Netflix「キャノン・バスターズ」シーズン1感想 どこか懐かしい冒険アニメ!!

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Netflixオリジナルの日米合作アニメ
監督は米国人のラショーン・トーマス
アニメーション制作は「創聖のアクエリオン」や「マクロス」シリーズで有名なサテライト
正直、全体的に安っぽい印象だ
昨今の日本のアニメの作りこみに慣れている人だと、チープに映るだろう
基本的にはスルーしてもOK
絶対に見逃せない作品というわけでもない
とはいえ、この作品ならではの魅力も多い
キャラクターはそれぞれ立っている
荒野で彼らが遭遇するトラブルはなかなか楽しい
どこか懐かしさを感じさせる作品だ
銃撃戦、無法者、友情、巨大ロボット
作り手が自分の好きなものを詰め込んだ雰囲気
気楽に見るぶんには悪くない


予告編

作品情報
作品名「キャノン・バスターズ」(原題Cannon Busters)
監督:ラショーン・トーマス
キャスト:松岡禎丞、矢野妃菜喜、井澤詩織
全12話
アニメーション製作:サテライト
製作国:アメリカ、日本(2019年)

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ざっくりあらすじ

不死身の賞金首フィリー・ザ・キッドと女性型アンドロイドのサム、メンテナンス・ロボットのケイシー。3人のケルビー王子を追う旅が始まった………………

感想(ここからネタバレ)

どこか懐かしさを感じさせる作品
昔はこういう冒険ものが多かった

珍道中

荒野をピンクのキャデラックで旅するフィリー・ザ・キッドは一匹狼のお尋ね者
そんなフィリーを捜している者がいた
女性型アンドロイドのサムとメンテナンス・ロボットのケイシーの二人組だ

今日も賞金稼ぎに命を狙われるフィリー
彼は1発の銃弾であっけなく命を落とす
だが、しばらくして床に倒れていたフィリーの死体が動き出した
フィリーは死なない身体を持っていたのだ

そんなフィリーに満面の笑顔を向けるサム

「お友達になってください」

サムは親友のケルビー王子を探すのを、荒野で名の知れたフィリー・ザ・キッドに手伝ってもらいたいという
そんなサムを全く相手にしないフィリー
しかし、賞金稼ぎに追われるどさくさで、フィリーの愛車にサムとケイシーも乗り込んだ
3人はそのまま成り行きで道中を共にするのだが………………

製作経緯

ラショーン・トーマスは「ブーンドックス」や「Black Dynami」など、多くのヒット作に携わってきたアニメ監督でありデザイナーだ
彼は2005年に自身が描いたコミック「キャノン・バスターズ」のアニメ化を目指し、2014年にクラウドファンディングを試みた
メカデザインは「バスカッシュ!」で共同監督をしたフランス人のロマン・トマが担当
集まった金額は目標を上回り、2016年にパイロット版をリリース
そして、2017年に12エピソードがNetflixで配信されることが発表された

世界観

荒くれ者たちが跋扈する弱肉強食の荒野
舞台はどこか西部劇を彷彿とさせる
それでいてメカやSF要素も混在している
似たような作品には「トライガン」がある


トライガン(1) (ヤングキングコミックス)

またフィリー・ザ・キッドのキャラクターデザインなど「カウボーイビバップ」の影響も指摘されている


COWBOY BEBOP Blu-ray BOX (通常版)

作品の出来はそれらの名作には及ばない印象だが、共通して流れる自由な風が感じられて嬉しかった

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キャラクター

一匹狼のアウトロー、フィリー・ザ・キッド
呪いにより死ねない身体を持つ
フィリーは基本的に他人を信じない
そのためサムやケイシーも最初は邪険に扱う
しかし、長い道中を共にし、わずかにフィリーの心に変化が生じる
自分に絶対的な信頼を寄せているサムを裏切るか?
クライマックスのフィリーの葛藤は見ごたえがあった

メンテナンス・ロボットのケイシー
本作のマスコット的存在
殺伐とした話になりそうな雰囲気を軽くしてくれた

女性型アンドロイドのサム
本作のヒロイン
ロボットならではの純真さで、他人を疑うことを知らない
そのためどこか危うさも持つ
また友達認定した人物に危険が及ぶと、強大な力を持つ兵器「キャノン・バスター」へと変形する
サムは浮世離れしたリアクションが魅力
日本のアニメではあまり見ない褐色の肌のヒロインというのも新鮮だった

一行が旅の途中で出会うアル中の老人、ナイン
個人的にはこのキャラがいちばん好きだった
つねに泥酔しているが、恐ろしい剣の達人
その剣さばきは見どころ
一時期、旅を共にする
フィリーとの掛け合いが楽しかった

サムが一途に慕う親友、ケルビー王子
フィリーたちと並行して、追手から逃げるケルビーたちの物語も描かれる
良識的で王としての資質があるが、まだ幼い
クライマックスのサムとの再会が、物語に大きな変化を及ぼす

メカ

フィリーの愛車、ピンクのキャデラック
4枚のコインを投入することで、巨大な雄牛ロボ「ベッシー」に変形する
変形シーンは気合が入った作画で見ごたえあり
デザインもなかなか魅力的
巨大ロボット要素も取り入れているところは、「戦闘メカ ザブングル」を思い出す

まとめ

軽いノリで見られる冒険アニメ
作り手たちが自分たちの好きなものを詰め込んだ感じは好感が持てる
キャラクターも生き生きとして、破天荒なエピソードが楽しめる
無法者や殺し屋がのさばる荒野の雰囲気がたまらない
名作という域には達していないが、懐かしさを感じさせる作品だ


Cannon Busters (2019– ) on IMDb


Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/tv/cannon_busters/s01
allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=369458

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