Netflix「キル・ボクスン」ネタバレ感想 超一流の殺し屋はシングルマザー!!

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Netflixオリジナルの韓国映画
10代の娘を持つシングルマザーのキル・ボクスンは、実はレジェンド級の殺し屋という裏の顔を持っていたが…………

超A級の殺し屋は、思春期の娘に振り回される母親
壮絶なアクションが満載で、アクション映画としてもクォリティが高い

殺し屋であり母親であるキル・ボクスンを演じるチョン・ドヨンが、素晴らしい演技
身体を張ったアクションも見事だった
どんな不可能な依頼もこなすキル・ボクスンが、育児に頭を悩ませる姿が面白い
そして殺し屋組織のボスを演じるソル・ギョングの存在感が凄い
2人の愛憎混じりのドラマも見ごたえがあった
もっとコメディ寄りの作品かと思ったら、内容はかなりハード
前半は少しペースが遅く感じたが、後半の怒涛の展開は凄まじかった
アクション映画好きなら満足できるだろう

予告編

『キル・ボクスン』最終予告編 – Netflix

作品情報
作品名「キル・ボクスン」(原題:길복순)
監督:ピョン・ソンヒョン
キャスト:チョン・ドヨン、ソル・ギョング、イ・ソム、ク・ギョファン、キム・シア
上映時間:139分
製作国:韓国(2023年)

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ざっくりあらすじ

10代の娘を持つ平凡な主婦・キル・ボクスン。彼女の裏の顔は、どんな依頼も失敗したことがない超A級の殺し屋だった…………

感想(ここからネタバレ)

壮絶なアクションが満喫できる

母として、殺し屋として

キル・ボクスンは超A級の殺し屋だ
どんな困難な任務でもこなしてきた
その日もボクスンは真田という暴力団の男を始末してきた

そして、ボクスンは家に帰ると、1人の娘の母でもある
ジェヨンは15歳で思春期真っ盛り
ボクスンは反抗期の娘にどう接すればいいのか悩んでいた

ボクスンはMKエンターテインメントに所属していた
MKは大手暗殺請負企業で、殺しをビジネスとして扱っていた
その代表はチャ・ミンギュ
ミンギュはボクスンが業界に入るきっかけとなった師匠のような存在であり、凄腕の殺し屋だ

契約更新の時期が迫り、ボクスンは悩んでいた
ミンギュはどうしても彼女に、仕事を続けて欲しかった
ボクスンほどの腕の立つ殺し屋は他にいない

ボクスンに新たな任務が下された
自殺に見せかけて殺す簡単な仕事だ
ボクスンは訓練生のヨンジと現場に向かった

ターゲットをガスで眠らせて、仕事を終わらせようとした時だった
ボクスンはその青年に見覚えがあった
裏口入学でニュースになっていた議員の息子だ
依頼人は父親だった
母親であるボクスンは、その子を殺すことが出来なかった
ボクスンはミンギュに電話をして、任務に失敗したと伝えたが…………

作品解説

監督・脚本は「キングメーカー 大統領を作った男」のピョン・ソンヒョン

この映画は第73回ベルリン国際映画祭に招待され、2023年2月18日に世界初公開された

キル・ボクスン

レジェンド級の殺し屋であり、シングルマザー
冷静な判断力とずば抜けた身体能力を持つ
身近にあるものを全て武器にし、任務達成率100%
だが、反抗期の娘には手を焼いている
契約更新が近づき、引退するか悩んでいるが…………

演じるのは「シークレット・サンシャイン」「イルタ・スキャンダル ~恋は特訓コースで~」のチョン・ドヨン
本作では凄まじいアクションを披露している
2022年4月7日にはこの作品の撮影中に負傷したが、病院で治療を受けた後、すぐに現場に復帰したという

ギル・ジェヨン

ボクスンの15歳の娘
反抗期真っ盛り
母親の職業は知らない
自分が同性愛者であることを隠しているが…………

演じるのは「虐待の証明」のキム・シア

チャ・ミンギュ

MKエンターテインメントの代表
理性的だが、殺し屋たちに厳しくルールを順守させる
ボクスンにとっては師匠のような存在
殺し屋としても超一流
ボクスンの力量を高く買っているが…………

演じるのは「力道山」や「名もなき野良犬の輪舞(ロンド)」などのソル・ギョング
本作では殺し屋たちのボスとして圧倒的な存在感を発揮
Netflix映画では「夜叉 -容赦なき工作戦-」に出演

Netflixオリジナルの韓国映画 堅物検事のハン・ジフンは容赦ないスパイの攻防に巻き込まれていき………… アクションの見せ場満載の...

殺し屋組織

本作では「MKエンターテインメント」という企業が、殺しの仕事を請け負っている
殺し屋が組織化されているということで、思い出すのは「ジョン・ウィック」のコンチネンタル
また同じく韓国映画である「ある会社員」も彷彿とさせる

MKエンターテインメントではコンチネンタルと同様に、厳しいルールが設けられている

未成年は殺さない

会社が認めた殺し以外はしない

会社の依頼は必ず受ける

ボクスンはルールを破り、MKの殺し屋たちを敵に回すことになる
かつての仲間たちとの戦い
この辺りも殺し屋映画の定番である

母娘

伝説的存在の殺し屋が、家では思春期の娘にどう接すればいいか分からずオロオロ
そのギャップが面白い
とはいえ基本的にはシリアスだったので、もう少しコメディ色が強めでも良かった気がする

自分が殺し屋であること
絶対に娘には知られるわけにはいかない
だが、娘のジェヨンにも秘密があった
彼女は同性愛者だったのだ

ある事件がきっかけで、ジェヨンは母親にそのことを打ち明ける
最初は驚いて動揺するボクスン
しかし、次第にその事実を受け入れ、思い悩んでいる娘に寄り添う
ボクスンの母親としての成長が感じられた

殺し屋稼業

2時間20分と長いこともあり、前半は少し間延びして感じられた
だが、後半は怒涛の展開
画面から目が離せなくなった

特にさっきまで和気あいあいとしていた仲間たちが、組織の命令でいきなりボクスンに襲い掛かってくるシーンは強烈
自分を慕ってくれる後輩、友人たち
それを次々と返り討ちにしていくボクスン
血まみれでボクスンが笑みを浮かべるシーンは、殺し屋の業を感じさせた

またクライマックスのボクスンとチャ・ミンギュの対決も凄まじい
殺し屋として自分を上回る腕前のミンギュ
向かい合いながらボクスンは、頭の中で何度もシミュレーションをするが、勝ち筋が全く見えない
それを映像で見せてくれるのが見事

冷徹でルールに厳格だが、ボクスンのことを愛しているミンギュ
2人の愛憎入り混じった対決は見ごたえがあった

まとめ

2時間20分はちょっと長いと感じたが、かなりクォリティが高い
後半の怒涛の展開は目が離せなかった
母娘の絆にもほっこり
殺し屋ものが好きなら、見る価値がある一作

Kill Boksoon (2023) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/kill_boksoon
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/387235

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