Netflix「Rez Ball/レズ・ボール」ネタバレ感想 白熱のバスケ映画!!

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Netflixオリジナル映画
ネイティブアメリカンの高校バスケットボールチーム「チャスカ・ウォリアーズ」は州大会優勝を目指していたが…………

ネイティブアメリカンが置かれた過酷な現実とそこから這い上がろうとする若者たち
試合シーンが迫力満点でスポーツ映画として完成度が高い

負け犬たちが勝利を目指す
典型的なスポーツ映画である
だが、ネイティブアメリカンを題材にしたことで新鮮な作品になっている
貧困、飲酒、自殺
先住民たちが置かれている厳しい現状が自然と把握できる
とはいえ、ただ暗いだけの作品ではない
友情、努力、勝利
スポーツ映画、青春映画としても楽しめる
役者は全てネイティブアメリカンで、演技も非常に上手い
本人たちが演じる試合シーンはド迫力
素晴らしいプレイを次々と見せてくれる
ラストは爽やかな感動
地味だが本当にいい映画
特にスポーツ映画が好きな人はチェックして損はない

予告編

Rez Ball | Official Trailer | Netflix

作品情報
作品名「Rez Ball/レズ・ボール」(原題Rez Ball)
監督:シドニー・フリーランド
キャスト:ジェシカ・マッテン、カウチャニ・ブラット、アンバー・ミッドサンダー、ジュリア・ジョーンズ、クセム・グッドウィンド、コディ・ライトニング、ダラス・ゴールドトゥース
上映時間:113分
制作国:アメリカ(2024年)

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ざっくりあらすじ

ニューメキシコ州・チャスカにあるネイティブアメリカンの文化が残る高校バスケットボールチーム「チャスカ・ウォリアーズ」は州大会の優勝を目指していたが、スター選手を失ってしまい…………

感想(ここからネタバレ)

試合シーンには大興奮…………

「Rez Ball/レズ・ボール」

ニューメキシコ州のチャスカは先住民たちが住む居留地
その高校のバスケットボールチーム「チャスカ・ウォリアーズ」は、町の人々の期待を一身に背負っていた
特にキャプテンのナターニーはスタープレイヤーだった
しかし、母親と妹が事故で亡くなり、ナターニーは落ち込むことが多くなった
チームメイトで幼馴染のジミーは、そんなナターニーを励ました

それは強豪サンタフェ・カトリックとの大事な一戦だった
いつまで待ってもナターニーが姿を現さない
ホッブス・コーチは仕方なく残りのメンバーで試合を開始した
だが、エースのナターニーを欠いたチームは大敗した

試合後のロッカールームで選手たちは、ナターニーが亡くなったことを知らされた
自殺だった
ショックで呆然とするジミー
仲間たちは悲しみに暮れた

新キャプテンはジミーが選ばれた
だが、チームは連戦連敗
チームワークはバラバラで、雰囲気は険悪だった
ホッブス・コーチは状況を打開するために、一計を案じるが…………

作品解説

原案はマイケル・パウエルのノンフィクション小説「キャニオン・ドリームス」

監督は「ディードラ&レイニーの列車強盗」などのシドニー・フリーランド
彼女自身もネイティブアメリカンで、バスケットボール経験者でもある

ジミー

チャスカ・ウォリアーズの選手
ナターニーとは幼馴染
母親がアル中のため、アルバイトをしていて生活費を稼いでいる
ナターニー亡きあと、キャプテンを務めるが…………

演じるのはカウチャニ・ブラット

ヘザー・ホッブス

チャスカ・ウォリアーズのコーチ
元プロ選手でチャスカ出身
チームの成績が芳しくなく、苦しんでいる
将来は大学のチームのコーチを希望

演じるのはドラマ「フロンティア」のジェシカ・マッテン

ネイティブアメリカン

本作の舞台はチャスカという架空の町
日本人には馴染みがないがインディアン居留地という設定である
居留地の多くは荒廃した土地で、大きな産業もない
貧困、飲酒、自殺
映画で描かれている事柄の多くは、実際に居留地で起きていることだ
慎ましい生活を送れるだけの年金や支援金が支給されるため、多くの先住民がそれに甘んじて、居留地の外に出ようともしない
若者たちは希望や将来の夢を失っているという
そんな居留地では映画にある通り、高校バスケが絶大な人気を誇っている
本作ではそうしたネイティブアメリカンの生活を垣間見ることが出来る

スポーツ映画

スポーツ映画の多くは、負け犬(ルーザー)がどん底から這い上がり勝利を収めるというストーリーだ
本作も同じである
違うのは主人公たちがネイティブアメリカンという生まれながらの負け犬としての烙印を押されている点である
ルーザーの中のルーザー
そんな彼らが奮戦する姿は非常に盛り上がる

この作品はスポーツ映画としても、かなりレベルが高い
高さのないチームがどうやって勝つかなど、戦術も興味深かった
チームワークを良くするための、逃げた羊を捕まえる特訓などユーモラス
相手に作戦がばれないように、ナバホ語で指示を出すなど、アイディアが面白かった

そして、役者自らが演じる試合シーンも迫力満点
カット割りなどで逃げずに長回しで、素晴らしいプレイの数々を披露してくれる
オーディションでは演技以上にバスケの腕前が重視されたというのも納得
バスケ好きならかなり楽しめるだろう

成長

親友を失い絶望したジミー
しかし、少しずつ立ち直っていくドラマが素晴らしい
最後は頼もしいキャプテンとして、チームを引っ張っていく
その成長した姿は爽快だった

またジミーとアル中の母親グロリアとのドラマも見ごたえあり
先住民が何をやっても無駄だと悲観しているグロリア
だが、ジミーは諦めない
そんな息子にグロリアも感化されていく
ジミーと母親の最後のシーンは感動的だった

まとめ

バスケ映画としてクォリティが高い
ネイティブアメリカンの実情も興味深かった
最後は素晴らしいカタルシスを味わえる
地味だが、本当にいい映画
埋もれさせるにはもったいない傑作だ

Rez Ball (2024) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/rez_ball
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/396616

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