「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」感想 帝国(ディズニー)は反乱軍(スター・ウォーズ)を滅ぼすのか?

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正直言って惰性で付き合っている新3部作
ついにルークが表に出てくるエピソード8
果たしてスター・ウォーズ本編にふさわしい出来になったのか


予告編

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』予告編

作品情報
作品名「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」(原題STAR WARS: THE LAST JEDI)
監督:ライアン・ジョンソン
キャスト:マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、アダム・ドライヴァー、デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザック
上映時間:152分
製作国:アメリカ(2017年)

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ざっくりあらすじ

やっとの思いでルークにたどり着いたレイ
だがルークはレイを拒絶する
一方レイア姫率いるレジスタンスはファースト・オーダーの猛攻を受けていた

感想(ここからネタバレ)

大変だ!! ルークが引きこもってニートになっちゃったよ!!
何でも弟子のカイロ・レンが自分の信頼を裏切って、悪の道に落ちちゃったのを気にしているみたい
どんだけメンタル弱いの!?

ルーク・スカイウォーカー

あのルークが40年ぶりにスター・ウォーズに帰ってきた!!
ファンとしては大喜びといいたいところだが…………………
顔が老けているのは仕方ないとして(オイ
やっと探し当てたレイに対する素っ気ない態度
辺境の星に引きこもって特に何もやってない
過去のことを悔やんでうじうじ
あれ? ルークってこんなに情けない男だったっけ!?

僕の中のルークは好奇心旺盛でつねに前向き
目の前に困難が立ちはだかっても、何とか打開しようとする男だった
確かに弟子のカイロ・レンが裏切って、他の弟子を皆殺しにしたことにショックを受けるのは分かる
だけどこんな辺鄙な場所に何年も引きこもるほど軟弱な男だったか!?
むしろ責任を持ってカイロ・レンの暴走を止めようとするんじゃないだろうか
かつての師匠の一人、オビワン・ケノービみたいに
こいつ、どう考えてもルークの偽物だろ!?

そもそも前作の「フォースの覚醒」でファースト・オーダーもレジスタンスも必死にルークを探してるから、見つかったら何か状況が一変するような凄いことが起こるのだと思っていた
見つけてみたら、ただのもうろくジジイじゃねーか!!
あんなに必死に探す必要あったの!?

ルークとレイ

「フォースの覚醒」を見た観客の大半は次回作ではルークとレイの師弟関係が描かれると思っただろう
ルークとオビワン、またはルークとヨーダのように
はい、特に修行するでもなく、何も起きませんでした
何これ!?
テンプレな展開を外して意表を突いたってこと?
確かに意表は突かれた
こんな希薄な人間関係にしかならないとは思わなかったから

ライアン・ジョンソン

このエピソード8を手掛けたのはライアン・ジョンソン監督
有名な作品ではブルース・ウィリスとジョセフ・ゴードン=レヴィット共演の「LOOPER/ルーパー」

今回の「最後のジェダイ」は批評家の受けは抜群に良かった
今までのシリーズの概念を覆したとか、過去の呪縛を破壊したとか
確かに斬新なところはいくつかある
マスクをしないカイロ・レン
そのカイロ・レンとレイとの共闘
ラスボスのシリーズ半ばでのあっけない退場
意表を突く展開の数々に見ている間、退屈しなかったのは確かだ
だが、これが観客が見たかったスター・ウォーズだろうか
確かに斬新な演出は多いが、小手先の技にしか思えないのだ
むしろシリーズ完結編のエピソード9を前にして、この物語がどこに向かうのか全く見えなくなった
正直、先の展開が読めないワクワク感よりも、迷走している印象の方が強い

新3部作の違和感

かつて「フォースの覚醒」のニュースは世界中を熱狂させた
あのスター・ウォーズが復活すると

だが、ジョージ・ルーカスがスター・ウォーズの全権利をディズニーに譲ったことを知り、僕は「ルーカスが作らないスター・ウォーズなんかに興味ない」と正直思った
そう言いつつ久々のスター・ウォーズということで、何だかんだで気分が盛り上がって、公開初日に見に行った(見に行ってんじゃねーか!!!
そしてそれなりに楽しんだのだが…………………
何だ、この違和感!?
ずっと考えてようやく思い当たった
ようするに軽いのだ、何もかも
「スター・ウォーズ」全編に流れていた思想が感じられない
あくまでファンムービー
「僕らが考えたスター・ウォーズの続き」でしかないのだ

本来のスター・ウォーズ

思えばスター・ウォーズとは親子の物語であり、スカイウォーカー一族のの物語だった
そして大手スタジオの束縛を嫌い、ジョージ・ルーカスが私財を投げうって作った究極のプライベートムービーでもある
確かにエピソード1から3で賛否を呼んだ
だが、好き嫌いはともかくルーカスの一貫した思想は感じられた
だから受け入れることが出来た

今になってルーカスがあれほど嫌っていた大手スタジオがスター・ウォーズの全権を握っている
そこには作家個人の顔は見えない

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ディズニーの思惑

エピソード9で完結した後、新たなスター・ウォーズの3部作が作られるとディズニーが発表した
さらには幾つものスピンオフも企画していると
どんだけスター・ウォーズで金儲けする気だよ!!
ぶっちゃけそう思わざるを得ない
スター・ウォーズは金の卵
だから骨の髄までしゃぶりつくす!!
そんなディズニーの思惑が感じられておぞましい

だが、そんなディズニーの思惑をよそに「最後のジェダイ」は「フォースの覚醒」から興行収入がガクッと落ちた
特に中国では歴史的な不入りだったらしい

ディズニーはスター・ウォーズを金を無限に生み出す錬金術だとでも思っていたのだろうか?
これだけ毎年のようにスピンオフやら何やら作ってたら、売り上げが落ちるのは当たり前だ
そこにスター・ウォーズへの愛はあるのか!?
そう言いつつ「ハンソロ」は見に行くけど(行くんかい!!

まとめ

スター・ウォーズとは強大な権力を持つ帝国に反乱軍が戦いを挑む物語だった
だが今やその帝国が全てを支配してしまった
そこで描かれるのは形だけのストーリー
魂のない物語が人々の胸を打つことはない!!
これからもスター・ウォーズは大いなる蛇足を延々と続けていくのだろうか

追記

あっ、でも「ローグワン」は好きです(好きなのかよ!?


Star Wars: Saigo no Jedi (2017) on IMDb

rotten tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/star_wars_the_last_jedi
allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=360445

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