Netflixオリジナル・ドラマ
霊が頻繁に出没するロンドンで、3人の少年少女は恐ろしい幽霊事件や陰謀に挑むが…………
ティーン向けのホラー・ミステリー
仲間たちの友情や霊との戦いと謎解きが楽しめる
霊感に優れたルーシー
暴走しがちなリーダーのロックウッド
霊オタクのジョージ
ロックウッド除霊探偵局の3人が魅力的
反発しながらも、次第に絆が深まっていくのが心地よかった
ガチのホラーではないので、そこまで怖くはないが、適度なスリルが楽しめる
霊とレイピアを武器に戦うアイデアも斬新
人気小説が原作だけあって、ストーリーはかなり面白い
ティーン向けと侮っていたら、ハードな展開が多くて驚いた
事件に隠された謎
大手のライバル探偵局との競争
ロンドンが舞台ということもあり、「ハリーポッター」や「シャーロック」に似た雰囲気が楽しめる
シーズン1で描かれるのは、原作の二つのエピソード(「霊を呼ぶペンダント」と「人骨鏡の謎」)
1話完結ではないので、そこは注意
良質なドラマなので、ホラーやミステリーが好きな人にはお勧め
予告編
作品情報
作品名「ロックウッド除霊探偵局」(原題Lockwood & Co)
製作総指揮:ジョー・コーニッシュ
キャスト:ルビー・ストークス、キャメロン・チャップマン、アリ・ハジ=ヘシュマティ、イヴァノ・ジェレマイア、ルーク・トレッダウェイ
全8話
製作国:イギリス(2023年)
ざっくりあらすじ
霊がいたるところで出没し、大勢の死者が出ている世界。霊の音を聞くことが出来るルーシーは、ロンドンで働き口を探していた。ルーシーは新聞の求人広告を見て、2人の少年が運営している小さな除霊探偵局を訪れるが…………
感想(ここからネタバレ)
ロンドンの雰囲気が魅力的…………
ロックウッド除霊探偵局へようこそ
「プロブレム」という現象をきっかけに、世界には霊がはびこるようになった
霊たちは人間に友好的ではなく、大勢の死者が出た
人々は夜間の外出をしなくなった
対抗できるのは、霊を察知できる「才能」を持った10代の少年少女だけ
その才能は20代になると、徐々に衰えていく
除霊はビジネスとなり、多くの除霊探偵局が激しい競争を繰り広げていた
13歳のルーシー・カーライルは霊の音を「聞く」能力に長けていた
母親はルーシーに学校を辞めさせ、地元の除霊探偵局で働かせた
ルーシーはメキメキと才能を発揮して、探偵局でも一目置かれる存在となった
ノリーという親友も出来た
だが、除霊は極めて危険な仕事だった
仲間たちとある屋敷に入った時、ルーシーは寒気に襲われた
事前の話では、そこには一級(弱い霊)しかいないはずだった
ルーシーは外に待機している局長のジェイコブに、すぐに屋敷から出るべきだと伝えた
しかし、ジェイコブは聞き入れなかった
ルーシーが屋敷に戻ると、仲間たちが霊に襲われていた
その中にはノリーの姿もあった
ノリーは呪縛状態で意識不明
他の仲間は全員が死んだ
ノリーは意識がないまま、病院のベッドで寝たきりだった
ジェイコブは今回の惨事の責任を、ルーシーに押し付けた
母親は局長に謝って、仕事に復帰しろと冷たかった
ルーシーはもう耐えられなくなった
早朝にルーシーは、荷物をまとめてロンドンへ家出した
ロンドンでルーシーは除霊探偵局をいくつも訪ねたが、保護者同伴ではないからと断られた
泊るところもお金もなく、ルーシーは途方に暮れた
新聞を見ると、小さく「ロックウッド除霊探偵局」の求人広告が載っていた
ルーシーは藁にも縋る思いで訪ねてみた
その探偵局はアンソニー・ロックウッドとジョージ・カリムという少年2人だけで、管理官など大人はいなかった
ロックウッドはろくに履歴書には目もくれず、ルーシーにいくつかのテストをした
ルーシーは見事にテストに合格した
こうしてルーシーは、ロックウッド除霊探偵局の一員になったのだが…………
作品解説
原作はイギリスの小説家ジョナサン・ストラウドの「ロックウッド除霊探偵局」シリーズ
原作は全5巻と短編集で構成されている
シーズン1は原作の2巻(「霊を呼ぶペンダント」と「人骨鏡の謎」)までが映像化された
ショーランナーは「アタック・ザ・ブロック」、「アントマン」のジョー・コーニッシュが務めた
ルーシー・カーライル
霊の音を聞くことに長けた少女
母親はお金目当てにルーシーを、地元の除霊探偵局に入れた
ルーシーは「聞き役」として活躍したが、ある事件で仲間たちを失う
傷ついた彼女は家出して、1人でロンドンへ出てきた
調査員の4級の資格があると嘘をついて、ロックウッド除霊探偵局に入社するが…………
人よりも霊の感知能力が鋭いルーシー
やがて過去に1人しかいないとされる霊と会話をする能力に目覚める
演じるのは「Rocks/ロックス」のルビー・ストークス
アンソニー・ロックウッド
ロックウッド除霊探偵局の若きリーダー
霊を見る能力に優れている
レイピアは凄腕
冷静沈着に見えて暴走気味
自らの危険をかえりみないところがある
仲間たちにも言えない秘密を抱えているようだが…………
自信家で他人の気持ちに無頓着
だが、ルーシーたちと共に過ごすうちに成長していく
演じるのは新人のキャメロン・チャップマン
どこか翳りのある表情が魅力的
ジョージ・カリム
ロックウッドの相棒
霊オタクで風変わりな皮肉屋
主に調査や情報収集を担当
ロックウッドとは固い絆で結ばれているジョージ
しかし、ルーシーには冷たい態度で…………
演じるのはアリ・ハジ=ヘシュマティ
ファンタジー
本作はティーン向けファンタジー
似たタイプの作品には大ヒットした「ウェンズデー」などが思い出される
少年少女たちの友情と成長
ミステリーやホラー要素
独特の世界観
共通する部分は多い
しかし、「ロックウッド除霊探偵局」は「ウェンズデー」に比べると、ユーモアは控え目でシリアスな作風
「ゴーストバスターズ」と「シャーロック」を組み合わせた感じだろうか
この辺りは好みが分かれるだろう
ホラー
ガチなホラーではないので、恐怖シーンは抑えめ
とはいえ心臓に悪いシーンや不気味なシーンは多かった
本作に登場する霊は「リング」の貞子や「呪怨」の伽椰子のようなものではない
もっと直接的に人を殺す災害のようなもの
そのため除霊探偵局の調査員は、つねに死と隣り合わせだ
過去に「プロブレム」という現象が起き、霊がはびこるようになったロンドン
危険なため夜間は外出禁止となった
対抗できるのは、霊を感知する「才能」を持った10代の少年少女だけ
その才能は20代になると徐々に衰える
霊は鉄を嫌う
そのため調査員は霊とレイピアで戦う
つねにレイピアを腰に下げている姿が中二っぽい(笑)
また霊に対抗する様々な小道具も面白かった
「霊を呼ぶペンダント」
第1話~第3話
ある家の除霊の依頼を受けたロックウッドたち
そこには凶悪な女の幽霊がいた
霊との戦いになり、ロックウッドたちは勢い余って、その家を燃やしてしまう
2週間以内に6万ポンドを弁償しなければ資格剥奪
いきなり窮地に陥ったロックウッド除霊探偵局
一方、ルーシーは女の遺体にかかっていたペンダントが気になり、持ち帰ってしまう
その時からルーシーの周りで不思議な現象が起きて…………
最初のエピソードはミステリー色強め
女の霊は何を訴えているのか?
予想外のどんでん返しが見どころ
クライマックスの幽霊屋敷のシーンが不気味で怖かった
「人骨鏡の謎」
第4話~第8話
ある墓地の危険な墓を掘り起こすので、その立ち合いをしてほしいと依頼されたロックウッド除霊探偵局
棺には遺体と共に鏡が入っていた
その鏡に魅入られてしまうジョージ
ところがその鏡が何者かに盗まれた
ロックウッドたちはライバルであるフィッテス除霊探偵局と、どちらが先に鏡を見つけるか勝負することになるが…………
ライバル探偵局との競争
失われた鏡の秘密
喋る髑髏
かなり盛りだくさんのエピソード
また密売人のウィンクマンが凶悪な悪役
霊も怖いが、人間も怖いと思い知らされる
絶体絶命の連続でかなり盛り上がった
まとめ
めちゃくちゃ続きが気になるところで終わったシーズン1
これでシーズン2が作られなかったら許せない!!
人気は上々のようだから大丈夫だとは思うが…………
「ウェンズデー」を見終えたなら、こちらもお勧め!!
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/tv/lockwood_and_co/s01
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/386760
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