Netflix「アポストル 復讐の掟」感想 緊迫感あふれるサスペンス・ホラー!!

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あの「ザ・レイド」シリーズのギャレス・エヴァンス監督のサスペンス・ホラー
序盤から凄まじい緊迫感で、最後までテンションが落ちない
これは傑作
文句なしにおススメ!!

予告編

Apostle | Official Trailer [HD] | Netflix

作品情報
作品名「アポストル 復讐の掟」(原題Apostle)
監督:ギャレス・エヴァンス
キャスト:ダン・スティーヴンス、ルーシー・ボーイントン、マイケル・シーン
上映時間:130分
製作国:アメリカ、イギリス(2018年)

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ざっくりあらすじ

1905年、身代金目的で誘拐された妹を救出するために、トーマス・リチャードソンはカルト教団に潜入するが………………

感想(ここからネタバレ)

これが原作のないオリジナル作品というのが凄い
脚本・監督のギャレス・エヴァンスの力量には感服する
「ザ・レイド」のような脳筋アクションだけでなく、こんなものまで作ってしまうとは
本作もテンションの高い傑作

潜入

1905年、トーマス・リチャードソンは最愛の妹ジェニファーがカルト教団に誘拐されたという報せを受けた
その謎のカルト教団は父親に身代金を持って、ウェールズという島まで来いと伝えてきた
病気で動けない父に代わって、トーマスは自分が島に行くことに決めた
まずは妹の無事を確かめなくてはならない
トーマスは信者を装って、島に潜入することを決意する

信者たちに混ざって船に揺られ、ようやくウェールズ島まで辿り着いた
その島は教団の預言者マルコムフランククインという3人の男に支配されていた
信者たちが暮らす一見のどかで平和な島
だが、どこか異様な空気がみなぎっている

マルコムたちは新しく来た信者の中に、ジェニファーを救出に来た者が紛れ込んでいるのではないかと疑う
そいつが身代金を持っているかも知れない
いざとなれば拷問してでも、金のありかを吐かせる

トーマスは信者たちの目を盗んで、島の探索を開始した
ジェニファーを見つけなくてはならない
しかし、その島には恐ろしい秘密が隠されていた………………

キャスト

ダン・スティーヴンス
憔悴しきった顔と鋭い目つきで、トーマス・リチャードソンを好演
ハードな作風のこの作品に、とてもよくハマっている
文句なしに格好いい!!

代表作

「美女と野獣」
エマ・ワトソン主演のディズニーの超メジャー映画
ダン・スティーヴンスは野獣役を見事に演じた
ぶっちゃけメイクで顔はほとんど分からなかったけど!!

美女と野獣 (字幕版)


「ザ・ゲスト」
イラク戦争で戦死した息子の戦友だという男が訪ねてきた
家族は歓迎するが、その男はどこか異様な雰囲気を持っていた
その男はいったい何者なのか?
戦慄のサスペンス・スリラー
ダン・スティーヴンスは不気味な謎めいた男を好演
これは面白かった

ザ・ゲスト(字幕版)

マイケル・シーン
カルト教団の預言者マルコムを演じる
島の恐ろしい秘密を握っている
信者の中に裏切り者がいると察知し、トーマスを追い詰めていく

代表作

「フロスト×ニクソン」
ロン・ハワード監督の傑作
ニクソン元大統領に人気司会者が単独インタビューを試みる
マイケル・シーンはコメディアン上がりの司会者デビッド・フロストを好演
この作品、好き
ニクソンとフロストの緊張感みなぎる対決は必見!!

フロスト×ニクソン (字幕版)

監督

ギャレス・エヴァンス
ウェールズ出身の映画監督、脚本家

代表作

「ザ・レイド」
凄まじい傑作映画
アクション好きなら見ることは義務!!
とにかくパワーに圧倒される
英国人がこんな作品を監督したことに驚き


「ザ・レイド GOKUDO」
続編も当然のように傑作
こんどはヤクザとも戦いを繰り広げる
松田龍平、遠藤憲一、北村一輝らも出演
出番少ないけど

ザ・レイド GOKUDO(字幕版)

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ピンチの連続

「アポストル 復讐の掟」という作品は、とにかく絶体絶命の連続である
このピンチをどう切り抜けるか!?
まさに息をつく暇もない

好きなのは裏切り者を探すために、マルコムが信者を一列に並べて聖典を暗唱させるシーン
当然、トーマスが言えるわけがない
自分の番がじょじょに近づいてくる
このピンチをどうやって切り抜けるのか!?
非常にスリリングでハラハラするシーンだった

またトーマスを炙り出すために、マルコムが妹のジェニファーを広場で痛めつけるシーンも印象的

「出てこないと、もっとひどいことをするぞ!!」

しかし、出ていったら奴らの思うつぼ
二人とも終わりだ
トーマスは歯を食いしばって耐え忍ぶ

女神

島を調べている内に、トーマスは教団が信仰する女神の存在に辿り着く
そして、女神は実在していた
それはおぞましい姿の老婆だった
彼女は血を飲むことで生きながらえていた
その女神の能力で島には自然が豊かになった
マルコムは彼女を利用していた

内部分裂

物語は教団の内部分裂へと発展する
船が難破して、最初に島に漂着した3人
マルコム、フランク、クイン
彼らは女神を利用し、教団を作った
だが、マルコムが指導者であることに、クインはずっと不満を抱いていた
クインはマルコムやフランクを亡き者にして、教団と女神の力を自分のものにしようとする

思いもよらない展開で、物語は盛り上がる
容赦なく仲間を殺していくクインという男の狂気に圧倒された
ジェニファーを助けるためには、このクインを打ち破らなくてはならない

信仰

かつてはキリスト教の敬虔なる伝道者だったトーマス
しかし、中国で義和団の乱に巻き込まれた
トーマスは捕まり拷問された
仲間たちも次々に死んでいく
トーマスは祈ったが、神は決して助けてくれることはなかった
こうしてトーマスは信仰を捨てた

クライマックス

トーマスは女神と対峙する
神の力は実在した
神は存在したのだ
女神は最初から邪悪なものだったわけではなかった
全ては人間が原因だったのだ

「すまない」

トーマスは木に覆われた女神に火をつける
女神は満足そうだった
ようやく願いがかなったのだ

切ない結末

ジェニファーは船に乗せて逃がすことが出来た
しかし、トーマスが負った傷は致命傷だった
トーマスは大地に仰向けになる
彼の身体から流れる血から、木々が生えてきた
それはトーマスを覆っていく

神の力は存在する

トーマスは穏やかな表情だった

まとめ

非常にスリリングで見ごたえのある作品だった
オリジナルでこれだけのものを生み出すとは、ギャレス・エヴァンスの才能は素晴らしい
今後も要チェックの監督だろう
またダン・スティーヴンスの演技は絶品
1905年という時代設定も面白い
見せ場も多く、内容も深みのあるサスペンス映画である


Apostle (2018) on IMDb


rotten tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/apostle_2018
allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=365757

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