Netflix「SEVENTEEN/セブンティーン」感想 胸を打つ良作!!

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Netflixオリジナルのスペイン映画
本当に良い映画である
疎遠だった兄弟の絆が修復されていく様を、ユーモラスに感動的に描いている
見終わって幸せな余韻に浸ることが出来た
美しいスペインの風景も見もの
ロードムービーとしても面白い
監督の力量は見事
必要最小限の説明で滑らかに物語を綴っていく
心暖まる感動を得たい人にはおススメ
あと犬好きは必見!!


予告編

作品情報
作品名「SEVENTEEN/セブンティーン」(原題Diecisiete)
監督:ダニエル・サンチェス・アレバロ
キャスト:ビエル・モントロ、ナチョ・サンチェス、ロラ・コルドン、イチャソ・アラナ
上映時間:99分
製作国:スペイン(2019年)

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ざっくりあらすじ

17歳のヘクトルは少年院でリハビリの一環で、一匹の犬の世話をする。いつしかヘクトルはその犬と強い絆で結ばれていた。ところがその犬に里親が見つかったと知り………………

感想(ここからネタバレ)

「ELI/イーライ」
「ワウンズ: 呪われたメッセージ」
「ザ・ランドロマット -パナマ文書流出-」
「アップスタート」
「SEVENTEEN/セブンティーン」

10月18日にNetflixで5本のオリジナル映画が配信された
ジャンルは異なるが、総合的には本作が1番のお気に入り

脱走

ヘクトルは百貨店から暖房器具を盗んだ
施設にいるおばあちゃんの部屋の暖房が壊れていたからだ
しかし、すぐにヘクトルは捕まった
兄のイスマエルが通報したのだ

ヘクトルは少年院に入れられた
誰にも心を開かず、いつも裁判官にもらった刑法の本を読んでいた
周りからは「弁護士」と馬鹿にされていた

ヘクトルはたびたび少年院を脱走した
だが、すぐに捕まって戻ってくる
脱走するのは謹慎処分を受けて、1人になりたかったからだ

ある日、リハビリの一環で、ヘクトルは1匹の犬の面倒を見ることになった
他の犬に馴染めずに怯えたようなその犬に、ヘクトルは「オベハ(ヒツジ)」と名付けた
共に過ごすうちに、ヘクトルはオベハにだけ心を開くようになった
様々な書物で犬のことも学んだ
ヘクトルはオベハに夢中だった

オベハが里親にもらわれることになった
もうここに来ることもない
ショックを受けるヘクトル
オベハは自分の犬だ
ヘクトルは再び少年院からの脱走を図り、今度は成功した

兄のイスマエルが少年院に呼ばれた
弟はあと1ヶ月半で出所だったのだ
なぜ脱走したのか理解できない

ヘクトルはあと2日で18歳になる
もう未成年ではなくなるので、もし外で罪を犯したら今度は刑務所に入れられる

イスマエルはヘクトルを探して、入院している祖母のところを訪れた
ヘクトルはベッドの下に隠れていた
イスマエルは少年院に連れ戻そうとするが、ヘクトルは言うことをきかない
オベハを取り戻すまでは帰らないというのだ
仕方なくイスマエルは犬がいるはずのセンターまで連れていこうとするが、ヘクトルはおばあちゃんのことも放っておけないという
こうしてイスマエルのキャンピングカーで兄弟と祖母の珍道中が始まった………………

滑らかな語り口

冒頭のヘクトルの百貨店での窃盗から、裁判、少年院での生活、犬のオベハとの出会い、別れ、脱走という滑らかな語り口が素晴らしい
必要最小限のセリフでヘクトルの心情が伝わってくる
ダニエル・サンチェス・アレバロ監督の力量は抜きんでたものがある

愛犬を探して旅をするというプロットも面白い
行く先々での出会いやハプニング
ロードムービーの醍醐味が味わえた

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序盤からヘクトルは全く笑みを見せない
つねに無表情
周りとも交流しない
この少年には心がないのか?
見ていてそう不安になる

だからオベハと出会ったことで、じょじょに少年らしい笑顔を見せるようになるヘクトルの姿が印象的だった
ヘクトルにとってオベハがどんなに大切な存在か
それが伝わってきた
犬のためにヘクトルが脱走するくだりも、おかげで違和感なく受け入れられた

旅の途中でヘクトルは別の犬と出会う
その犬は3本足で前足がなかった
なぜヘクトルはその犬を放っておけなかったのか
その犬の中に自分自身を見たのか
考えさせられる場面である

兄弟

兄のイスマエルは父親代わりになって、ずっとヘクトルの面倒を見てきた
しかし、いつしか疎遠になってしまった
イスマエルは脱走した弟と再会し、道中を共にすることとなる

最初はイスマエルに感情移入して見てしまうだろう
とにかく何を考えているのか分からないヘクトル
つねに無表情
平気で他人の物を盗む
弟が刑務所行きになるのを防ぐため悪戦苦闘するイスマエルが、気の毒だがちょっとユーモラスだった

旅に一緒に連れていくおばあちゃんもいいキャラクターだった
何故か「タラパラ」としか言わない
医師からももう先は長くないと言われている
けれど、死にそうでなかなか死なない
ヘクトルが出かけるたびに「戻るまで死なないでね」と必ず言うのもちょっと可笑しかった

エピソード

どこかユーモラスな語り口のこの作品
いとこから牛を盗むエピソードなど爆笑した
ゆったりしたペースなので、人によっては中盤は退屈に思えるかも知れない

だが、終盤は本当に素晴らしい

意外な真相
兄弟の和解
家族の絆

途中までは主人公のヘクトルをどうしても好きになれなかったのだが、最後にはまんまと感動させられてしまった
そして、余韻の残るラスト
最後まで見れば幸せな気分に浸れるだろう

まとめ

愛すべき小品
的確で洗練された演出が素晴らしい
ユーモアも楽しい
そして、終盤は本当に胸を打たれた
最後には登場人物たちが好きになっているだろう
埋もれさせるには惜しい良作

年末に2018年のNetflixオリジナル映画のベスト10を選んだ 早いもので、あれからもう半年がたった その間、Netfl...


Diecisiete (2019) on IMDb


Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/seventeen_2019

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