Netflix「Fair Play/フェアプレー」ネタバレ感想 本当に嫌な映画!!

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Netflixオリジナル映画
エミリーとルークは同じ会社の同僚で恋人同士だったが、エミリーが出世コースに乗ったことで、2人の関係がギクシャクし始め…………

幸せなカップルの間に生じる亀裂と、浮き彫りになる本音
めちゃくちゃ嫌な気分になるが、目が離せないサスペンス

かなり見ていて辛い作品
あまりに内容が生々しくて、胃が痛くなった
主演の2人は迫真の演技
キャラクターの内面をあぶりだす演出も堅実
サスペンスと書いたが、特別なことは何も起きない
描かれるのは現実にも起こりそうなことばかり
だからこそ恐ろしい
人間のエゴや自分勝手さ、弱さをこれでもかと見せつけられる
正直、苦手な作品だが、見ごたえは凄まじい
2人のカップルの行く末がどうなるか、目が離せなかった
歯ごたえのあるドラマを求めている人にお勧め

予告編

『Fair Play/フェアプレー』 予告編 – Netflix

作品情報
作品名「Fair Play/フェアプレー」(原題Fair Play)
監督:クロエ・ドモント
キャスト:フィービー・ディネヴァー、オールデン・エアエンライク、エディ・マーサン、リッチ・ソマー、セバスチャン・デ・ソウザ、パトリック・フィスクラー
上映時間:115分
制作国:アメリカ(2023年)

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ざっくりあらすじ

ルークとエミリーは競争の過酷なヘッジファンド会社の同僚で、恋人同士だった。しかし、エミリーだけが出世コースに乗ったことで、2人の関係がギクシャクし始め…………

感想(ここからネタバレ)

全然、フェアプレーじゃなかった…………

「Fair Play/フェアプレー」

エミリールークは仲睦まじい恋人同士
ルークは兄の結婚式で、エミリーにプロポーズする
エミリーは喜んで、それを受け入れた

2人はニューヨークの大手ヘッジファンドである「ワン・クレスト・キャピタル」に勤めていた
そこは職場恋愛禁止であり、付き合っていることを周囲には黙っていた
そんなある日、ポートフォリオマネージャー(PM)であるクインがクビになった
誰がそのポストに就くのかと、周囲は噂しあった

次に昇進するのはルークらしい
エミリーは耳にした噂を、こっそりルークに告げた
ルークは喜びを隠しきれない様子だった

その夜、2人がベッドで寝ていると、エミリーに上司から呼び出しがあった
店に着くと、待っていたのはボスのキャンベルだった

「次のPMは君だ、エミリー」

帰ってエミリーはそのことを、申し訳なさそうに告げた
ルークはショックを受けているようだったが、笑顔で祝福してくれた
しかし、その日から2人の関係はギクシャクし始め…………

作品解説

監督は長編を手掛けるのはこれが初となるクロエ・ドモント

本作は2023年のサンダンス映画祭でプレミア上映され、注目を浴びた
Netflixは2,000万ドルで映画の配給権を獲得した

本作は9月29日から一部の劇場で公開された

エミリー

若手のアナリスト
男社会の中で、苦労して結果を残してきた
ルークに夢中で、プロポーズされて有頂天になるが…………

演じるのは「ブリジャートン家」のフィービー・ディネヴァー
恋愛と仕事の間で苦悩するキャリアウーマンを好演

ルーク

エミリーの恋人で同僚
アナリストという仕事に誇りを持ち、全てを捧げている
恋人が上司になったことで、次第に焦りを覚えるようになり…………

演じるのは「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」のオールデン・エアエンライク
追い詰められていく男の焦燥を見事に演じている

サスペンス

本作は「危険な情事」や「氷の微笑」を彷彿とさせる
いわゆる「エロティック・サスペンス」というジャンルに入れることが出来るだろう

サスペンスと書いたが本作の恐ろしいところは、特別なことが何も起きないこと
殺人も起きないし、異常者も出てこない
エミリーもルークも、現実にいそうな人間だ
それなのに見ているのが苦痛なほど、心臓に悪い

何故なら描かれている全てが、現実に起きてもおかしくないことばかりだからだ
恋人が上司になる
たったそれだけのことがきっかけで、全てが狂っていく
とても他人事ではない
ある意味、下手なサスペンスよりも恐ろしい

壊れる関係

といっても、すぐに破綻するわけではない
エミリーもルークも良好だった2人の関係を、何とか維持しようとする
だが、日々のストレスの積み重ねやすれ違いが、2人の歯車を徐々に狂わせていく
それが妙にリアル

そして、ついに相手への不満が爆発する2人

「俺の昇進を横取りした!!」

「何で1番じゃなきゃ満足できないの!?」

浮き彫りになる本音が、本当に生々しい
あんなに幸せそうだったカップルの関係が、こんな些細なことで壊れてしまうとは
人間のエゴやちっぽけなプライド、弱さを見せつけられている気分だった

強烈な結末

それでも最後には愛が勝つのでは?
「クレイマー、クレイマー」のように和解するのでは?
そんな期待を抱きながら見ていた

ところがこの2人、全く反省しない
最後の最後まで憎しみをぶつけ合う
普通の人間の歯車が、ここまで狂ってしまうとは
本当に嫌な映画である
だが、強烈で妙に尾を引く作品だった

まとめ

あまりに生々しい内容
かなり嫌な作品
見ていてストレスが溜まること間違いなし
パンチのある作品を求めている人にはお勧め

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Fair Play (2023) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/fair_play_2023
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/391272

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