Netflixオリジナルのスウェーデン映画
家電販売員のコニーは殺人の罪を着せられ、刑務所に入れられてしまうが…………
サスペンス、アクション、ユーモア、どれもがハイクオリティ
めちゃくちゃテンポがよくて先が読めないアクション・コメディの良作
つまらなかったら途中でやめようと思っていたら、面白くて一気に見てしまった
主人公である家電販売員のコニーが、とても親しみやすいキャラクター
娘思いで本当にいい奴なのに、次々と最悪の不運に見舞われて、心から応援したくなった
先の読めないストーリーもよく出来ている
絶体絶命の連続で、かなり手に汗を握った
ユーモアのセンスもいい感じ
最後の大逆転のカタルシスが素晴らしかった
これは思わぬ拾い物
スウェーデン映画のレベルの高さを思い知らされた
面白い映画を探している人には、是非ともお勧め!!
予告編
作品情報
作品名「トラブル・バスター」(原題Strul)
監督:ジョン・ホルムバーグ
キャスト:フィリップ・バーグ、エイミー・デアシスモント、エバ・メランデル、モンス・ナタナエルソン
上映時間:98分
制作国:スウェーデン(2024年)
ざっくりあらすじ
家電販売員のコニーは殺人の罪を着せられ、刑務所に入れられてしまう。コニーは何とか無実を証明し、娘のところへ戻ろうとするが…………
感想(ここからネタバレ)
スウェーデン映画、侮れない…………
「トラブル・バスター」
コニーは大手家電ショップの販売員
妻とは離婚し、娘のユリアと会うことが唯一の楽しみだった
ある日、コニーは大型テレビの設置を依頼される
30分ほど出てくると、その家の女性は出かけて行った
コニーはヘッドホンで音楽を聴きながら、作業に夢中になっていた
道具を取りに立ち上がると、床に血まみれの男が倒れていた
驚くコニー
「携帯…………」
男は息絶え絶えにそう口にした
その時、何者かに頭を殴られ、コニーは気絶した
死んだ男はその家の主人だった
コニーは殺人犯として逮捕された
無実を訴えたが聞き入れてもらえず、コニーは懲役18年の判決を受けた
そうしてコニーは刑務所に送られたのだが…………
作品解説
本作は1988年製作の同名のスウェーデン映画のリメイク
だが、ストーリーは大幅に変更され、現代風になっている
コニー
家電量販店の店員
妻のアイラとは離婚し、娘のユリアと時々会うことが唯一の楽しみ
善良でお人よしだが不器用な性格
家電のことになると夢中になる
演じるのは「幸せなひとりぼっち」のフィリップ・バーグ
超絶不運な主人公を好演
ディアナ
ひよっこの刑事
他に真犯人がいるのではないかと疑っている
彼女だけはコニーの味方になるが…………
演じるのはエイミー・デアシスモント
コニーとディアナの掛け合いは絶妙だった
スウェーデン映画
撮影、演出、脚本、演技
全てのクォリティが高い
スウェーデン映画にあまり馴染みはないが、その完成度に驚いた
ハリウッドにも負けないエンターテイメントとなっている
ちなみにNetflixオリジナルのスウェーデン映画はこちら
予測不能のストーリー
本作の魅力は予測不能のストーリー
ただの家電販売員のコニーが殺人の濡れ衣を着せられ、刑務所へ
囚人にパイロットだと勘違いされ、一緒に脱獄
逃走用の飛行機から逃げ出し、警察からも囚人からも追われる羽目に
序盤からテンポがスピーディー
予期せぬ展開の連続で、目が離せなかった
また意外とストーリーが緻密
序盤に被害者の家に設置した大型テレビや元妻の夫がパイロットであることなどが、全て伏線になっていて驚いた
そして、主人公のコニーがとても魅力的
娘への愛情や元妻の夫への嫉妬など、とても人間味が感じられた
お人好しで不器用なコニーだが、最後に家電の知識が大逆転につながる展開は痛快
本当によく出来た脚本だ
エンターテイメント
本作は気楽に見られるアクション・コメディだが、映画好きをうならせるようなシーンも多かった
刑事のヘレナが犯人だと発覚するシーン
病室でのヘレナとディアナの対決
どちらもスリリングで非常によく出来ていた
そして本作はコメディとしてもぬかりない
随所にクスっと笑えるシーンが用意されている
クライマックス、証拠の大型テレビをつねに持ち運ぶコニーとディアナには爆笑
笑って、手に汗握らせ、最後はスカッとする爽快なエンターテイメントとなっている
まとめ
スウェーデンのアクション・コメディ
これは思わぬ拾い物
役者もストーリーも演出もいい
スウェーデン映画のレベルの高さを思い知らされた
一級のエンターテイメントとしてお勧めだ
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/trouble_2024
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