Netflixオリジナル映画
ゾンビに占拠されたラスベガスの地下金庫から、大金を強奪する危険なミッションに傭兵たちが挑む…………
ゾンビ映画と強盗映画の融合
アクション満載の超大作
あのザック・スナイダー監督の復帰作で、しかもゾンビ映画
見ない理由がない!!
廃墟となったラスベガスが凄い
見渡す限りのゾンビの群れが圧巻
傭兵チームの面々も個性的
生き残るのは誰なのか?
ゾンビ映画で2時間半は長いが、退屈はしなかった
アクション、スリル、ユーモア
かなり楽しい作品となっている
ホラーは絶対に無理という人以外は、見ておくべきだろう
予告編
作品情報
作品名「アーミー・オブ・ザ・デッド」(原題Army of the Dead)
監督:ザック・スナイダー
キャスト:デイヴ・バウティスタ、エラ・パーネル、アナ・デ・ラ・レゲラ、ギャレット・ディラハント、真田広之
上映時間:148分
製作国:アメリカ(2021年)
ざっくりあらすじ
大量に発生したゾンビを人類は、多くの犠牲を出しながらラスベガスに隔離した。それから数年が経った。傭兵のスコットはラスベガスの地下金庫から、2億ドルを強奪するように依頼されるが…………
感想(ここからネタバレ)
ザック・スナイダー、久々の復帰作!!
危険なミッション
ある事故により、ラスベガスにゾンビが溢れかえった
軍は兵士を送り込み、ゾンビを殲滅しようとしたが失敗
かろうじて人類はラスベガスに、ゾンビを封じ込めることに成功した
数年が経った
ゾンビ騒動の時に活躍した傭兵のスコットは、今ではレストランのしがない店員だった
そんなスコットをタナカという男が部下を連れて訪ねてきた
タナカはラスベガスのカジノのオーナーで、地下の金庫には2億ドルが眠っているという
政府はラスベガスへの核攻撃を決定した
その前に金庫から現金を回収したい
報酬は5000万ドル
タイムリミットは32時間
スコットはラスベガスで多くの人の命を救った
しかし、その結果がこのみすぼらしい現状
たまには自分のために戦ってもいいはずだ
その危険な依頼を、スコットは引き受けた
ミッションを成功させるには、仲間が必要だ
スコットはゾンビと戦える腕利きの傭兵たちを集めるが…………
作品解説
企画は2007年からあったが、ずっと製作が進まなかった
2019年にNetflixが配給権を取得して、完成にこぎつけた
製作費は9000万ドルといわれている
実際のラスベガスでの撮影は不可能だったので、ニューメキシコ州に本物そっくりなセットを作った
ザック・スナイダー
2004年に「ドーン・オブ・ザ・デッド」で監督デビューしたザック・スナイダー
「ドーン・オブ・ザ・デッド」
ジョージ・A・ロメロ監督の傑作「ゾンビ」をリメイク
走るゾンビが衝撃的だった
脚本は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のジェームズ・ガン
「マン・オブ・スティール」、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」、「ジャスティス・リーグ」
この10年、ずっとスーパーヒーロー映画を手がけていたザック・スナイダー監督
本作はデビュー作以来のゾンビ映画となる
やはりDCのスーパーヒーロー映画では、色々と制約が厳しかったのかも知れない
「アーミー・オブ・ザ・デッド」ではザック・スナイダー監督は、かなり自由にのびのびと演出している印象
また撮影監督も務めている
ザック・スナイダー監督の演出の特色はけれん味
スローモーションなどを多用した派手な映像を得意としている
その代わり、ちょっと作風は大味
本作はまさにザック・スナイダー節が炸裂している
デイヴ・バウティスタ
傭兵のリーダー、スコットを演じる
ラスベガスで多くの人の命を救ったが、報われることはなく今ではしがない生活
ゾンビとなった妻を殺して、娘との距離も離れてしまった
今回のミッションを成功させて、人生をやり直そうと考えるが…………
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のドラックス役で有名なデイヴ・バウティスタ
元レスラーだけあり、屈強な兵士という役柄にピッタリ
今後は第2のドウェイン・ジョンソンになるかも知れない
チーム
スコットの相棒の女兵士、マリア
哲学的なヴァンデルローエ
金庫の専門家のディーター
タナカの部下でお目付け役のマーティン
ユーチューバーのグーズマン
コヨーテと呼ばれるフランス人女性、リリー
変わり者のヘリのパイロット、マリアン
一癖も二癖もあるチームの面々
彼らの奮闘ぶりと散りざまも印象的だった
タナカ
ラスベガスのカジノのオーナー
金庫の2億ドルの回収を、スコットに依頼する
他にも何か思惑があるようだが…………
タナカ役は我らが真田広之!!
ハリウッド大作に普通に登場して感動
ゾンビ
本作には一般的なゾンビ
そして「アルファ」と呼ばれるゾンビの上位種が登場する
一般のゾンビは知能が低く、動作も鈍い
しかし、アルファは知性も感情もあり、動きも素早い
米軍から逃亡した最初のゾンビ
ゼウスと呼ばれるそのゾンビに噛まれた人間はアルファとなる
アルファはゼウスの統率の元、集団で行動する
またゼウスには花嫁と呼ばれるゾンビの妻がいる
他にもゾンビトラやゾンビ馬も登場
強盗
本作はゾンビ映画であり、強盗映画でもある
あくの強い面々が協力して、大金獲得のために困難なミッションに挑む
この手のジャンルが好きな人なら、ワクワクするだろう
本作の主人公たちの目的は、人類や世界の平和ではない
あくまで大金を手に入れること
そのために自らゾンビの群れに飛び込んでいく
なかなかゾンビ映画として、面白い趣向だった
ラスベガス
ラスベガスにゾンビが溢れかえっていく
この序盤の演出が最高に格好よかった
さすがザック・スナイダー!!
ここだけで1本の映画になりそう
ショーガールのゾンビやプレスリーのそっくりさんゾンビ
いかにもラスベガスらしいゾンビが楽しかった
豪華絢爛なラスベガスとゾンビのミスマッチ感
舞台として非常に魅力的なものとなっていた
親子
スコットの娘、ケイト
ボランティアでラスベガスに来ていたケイトが、行方不明になった仲間を探すため、スコットたちに無理やり同行する
ゾンビになった妻を殺した
それ以来、娘と疎遠になっていたスコット
ギクシャクする2人
この親子のドラマが、本作の見どころの一つ
ザック・スナイダー監督は2017年の「ジャスティス・リーグ」の製作の途中で、娘を亡くした
この親子の和解のドラマは、監督自身の想いが反映されているのかも知れない
まとめ
ザック・スナイダーが監督業に復帰
それだけで嬉しい
そして作品もド派手で、楽しいものになっていた
今後の監督の活躍にも期待
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/army_of_the_dead_2021
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/376796
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