Netflix「ザ・コール」ネタバレ解説 ラストシーンの説明!!

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11月27日にNetflixで配信された韓国映画「ザ・コール」
この作品がかなりの反響を呼んでいるようだ
実際、凄まじい傑作だった
あまりの恐怖と絶望に、胃が痛くなったほどだ

ところが「ザ・コール」の最後のシーンが難解で、頭を悩ませている人が多いようだ
一体、どう解釈すればいいのか?

海外サイトなどを参考にして、自分なりの答えを出してみた
もちろん正しいかどうかは分からない
あくまで一つの解釈だと考えて欲しい

なお映画のネタバレ全開なのでご注意を!!

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映画「ザ・コール」

久しぶりに実家に帰ってきたソヨン
家は無人で荒れ果てていた
その時、家の固定電話が鳴る
出ると相手は知らない女性だった
間違い電話のようだ

その電話は何度かかかってきた
ソヨンはその女性ヨンスクと話している内に、彼女が20年前、1999年から電話をかけていることに気付いた
ヨンスクはこの家に以前に住んでいた女性で、2人は同じ電話で話しているのだ

ヨンスクは厳しい母親のせいで、監禁同然の暮らしをしているらしい
ソヨンとヨンスクは親しくなり、過去や未来のことを教え合った

ソヨンは大変なことに気付いた
ヨンスクがいる1999年のその日は、大好きだった父親が火事で死んだ日なのだ
そのことを伝えると、ヨンスクは「あなたの父親を助けてあげられるかも」と言いだした
ヨンスクは言葉の通り、火事を未然に防いでくれた

するとソヨンのいる2019年が変化した
ソヨンは元気な父と母と、幸せに暮らす現在を手に入れたのだ
ヨンスクにソヨンは心から感謝し、彼女のために何かをしたいと思った
そのことが恐ろしい惨劇を招くと知らずに…………

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監督はこれが長編デビューとなるイ・チュンヒョン
主演のソヨンを演じるのは、数多くのドラマや映画に出演しているパク・シネ
強烈な存在感を示すヨンスクを演じるのは、「バーニング 劇場版」で有名になったチョン・ジョンソ

Netflixオリジナルの韓国映画 久しぶりに実家に帰ってきたソヨンは、1本の電話を受け取る ソヨンはその相手ヨンスクが、20年前から電...

ラストシーン

自分の母親を殺した後、次々と凶行に及ぶヨンスク
ヨンスクはソヨンとの電話で、自分が逮捕され終身刑になることを知る
詳しく聞き出そうとするが、ソヨンは拒否する
するとヨンスクはソヨンの父親を殺し、幼いソヨンを人質に取る
絶望するソヨン

ヨンスクの家に夫と娘を探しに来たソヨンの母親と警察官
警官を殺して、ヨンスクはソヨンも手にかけようとする
母親はソヨンを守るために、ヨンスクもろとも1階まで墜落する

そのことを知った2019年のソヨンは、必死に母親の姿を探す
どこにもいない
墓地に行くと、墓石に1999年12月11日没と書かれている
泣き崩れるソヨン

「あら、何やっているの?」

振り向くと母親がいた
首や手には刃物の跡がある

母親はあの落下から生き延びたのだ
ソヨンも観客も心から安堵しただろう
エンディングが流れ出す

ところが場面は1999年になる
血まみれで倒れていたヨンスクが目を覚ます

墓地を後にするソヨンと母親
すると母親の姿が消滅する

場面が変わるとヨンスクの家
拘束されて身動きできないソヨンが悲鳴を上げ、映画は幕を閉じる

解釈

エンディングで2019年のヨンスクが、1999年のヨンスクと電話で話すシーンがある

「あなたはもうすぐ死ぬかも知れない。絶対に電話を手放さないで。変えられなくなるから」

このセリフは何を意味するのか

タイムトラベルものでは過去を変えると、世界線が分岐するものがある
様々な可能性の未来が、無数に出来上がるのだ

だが、この「ザ・コール」の世界では、ヨンスクのいる1999年とソヨンのいる2019年は密接に繋がっている
1999年に起こったことは、すぐに2019年に反映される

ソヨンが墓地で母親に会った時、1999年のヨンスクは倒れたままだった
ところがヨンスクが起き上がり、母親を殺害した
そのため2019年の母親は消滅
幼いソヨンは救出されなかったので、2019年のソヨンもヨンスクの家に閉じ込められたままだ

「ザ・コール」で描かれる1999年と2019年
なぜ二つの時代が電話でつながったのか?
それは二つが並んで存在し、同時に時が進んでいるからだ
並列に繋げているのはヨンスクが言った通り、その電話

ソヨンが墓地で母親と再会する(2019年)

倒れていたヨンスクが目を覚まし、母親を殺害(1999年)

母親の存在が消滅(2019年)

まさしく事態は映画で見た通りの順番で進行したのだ
ここでは1999年や2019年という前提を、取っ払わなければならない
二つの時代は並列に存在しているからだ

本来はソヨンの母親は生き残り、ヨンスクは死ぬか捕まるはずだった
だが、その電話がある限り、確定した未来をいつでも変えることが出来る
そのため、こんな悲惨な結末を迎えてしまったのだ

解釈その2

もう一つの解釈がある
全てはソヨンの妄想だったという説だ

「あなたは私と似ている」

ヨンスクがソヨンに言った言葉だ
精神病を患っていたヨンスク
ソヨンも精神が不安定だった
父親が死んだ火事の原因が、自分だということも忘れていたのだ
しかし、潜在意識では覚えていたのかも知れない
もし、そうなら凄まじい罪悪感と後悔を、無意識に感じていたはずだ

大好きな父親が死んだ原因を、別の誰かのせいにできたら…………

そもそも、なぜ電話は1999年とつながったのか?
その年は父親が死んだ年
しかも火事が起きる数日前と電話がつながるなど、出来すぎではないか

ソヨンは1999年にいるヨンスクや母親と、電話で話している
だが、2019年で過去からの電話を受け取ったのはソヨンだけ
ソヨンは精神面に不安を抱えている
本当にその電話は過去とつながっていたのか?

ラストシーン、白い布をかぶせられて拘束されていたソヨン
それはまるで精神病院にいる患者のようにも見えた

まとめ

非常に難解だ
考えすぎて頭が痛くなった
本作の脚本は監督自身が書いている
インタビューなどを探したのだが、見つからなかった
正解は監督の頭の中ということか

Netflixオリジナルの韓国映画 久しぶりに実家に帰ってきたソヨンは、1本の電話を受け取る ソヨンはその相手ヨンスクが、20年前から電...
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