Amazon「次元大介」ネタバレ感想 実写版「ルパン三世」史上最高傑作!!

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あの”次元大介”を主役にAmazonで映画化
愛銃のコンバットマグナムに違和感を感じた次元は、世界一のガンスミスを探して日本へ戻ってくるが…………

玉山鉄二演じる次元が本当に渋くて魅力的
予想に反して、めちゃくちゃ面白かった!!

あのつまらなかった実写版「ルパン三世」の続編?
正直、見る前は不安が大きかった
ところが予想外の良作
ハッキリ言って実写版「ルパン三世」の10倍面白い
主役の次元大介が本当に渋くて格好良かった
そして次元以外のキャラクターもそれぞれ魅力的
真木よう子演じる悪役のアデルも、キャラが立っていた
単なるかっこつけ映画ではなく、適度なユーモアが盛り込まれているのもいい
物語の柱はオトという少女と次元の交流
また「カリ城」路線かとげんなりしたが、内容は思った以上にハード
オトを守る次元の格好よさに惚れ惚れした
随所にあるアクションがかなり気合の入った出来
コンバットマグナムを構えた次元が格好良すぎる
クライマックスのカタルシスも素晴らしかった
おそらく「ルパン三世」の実写ものとしては最上級の出来栄え
シリーズのファンやアクション映画好きなら、絶対にチェックすべし!!

予告編

『次元大介』 予告動画 | プライムビデオ

作品情報
作品名「次元大介」
監督:橋本一
キャスト:玉山鉄二、真木よう子、真木ことか、さとうほなみ、笹野高史、永瀬正敏、草笛光子
上映時間:120分
制作国:日本(2023年)

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ざっくりあらすじ

長年連れ添ってきた愛銃・コンバットマグナムに違和感を感じた次元大介は、世界一のガンスミスを探して日本へやって来る。そこで出会ったのは、とても世界一の銃職人には見えない千春という女性だった。もう引退したと、修理を断られる次元。そこへオトという名の素性の分からない少女が現れて…………

感想(ここからネタバレ)

見る前は2時間は長いと思ったが、完全に時間を忘れて見入ってしまった…………

「次元大介」

ある日、次元大介は長年連れ添った愛銃・コンバットマグナムに違和感を感じた
腕利きの銃職人でも原因は突き止められなかった
そんな時、次元は世界一のガンスミスが日本にいるという噂を聞いた
次元は日本へ戻ってきた

そうして辿り着いたのが、商店街にある寂れた時計店だった
そこは矢口千春という年老いた女性が営んでいた
とても世界一のガンスミスには見えない
だが、千春は次元のことを知っていた
コンバットマグナムを愛用する腕利きのガンマンは、世界中にそうはいない

次元は千春に銃の修理を依頼するが、もう引退したからと断られた
諦めきれない次元は、しばらく日本に滞在することにした
そんなある日、千春の店に1人の少女が現れた
その少女はオトという名前で口がきけず、何か大きなトラブルに巻き込まれているようだった
千春は次元に、オトのトラブルを解決してくれたら、銃を修理してやってもいいと持ち掛けて…………

作品解説

原作はモンキー・パンチの「ルパン三世」

監督は「探偵はBARにいる」シリーズの橋本一

次元大介

言わずと知れたルパン三世の相棒で、射撃の名手
コンバットマグナムを愛用し、「早撃ち0.3秒」とまで言われている
極度のヘビースモーカー
愛銃の不調を機に、世界一のガンスミスを探して日本へ戻ってくるが…………

本作では次元大介の魅力が炸裂
渋くてクールなだけでなく、少女にどう接すればいいのか戸惑ったり、意外と情に厚かったり、本編では見せない色々な表情を見せてくれる
演じるのは2014年に公開された実写版「ルパン三世」に続いて玉山鉄二
前作ではそこまで次元に似合っているとは思わなかったが、本作ではばっちりハマっている
何というかアニメやマンガの物真似になっておらず、玉山鉄二独自の次元になっているところが素晴らしい
その格好よさに惚れ惚れした

オト

次元が日本で出会った謎の少女
過去のトラウマにより、失声症を患っている
だが、悪名高いスラム泥魚街のボスで伝説の元殺し屋アデルに狙われていて…………

演じるのは「御手洗家、炎上する」の真木ことか
健気な少女を好演している

矢口千春

商店街で時計店を営んでいるが、実は世界一のガンスミス
今は引退して、平和に暮らしている
商店街の人々から非常に慕われている
オトのことを放っておけず、次元に彼女を守ってくれるように依頼するが…………

演じるのはベテランの草笛光子
この千春さんはオリジナルキャラクターだが、非常にいい味
次元とのとぼけたやり取りも楽しかった
ハードな世界観を和らげてくれる貴重な存在だ

実写版「ルパン三世」

実写版「ルパン三世」は2014年に公開された
監督は北村龍平
主演は小栗旬

正直、力が入っているのは感じるのだが、全く面白くなかった
まずルパン三世に復讐ドラマは似合わない
そのせいでストーリーが暗く、笑いどころも少なかった
スタイリッシュな映像のごり押しにもうんざりした
そもそも実写であのルパン三世のキャラクターを表現するのは難しい

しかし、今回の「次元大介」は格段に良くなっていた
まず次元というキャラクターは、ルパンよりよほど実写向きだ
シリアスなドラマとも相性がいい
ハードな世界観だが、適度なユーモアと人間ドラマも織り込まれて、作品のバランスが良かった
スピンオフということで、シリーズ本編のお約束にも縛られずに済む
皮肉な話だが、ルパン三世というキャラクターを排除したことによって、実写作品として非常に見やすいものになっている

キャラクター

本作が優れているのは、純粋な作品としての完成度
特にキャラクターが素晴らしい
情に厚くて面倒見のいい千春さんは、本当に魅力的なキャラクターだった
それ以外にも、元プロ棋士の情報屋、ボスの右腕で次元を苦しめる川島など、1人の1人のキャラが立っていた

そして、真木よう子演じる泥魚街のボス・アデル

本作最大の悪役だが、過去に声と右足を失い、車いすに乗っているという異色のキャラ
その悲しく壮絶な過去といい、単なる悪とも言い難い
オトのことを狙いながらも、彼女に昔の自分を重ねている複雑な心情
まさに強烈な印象を残すキャラクターだった

交流

少女との交流
特に「カリオストロの城」以降は、シリーズで定番になり、正直食傷気味だった

本作でも少女オトと次元の交流が描かれる
ところがこれが思いのほか良かった
子供が嫌いと言い、オトにどう接すればいいのか分からない次元
それまでクールだった次元の困惑する姿が、妙に人間味を感じた
少しずつ距離が縮まっていく描写も上手い
オトに気を許しているところを他人に見られたくないという、次元のシャイっぷりも可笑しかった

そして、オトを救出するために、敵のアジトに1人で乗り込んでいく次元
ありがちな展開ではあるが、文句なしの格好よさ
オトとのドラマは次元の魅力を存分に引きだしている

ガンアクション

次元と言えばガンアクション
誰もが本作にもっとも期待するところだろう
正直、しょぼくなるのではないかと心配していた

だが、実際はかなりのクォリティだった
それぞれのアクションが気合が入っている
特に中盤のアデルが車椅子で戦うシーンは強烈

そして、クライマックスではジョン・ウィックばりのキリングアクションが炸裂する
大軍を前に劣勢だった次元が、愛銃コンバットマグナムを手に入れて、反撃に転ずるシーンは最高に盛り上がった
ラストのアデルと次元の対決も素晴らしい
アクション映画好きにはたまらない出来栄えだ
予想以上のカタルシスを味わうことが出来た

まとめ

見る前は不安の方が大きかったが、予想をはるかに上回る完成度
とにかく次元が格好いい
脇のキャラクターも魅力的
アクションも迫力があった
こうなったらこのクォリティーで、再び実写版「ルパン三世」を作って欲しいところだ
もちろん次元の玉山鉄二は続投で!

https://blockbuster01.com/lupin-the-3rd-castle-of-cagliostro-reviews

「ルパン三世」のアニメ化50周年と、「キャッツ・アイ」の原作40周年を記念して製作されたコラボ作品 1980年代の東京を舞台に、怪盗3姉妹...

Jigen Daisuke (2023) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/jigen_daisuke
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/391392

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