Netflix「チョ・ピロ 怒りの逆襲」感想 悪 VS 巨悪

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Netflixオリジナルの韓国映画
主人公が汚職刑事というのが面白い
とにかく賄賂から強盗とやりたい放題
やむを得ない事情があるわけでもなく、目的は単に金
まったく同情の余地なし
そんな主人公が大きな陰謀に巻き込まれていく
悪とそれを上回る悪との対決
汚職刑事を演じるイ・ソンギュンは、小悪党だが憎めない男を好演
また敵役の存在感が凄い
ストーリーもスリリングで飽きさせない
クライマックスも壮絶
韓国映画が好きな人や、アクションやバイオレンスが好きな人は楽しめるだろう


予告編

作品情報
作品名「チョ・ピロ 怒りの逆襲」(原題JO PIL-HO: THE DAWNING RAGE)
監督:イ・ジョンボム
キャスト:イ・ソンギュン、チョン・ソニ、パク・ヘジュン、ソン・ヨンチャン、パク・ビョンウン
上映時間:127分
製作国:韓国(2019年)

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ざっくりあらすじ

金に困窮していたチョ・ピロ刑事は、警察の押収品を盗む計画を立てる。だが、事態は思いもよらない方向へ進んでいく………………

感想(ここからネタバレ)

韓国では3月21日に劇場公開された

陰謀

チョ・ピロはヤクザと裏で繋がり、金のために強盗までする汚職刑事
監察はチョをマークしていた
そろそろヤバい
チョは大金を得るために大きなヤマを計画する
警察の倉庫から押収品を奪うのだ

チョは手下として使っている青年ギチョルを、夜中に倉庫に侵入させる
だが、段取りにミスがあった
チョは慌てて倉庫まで行き、ギチョルに計画中止を伝えようとした

いきなりチョの目の前で、倉庫が炎上した
チョは爆発に巻き込まれ、気を失った
目覚めると病院だった
倉庫の火災あとからは、ギチョルの焼死体が見つかった
チョは何故倉庫の前で倒れていたのか追求されたが、たまたま通りがかったと言い張った

ギチョルの死体を調べて、意外なことが分かった
彼は焼け死ぬ前に、誰かに後頭部を殴られ殺されていたのだ
不審に思ったチョは、事件を調べる
やがてチョは背後に、巨大な陰謀が隠されていることに気づくのだった………………

登場人物

チョ・ピロ
汚職刑事
金のためならあらゆる汚いことをする
監察に目をつけられ、窮地に陥っている
演じるのはイ・ソンギュン

ミナ
ギチョルの彼女
盗難癖など問題のある女子高生
ギチョルが死ぬ前に送ったデータのため、事件に巻き込まれる

室長
大企業テソンの室長
邪魔な人間を消していく恐ろしい男
演じるのはパク・ヘジュン

監督

イ・ジョンボム
アクションやバイオレンスに定評がある
これが4作目の長編

代表作

「アジョシ」
ウォンビン主演
謎めいた男アジョシが少女を助けるため、組織と戦うハード・アクション
韓国で大ヒットした

汚職刑事

映画はATMの現金強奪からスタートする
何と犯人は主人公である刑事チョ・ピロだった
主人公があまりにストレートな悪なので驚き
盗み以外にも、賄賂を受け取り、ヤクザともつながりがある
目的は単に
しかも何かあると、すぐに手が出る
見た目もただのオッサン
主人公なのに印象は最悪

しかし、監察に目をつけられており絶体絶命
何かポカをすると、即逮捕だ
まあ捕まっても、完全に自業自得なのだが!!
この辺りもスリリングで面白い

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少女

警察の保管倉庫からの盗みを計画するチョ
だが、倉庫は燃え、手下のギチョルは焼け死ぬ
そして、チョはギチョルの彼女で女子高生のミナと知り合う

ギチョルの部屋の金庫に入れておいたチョの金を、盗み出すミナ
一筋縄ではいかない少女である
この辺りのチョとミナの出し抜き合いも面白い

やがてチョとミナは大企業の巨大な陰謀に巻き込まれていく
企業側のミナへの非情なやり口に、チョの眠っていた正義が目覚めていく

企業

大企業テソンが隠ぺいした裏金
テソンはその証人や目撃者、証拠を次々と消していく
率先するのは室長と呼ばれる男
とにかくこの男が怖い
いっさいのためらいなく、邪魔な人間を排除していく

チョと室長が初遭遇するシーンの緊迫感が凄い
相手が警察だろうが関係ない
サイコパスのような不気味さで、容赦なく殺しにくる
強大すぎる敵に、汚職刑事であるチョは立ち向かえるのか
それが大きな見どころとなる

クライマックス

企業テソンの飼い犬となることで、一命をとりとめたチョ
そのまま従っていれば安泰だ
そもそも相手は強大すぎるのだ
個人で立ち向かうなど不可能だ

だが、連中がミナにしたこと
どうしても許せない
クライマックス、チョはテソンに乗り込んでいく
ただの小悪党だったチョ
その男の矜持
熱い展開である

まとめ

なかなか楽しめた
主人公が汚職刑事というのが面白い
敵の容赦のなさ、強大さも見どころ
少女との交流など、ちょっと既視感のある部分もあった
だが、シナリオの面白さ、キャストの好演など、総じて韓国映画らしい良作である


Bad Police (2019) on IMDb


Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/jo_pil_ho_the_dawning_rage_2019

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