への出演を、丁重に辞退した

「ボンド17」と呼ばれていた次作は、中国の原子力発電所が悪者に乗っ取られ、メルトダウンをジェームズ・ボンドが防ぐというストーリーだったようだ
結局、ジェームズ・ボンドはピアース・ブロスナンに代わり、「007 ゴールデンアイ」へと変更された

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