「ある会社員」感想 思わぬ拾い物!! サラリーマンは必見のアクション映画

ノーマークだった作品が面白かった時の喜び
この映画がまさにそう!!
ソ・ジソブのスーツ姿でのアクションが素晴らしく格好いい!!
そしてサラリーマンとしての悲哀
選ぶべきは組織への忠誠か、人間としての誠実さか
身震いする傑作である


予告編

作品情報
作品名「ある会社員」(原題A COMPANY MAN)
監督:イム・サンユン
キャスト:ソ・ジソブ、イ・ミヨン、クァク・ドウォン、イ・ギョンヨン
上映時間:96分
製作国:韓国(2012年)

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ざっくりあらすじ

チ・ヒョンドは一見どこにでもいるごくありふれた会社員
ただ他人と違うのは業務内容が殺人ということ
ある日、ヒョンドは新人のフンとコンビを組んで仕事をすることになる
だが、会社からは仕事が済んだ後、フンを始末するように命じられていた

感想(ここからネタバレ)

あまりに地味なタイトルに、会社員の日常を描いた映画かと思ったら全然違った
いや、ある意味間違ってないか
仕事が殺人というだけで

警察署襲撃

ターゲットを狙って警察署に侵入する冒頭のシーンから凄まじい緊迫感
この映画がそこらの凡百な作品とはモノが違うということをいきなり思い知らされる
暗殺に成功した新人のフンをヒョンドが階段に突き落とすショットは、展開のショックさといい映像の素晴らしさといい度肝を抜かれた

殺人会社

表向きは金属製造企業だが、ヒョンドの所属する営業2部は殺人が業務である
ヒョンドはそこの課長で、腕の確かさと会社への忠誠度の高さから、部下からも上司からも信頼されている

この企業が殺人を行っているという設定が、奇抜だがこの作品を面白くしている
ヒョンドがやっている殺人は全て会社の業務なのである
そこに私情や個人の感情など入るべくもない
ヒョンドはただ会社勤めをしているだけなのだ

映画で出てくる殺し屋というと一匹狼だったり、超人的な凄腕だったり、個性的だったりする
だが、この映画に出てくる殺し屋たちに個性などない
皆、一様にスーツ姿である
だって、会社員だから!!
だから、殺しも淡々と事務的に行われる

そして、意外と社員同士が仲が良くて、昇進祝いのパーティを開催したりする
業務が殺人というだけで真っ当な会社である(それ、真っ当じゃないだろ

ヒョンド

主人公のヒョンドを演じるのはソ・ジソブ
代表作は「映画は映画だ」

とにかくこのヒョンドというキャラクターは素晴らしい
無口でいつもつまらなそうな顔で、どう見ても冴えない男だ
だがいざとなったらすさまじい凄腕に変貌する
まさにプロフェッショナルだ

このヒョンドは会社には忠実でミスすることなく任務をこなすが、身内に対して情が深い一面がある
そのため始末するように命令された新人のフンの命を助けてしまう
そして、フンの家族と親しくなることで、自分のやっていることに疑問を抱いてしまった
会社に忠誠を誓うか
自分の良心に従うか

組織か個人か
誰もが覚えのある葛藤だろう

アクション映画はやはり主人公が魅力的でなくてはならない
その点、ヒョンドというキャラクターは満点である
男から見ても共感できて格好いい
まさに素晴らしいアクションヒーロー

ジェイソン・ボーン

この「ある会社員」にもっとも近いと思える作品は、マット・デイモンの「ボーン」シリーズである

シャープな格闘や、周囲にあるものを利用する戦闘など、かなり「ボーン」シリーズを意識している印象だ
そして共通するのはそれだけではない
組織から命じられて殺人を行うところも同じである
ボーンと同じくヒョンドもそれを拒んだため、同僚から追われることとなる

辞職願い

大切な人の命を奪われ、ヒョンドは単身武器を持って会社に乗り込んでいく
ここからのクライマックスは凄まじい
溜まりに溜まった怒りが爆発するシーンだ

オフィスの中での同僚たちとの激しい銃撃戦
見知った仲間だろうが、向かってくる相手には容赦なく銃弾を撃ち込むヒョンド
機関銃が炸裂し、ありふれた風景が血の海と化す
予想を上回るクライマックス
ここまでやってくれると、いっそ清々しい
会社を辞めるのってこんなに大変なんだね(違う

まとめ

仕事人間だったヒョンド
会社を愛していたはずだったのに、どうしてこうなってしまったのか

ある一人の男の悲哀が痛切に胸に響く作品である
アクション映画としても素晴らしい出来
特に「ボーン」シリーズなどが好きな人は必見!!


Hoi-sa-won (2012) on IMDb


allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=345043

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