Netflixオリジナル映画「カーゴ CARGO」感想 ゾンビだらけの世界に希望はあるか?

オーストラリア産のゾンビ映画
感染者に噛まれて、自分がゾンビになるまで48時間
その間に一体何が出来るのか?
ゾンビ映画を独特の切り口で見せる逸品である


予告編

作品情報
作品名「カーゴ CARGO」(原題CARGO)
監督:ヨランダ・ラムケ、ベン・ハウリング
キャスト:マーティン・フリーマン、アンソニー・ヘイズ、スージー・ポーター、カレン・ピストリアス
上映時間:104分
製作国:オーストラリア(2018年)

スポンサーリンク
PC用

ざっくりあらすじ

恐ろしい感染症により荒廃したオーストラリア
アンディとケイの夫婦はロージーという赤ん坊と3人で水上で暮らしていた
だが、ある日ケイが感染者に噛まれてしまう
治療をするためにアンディたちは近くの町を目指すが…………………

感想(ここからネタバレ)

みんな大好き、ゾンビ映画!!
今までに星の数ほど作られてきた
そして、ここにオーストラリアから新たなゾンビ映画が!!
だが、いつものノリで見ると面食らうかも知れない

感染

愛する妻が感染
ゾンビとなった彼女にアンディも噛まれてしまう
正気を保っていられる残された時間は48時間
しかしアンディには1歳の娘がいた
わずかな時間で何が出来るのか?

ゾンビ映画の醍醐味の一つはスリルだろう
ゾンビが溢れた世界で生き残ることができるのか?
そこで描かれるサバイバルに観客も高揚する

だが、この「カーゴ」の主人公は序盤で感染
いきなりバッドエンドである
スリルを期待していた観客は面食らうこと間違いなし
だって、主人公が最初から生き残りに失敗しちゃったんだから!!

マーティン・フリーマン

1歳の娘を背負ってゾンビになるまでの残された時間をさまよう主人公アンディにマーティン・フリーマン
全編出ずっぱりの熱演である

マーティン・フリーマンといえばやはりワトソン!!
「シャーロック」好きなら異論はないだろう

この人はとにかく困った顔の小市民を演じさせればナンバー1だ!!(本人は嬉しくないだろ…………………

そして超大作の主役に抜擢された「ホビット 思いがけない冒険」

「シャーロック」からまさかの大出世!!
身体がちっこいからホビット役には適任
まさに小人族を演じるために生まれてきたような男である!!(失礼すぎる

ババドック 暗闇の魔物

この「カーゴ CARGO」は同じくオーストラリア発のホラー映画「ババドック 暗闇の魔物」のプロデューサーが製作している

「ババドック 暗闇の魔物」
世界のホラーファンに絶賛された名作
絵本の中の魔物ババドックとは実在するのか?
一筋縄ではいかない面白さ

オーストラリアの荒野

ゾンビと化すまでの残された時間が刻々と削られる中、アンディは赤ん坊を背負ってオーストラリアの荒野をさまよう
建物もなくどこまでも広がっている大地
やがて、その景色が死を前にしたアンディの心象風景のように見えてくる

思い出したのはジム・ジャームッシュ監督の名作「デッドマン」

この作品も命が残り僅かなジョニー・デップが荒野をさまよう姿が印象的だった
そのモノクロの風景が、まるで死後の世界のよう

オリジナルフィルム

実はこの「カーゴ CARGO」は2013年にオーストラリアのシドニーで行われた映画祭“Tropfest 2013”で、ファイナリストになった7分の作品が元となっている
監督も同じヨランダ・ラムケとベン・ハウリング
短編であるためこの作品のテーマがさらにくっきりと浮き彫りになっている
思い切りネタバレが入ってるので、本編を見た後で見てみるといいだろう


スポンサーリンク
PC用

死が迫った者たち

感染してゾンビになるのを待つ者
重傷を負った者
この作品では死を目前にした人々が描かれる

主人公の妻ケイはひたすら娘のことを心配してこの世を去った

アンディが旅先で出会った男はゾンビに噛まれ、妻と娘二人を残して逝けないと、拳銃で3人を殺し、自らも命を絶った
アンディはその男を強く止めることが出来なかった

この作品の最大の悪役で、力で他人をねじ伏せようとした男ヴィクは、自分が助からないと分かると途端に弱気になり悲嘆にくれた

死を前にすると人は本当の姿をさらけ出す
だがアンディはひたすら何かに向かって歩み続ける
妻から託されたこの幼い生命のために
ここでアンディが見かけによらず、折れない心を持った男なのだと判明する

絶望の中の希望

アンディが最後に取った行動
それは幼い生命を守るために自分の全てを差し出すこと
その捨て身の覚悟が希望へとつながる
ゾンビと化したアンディ
だがその姿は神々しくさえある

まとめ

普通のゾンビ映画を期待すると、肩透かしを食うかも知れない
これはゾンビとの戦いを描いた作品ではない
絶望的な状況で人間はどこまで尊厳を保てるか
そんな魂の彷徨を描いた物語である
そういう作品だと受け入れれば、一人の男の生き様がきっと心に焼き付くだろう


Cargo (2017) on IMDb


rotten tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/cargo_2018
allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=364320

ブログTOP

スポンサーリンク
PC用
スポンサーリンク
PC用
PC用

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする