Netflixオリジナルのイタリア映画
リヴァはかつて特殊部隊の隊長だったが、除隊した今でもPTSDに苦しんでいた
そんな時、娘のテレサが何者かに誘拐されて…………
イタリア版「96時間」という感じだが、本家よりかなり劣る
全体的にいまいちな出来
内容がシリアスすぎて、面白みに欠ける
主人公にあまり魅力がない
アクションのキレももう一つ
カーチェイスや中盤の銃撃戦は良かった
アクション映画が好きで、過度な期待をしないなら、見てもいいだろう
予告編
作品情報
作品名「内なる獣性」(原題La belva)
監督:ルドヴィコ・ディ・マルティノー
キャスト:ファブリツィオ・ジフーニ、リノ・ムゼーラ、モニカ・ピゼッドゥ、アンドレア・ペンナッキ
上映時間:99分
製作国:イタリア(2020年)
ざっくりあらすじ
リヴァはかつて特殊部隊の隊長だったが、PTSDに苦しんでいた。そんなある日、娘のテレサが何者かに誘拐されて…………
感想(ここからネタバレ)
イタリアのアクション映画ということで、期待したのだが…………
誘拐
リヴァはかつて陸軍の特殊部隊の隊長だった
除隊した今でもリヴァは、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しんでいた
そのため家庭生活が維持できず、妻アンジェラと別れた
今ではリヴァは1人で孤独に暮らしていた
今日は子供たちが食事に訪れる日だった
6歳のテレサは無邪気に慕ってくれるが、長男のマティアは家を出ていったリヴァを許さず反抗的だった
それでもリヴァはこの日を楽しみにしていた
マティアはテレサを連れて家を出たものの、向かったのはリヴァの家ではなく、ハンバーガーショップだった
最初から約束など無視するつもりだったのだ
そのことを知ったテレサは不満そうだった
ところがマティアが少し目を離した隙に、テレサの姿はなくなっていた
店の人の話では、不審な車で連れ去られたらしい
動揺したマティアはリヴァに連絡した
急いで店に駆けつけたリヴァ
そのすぐ後に、警察も到着した
シモネティという警部の話では、不審な車が逃走中らしい
リヴァはいてもたってもいられず、警部が止めるのも聞かずに、その車を追跡したが…………、
リヴァ
元陸軍の特殊部隊の隊長
戦場で敵に捕まり拷問を受けた
そのため除隊した今でも、PTSDに苦しんでいる
仲間からは「獣(ビースト)」と呼ばれていたが…………
演じるのは多くの舞台や映画で活躍するファブリツィオ・ジフーニ
「96時間」
娘をさらわれた元特殊部隊の隊員が、スキルを駆使して犯人を追跡する
あらすじはリュック・ベッソン製作の「96時間」にそっくりである
「96時間」
リーアム・ニーソン主演のアクション映画の快作
周囲の予想に反して、アメリカでも大ヒット
続編も2本作られた
残念ながらこの「内なる獣性」は、本家よりもかなり劣る出来
内容が真面目すぎるのだ
ユーモアがいっさいない
主人公が元特殊部隊のスキルを駆使するような場面も、用意されていない
劣化「96時間」という印象は否めなかった
獣
タイトルの通り、娘をさらわれたことで、主人公リヴァの内なる獣性が目覚める
そういうストーリーを期待していたら、思いのほか弱かった!!
やたらとピンチになる場面が多い
もっと圧倒的な強さで大暴れすることを期待していたのに
アクションもいまいちキレがなく、強そうに見えない
顔は迫力があるのだが
主人公にアクション・ヒーローとしての魅力を感じなかった
アクション
カーチェイスは頑張っていた
久々に古き良きカーチェイスを見たという印象
また中盤の警察とギャングが銃を向け合う一触即発のシーンは緊迫感があった
だが、それ以外のアクションは残念な出来
パンチのあるシーンがなく、退屈だった
家族愛を描くのもいいが、アクション映画なのだからアクションを頑張ってもらわないと
フランスのアクション映画は、リュック・ベッソン作品など面白いものが多い
それでイタリアにも期待したのだが、本作に関しては物足りなかったと言わざるを得ない
まとめ
イタリアのアクション映画
もっとパンチのある作品を期待していたのだが、期待外れな出来だった
これを見るなら、「96時間」をもう一度見た方がいいだろう
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/the_beast_2020
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