Netflix「モーグリ ジャングルの伝説」感想 狼か、人間か

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

原作は2016年にディズニーも実写映画化した「ジャングル・ブック」である
こちらはディズニー版より、少しダークでシリアスになっている
とはいえ子供が見ても問題はないだろう
モーグリ役の少年の演技は素晴らしい
CGで描かれる動物たちもいい出来
声優もディズニー版に負けないぐらい豪華
劇場映画として見ても遜色のない完成度である


予告編

作品情報
作品名「モーグリ ジャングルの伝説」(原題Mowgli)
監督:アンディ・サーキス
キャスト:ローハン・チャンド、クリスチャン・ベール、ケイト・ブランシェット、ベネディクト・カンバーバッチ、ナオミ・ハリス
上映時間:104分
製作国:アメリカ、イギリス(2018年)

スポンサーリンク
PC レスポンシブ

ざっくりあらすじ

インドのジャングルの奥で動物たちに育てられた少年モーグリ。獰猛な虎シア・カーンはモーグリのことを狙っていた………………

感想(ここからネタバレ)

ディズニーの「ジャングル・ブック」は未見

このアンディ・サーキス版の出来栄えはどうだったのか?

ジャングルの少年モーグリ

インドのジャングルで獰猛な虎シア・カーンが人間を襲い、赤ん坊が取り残された
黒ヒョウのバギーラがその子を発見し、狼の群れに預けた
その子はモーグリと名付けられ、ジャングルで元気に育っていった


成長したモーグリは自分が他の狼と違うことに悩んでいた
そんなモーグリの望みは群れに一人前として認められること
そのためには試験にパスしなくてはならない
日々、熊のバルーから厳しい訓練を受けた

いよいよ試験の日が来た
試験を受ける若い狼たちと並ぶモーグリ
バギーラから逃げきってゴールまで辿り着かなくてはならない
一斉に走り出す狼たち
四つん這いのスピードではモーグリはかなわない
だからモーグリは手を使って木に飛び移った
これは狼にはない武器だ
木から木へ、岩から岩へ飛び移り、ゴールへと向かうモーグリ
一番乗りだ
勝利を確信し喜び勇んで、モーグリはゴールに駆け込んだ
そんなわずかな隙をつくように、バギーラが横から飛びかかった

試験に失格したのはモーグリだけだった
失意のどん底のモーグリ
そんな彼にバギーラは言った

「人間の村へ行け。ジャングルはお前の居場所じゃない」

バギーラはモーグリのことを思って、故意に試験を落第させたのだ
だが、そんなモーグリをシア・カーンが狙っていた………………

キャラクター

モーグリ
ジャングルで動物たちに育てられた少年
自分だけ他の動物と違うことを気にして、仲間として認められたいと思っている
演じるのはローハン・チャンド

バギーラ
赤ん坊のモーグリを拾った黒ヒョウ
弟のように可愛がっている
モーグリの身を案じ、人間たちの世界で暮すべきだと思っている
演じるのはクリスチャン・ベイル

代表作

「ダークナイト」
クリスチャン・ベイルといえばやはりバットマン!!
特に2作目のこの作品はヒーロー映画に風穴を開けた

カー
ニシキヘビ
ジャングルのヌシで過去や未来を見通せる
演じるのはケイト・ブランシェット

ニーシャ

モーグリの育ての親
愛情たっぷりにモーグリを見守る
演じるのはナオミ・ハリス

バルー

モーグリの師匠
演じるのはアンディ・サーキス

アキーラ

ジャングルの動物たちのリーダー
モーグリにジャングルの希望を託す
演じるのはピーター・ミュラン

ブート
アルビノの狼
見た目の違いで仲間外れにされる
モーグリのことを親友と思っている
演じるのは監督の息子のルイ・アシュボーン・サーキス

シア・カーン

モーグリの母親を殺し、モーグリも狙っている
演じるのはベネディクト・カンバーバッチ
「グリンチ」や「ホビット」のドラゴンなど声優としても大活躍

代表作

「ドクター・ストレンジ」
シャーロックがアベンジャーズの仲間入りとは凄い
今後、MCUを引っ張っていく存在になるか?

ジョン・ロックウッド
人間のハンター
モーグリの面倒を見る
虎を狙っている
演じるのはマシュー・リス 

監督

アンディ・サーキス
「ロード・オブ・ザ・リング」3部作でモーションキャプチャーでゴラムを演じ話題を呼ぶ
他にも「キング・コング」のコング、新「猿の惑星」シリーズのシーザーなどモーションキャプチャーの第一人者
「ブラック・パンサー」では素顔で悪役ユリシーズ・クロウとして出演している

スポンサーリンク
PC レスポンシブ

「ジャングル・ブック」とは

英国の作家ラドヤード・キップリングが1894年に出版した短編小説集
狼に育てられた少年モーグリのエピソードが特に有名
ディズニーのアニメーションなど、何度も映像化されている


ジャングル・ブック (新潮文庫)

豪華キャスト

クリスチャン・ベール、ケイト・ブランシェット、ベネディクト・カンバーバッチ、ナオミ・ハリス
ディズニー版と比べても遜色のない豪華キャストである
誰もが好演だったが、特に凶暴な虎シア・カーンを演じたベネディクト・カンバーバッチは迫力があった
モーションキャプチャーのせいか顔もどことなく似ている(笑
名優たちの演技だけでもなかなか楽しめる

ローハン・チャンドの好演

モーグリを演じたローハン・チャンド
本当にジャングルから見つけてきたかのような素晴らしいはまり役
他の豪華キャストに全く見劣りしていなかった
四つん這いでジャングルを走り回る姿
まるで本物の動物のよう
そのエネルギッシュな演技は圧巻

ジャングルの動物たち

黒ヒョウ、虎、狼、ハイエナ、猿、熊、象
この作品では様々な動物たちが出てくる
CGのクォリティは高く、モーションキャプチャーによる表情もいい出来
また南アフリカでロケしたというジャングルの臨場感も秀逸
実際に村をまるまる作った
これは全てロスアンゼルスのスタジオで撮影したディズニー版「ジャングル・ブック」と対照的である
その甲斐あって、かなり本格的な映像となっている

狼か、人間か

人間の武器、火を使ったことでモーグリは群れから追放される
自暴自棄になったモーグリは人間に捕まった
檻に閉じ込められたモーグリ
全てが敵に見えた
そんなモーグリに根気よく接する男がいた
ハンターのジョン・ロックウッドである
彼も虎のシア・カーンにかつて傷を負わされた
お互いの敵は同じ
モーグリはじょじょに村の生活に慣れ始めた
特にジョンには心を許した


そんな時、兄弟の狼がモーグリに会いに来た
今、ジャングルはシア・カーンに乗っ取られている
取り戻すのに協力して欲しい

「僕にはもう関係ない」

モーグリは冷たく突き放した

だが、モーグリはジョンの恐ろしい秘密を知ってしまう
彼の部屋には動物のはく製が飾られていた
それは友達のアルビノの狼ブートの首だった
ジョンは友達を殺したのだ
ショックを受けるモーグリ

人間の社会に少しずつ慣れ始めたモーグリ
このままこちらの世界でやっていけるかも知れない
それだけにモーグリがブートの首を発見する場面は衝撃的である
人間にとって動物は動物でしかないのだ
モーグリは人間が自分とは相容れない存在だと思い知る

優しかったジョンの恐るべき秘密
だが、彼は別に何かの罪を犯したわけではない
人間の目線から見ればだ
モーグリから見れば違う
彼は友達を殺したのだ!!

スポンサーリンク
PC レスポンシブ

子供向けか、大人向けか

そこまでの展開は子供向けといっても差し支えない内容だった
しかし、ブートの首を発見した時から、物語はガラリと姿を変える
モーグリはジョンへの復讐を決意する

この展開が子供に見せるにはダークすぎると感じる人もいるだろう
楽しいまま終わって欲しかったと
ここがディズニー版「ジャングル・ブック」との違いだろう
人間と動物は根本的に相反する存在
その真実を炙り出した本作の着眼点は鋭い
綺麗ごとではない物語
一般受けするのはディズニー版なのかも知れないが、こちらもなかなか見ごたえがあった
子供が見ても問題ないとは思うが、大人の方がより深く物語を楽しめるだろう

人間の世界に背を向け、ジャングルに戻ったモーグリ
彼は自分がどちらの世界を選ぶべきか気づいたのだ
モーグリはシア・カーンを倒しジャングルの英雄となった

何故ワーナーブラザーズはNetflixに売ったのか?

映画の冒頭でワーナーブラザーズのロゴが出たことに驚いた人も多いだろう
これはNetflixオリジナル作品のはずなのに

本作は2018年10月19日に劇場公開されるはずだった
だが、2018年7月Netflixがワーナーブラザーズから全世界での配信権を購入したことが発表された
「モーグリ」は控えめに言って大作である
Netflixが支払った金額は明らかにされていないが、過去最大の買い取りだと言われている

ここで思い出すのが「クローバーフィールド・パラドックス」である

人気作品「クローバーフィールド」の第3弾
にもかかわらずパラマウントはそれをNetflixに売り渡した
そのニュースは大きな話題となり、Netflixも大きく飛躍した
けれど評論家や観客の作品への評価は散々だった
そこで言われたのが、パラマウントが作品の出来に自信がなく、爆死を避けるためNetflixに売り払ったのではないかという噂だ

では「モーグリ」の場合はどうだろうか?
一番言われているのがやはりディズニー版「ジャングル・ブック」の存在である
そちらは世界で10億ドルの大ヒットを記録した
「モーグリ」に観客は集まるだろうか?
まだ「ジャングル・ブック」から2年しか経ってないのに

また誰もが知っているクラシックなタイトルで、客を呼び込もうというスタジオの目論見
「ジャックと天空の巨人」「PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~」「ターザン:REBORN」
それらは興行的には惨敗した
「モーグリ」は違うという保証はない

結局、ワーナーは「モーグリ」の作品の出来はともかく、興行的な成功には自信がなかった
爆死するよりは、Netflixに買ってもらった方がいい
今後も爆死のリスクを避けようとする作品が、続々とNetflixに集まってくるだろう

まとめ

アンディ・サーキス版「ジャングル・ブック」
好みは分かれるだろうが、大人の鑑賞にも耐える意欲的な作品だったと思う
もともと劇場公開作品として作られたため、チープさは全く感じられない
文句なしの大作である
ディズニー版とどちらが好みか
見比べてみるのも楽しそうだ


Mowgli (2018) on IMDb


rotten tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/mowgli_legend_of_the_jungle
allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=366384

スポンサーリンク
PC レスポンシブ




ブログTOP

関連記事
スポンサーリンク
PC レスポンシブ
PC レスポンシブ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする