Netflix「スペース・フォース」シーズン1ネタバレ感想 発足した宇宙軍は問題児集団!?

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人気ドラマ「ザ・オフィス」のグレッグ・ダニエルズとスティーヴ・カレルが制作
新たに創設されたスペース・フォース(宇宙軍)は、問題児集団だった…………
一流のキャスト、スタッフ
よく練られたシナリオ
かなり本格的でリアルな宇宙軍基地
ロケット打ち上げシーンなど、本物のような迫力
相当な予算がかけられているのは間違いない
では内容はどうだったのか?
結論を言えば…………

面白かったけど、思ってたのと違った!!

見る前はシットコムのような爆笑できるコメディを期待していた
ところが意外と内容はシリアス寄り
普通に感動的なエピソードや、見ごたえのあるものが多かった
そういう意味では面白かったのだが、何だろう、この違和感
まるでラーメン屋に入ったら、ステーキが出てきたような…………
とはいえ1話30分前後とお手軽
先入観を持って見なければ、十分に楽しめるだろう


予告編

『スペース・フォース』予告編 – Netflix

作品情報
作品名「スペース・フォース」(原題Space Force)
企画;スティーヴ・カレル、グレッグ・ダニエルズ
キャスト:スティーヴ・カレル、ジョン・マルコヴィッチ、ベン・シュワルツ、ダイアナ・シルヴァーズ、タウニー・ニューサム
全10話
製作国:アメリカ(2020年)

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ざっくりあらすじ

空軍少将マーク・ネアードはついに念願の将軍に昇進した。しかし、彼が任命されたのは新しく創設するスペース・フォース(宇宙軍)のトップだった…………

感想(ここからネタバレ)

スティーヴ・カレルの人気ドラマ「ザ・オフィス」は実は未見
Netflixで配信してくれないかな…………

スペース・フォース創設

空軍少将マーク・ネアードはついに念願の将軍へと昇進した
これで空軍を率いることが出来る
ところがマークは新たに創設される宇宙軍の初代司令官に任命される
大統領からの指令は月面に米軍基地を作ることだった
マークと妻のマギーと娘のエリンは、コロラドへの引っ越しを余儀なくされた

1年後、コロラドの宇宙軍基地
頭の固い科学者マロリー博士
調子のいい広報担当トニー
ヘリコプターの女性パイロットのアリ
宇宙軍は個性的な面々が集まっていた

今日はいよいよイプシロン6と呼ばれる衛星を打ち上げる日
議員たちも見学に基地を訪れている
ここで宇宙軍の実績を作らなくてはならない
マークは朝からソワソワしていた
ところがそんな時、マロリー博士がロケット打ち上げを中止するように言ってきて…………

スティーヴ・カレル

宇宙軍初代長官、マーク・ネアード将軍を演じる
叩き上げの軍人
宇宙の知識はさっぱり
科学よりも精神論を重んじるところがある
熱中すると他人の意見が耳に入らなくなり、独断専行する
だが、決して無能ではない
機械よりも、人間が大切と考える情の厚い人物

規律を重んじる昔気質の軍人
考えが古臭く、頭でっかち
正直、とっつきにくい主人公である
苦手に感じる視聴者も多いだろう
しかし、娘のエリンのことで頭を悩ます父親としての姿
上からの無茶な命令に葛藤する姿
次第にマークに親近感を覚えるようになった

ジョン・マルコヴィッチ

宇宙軍の主任科学者、マロリー博士を演じる
良識ある人物で平和主義者
自分の信念を曲げない
ことあるごとにマークと対立する

ジョン・マルコヴィッチが演じるなら変人に違いない
そう思っていたら、作中でもっとも良識的な人物だった
ところが意外にもはまり役
マークと衝突しながらも、次第に友情を深めていく姿が心地よかった

スペース・フォース(宇宙軍)

2019年12月20日に陸海空軍などと並ぶ6番目の独立軍として、アメリカで宇宙軍が発足
スティーヴ・カレルはニュースを見て、その”スペース・フォース”という名前に、思わず笑ってしまった
そして、これはコメディになると考えたという
スティーヴは「ザ・オフィス」で組んだプロデューサーのグレッグ・ダニエルズに電話し、宇宙軍のドラマを一緒にやらないかと誘った

宇宙軍には個性的なメンバーが揃っている
特に目立つのが広報のトニー
調子が良くて、いけ好かない奴
トラブルばかり起こす男だ
演じるのはベン・シュワルツ
知らない俳優だと思ったら、「スター・ウォーズ」でBB-8の声を演じている人物だった

人間ドラマ

昔気質の軍人であるマーク
良識的で平和主義者のマロリー博士
2人は何もかも正反対で、全くそりが合わなかった
だが、様々な困難を2人で乗り越えるうちに、次第に良き相棒となっていく
ジョン・マルコヴィッチの好演もあり、この2人の関係がとても良かった
このドラマで最大の見どころと言ってもいいぐらいだ

またマークの一人娘のエリン
高校生で都会育ちのエリンは、田舎の生活に全く馴染めない
父親のマークも仕事に追われ、娘の相手を十分にできない
ギクシャクする親子
宇宙軍のトップでありながら、娘のことで頭を悩ませるマークの姿に、とても人間味を感じた

違和感

頭空っぽにして爆笑できるコメディ
見る前は、そういうものを予想していた
ところが実際には意外とシリアス寄り
もちろん爆笑シーンも多かった
しかし、くだらなさとシリアスの比率は3対7ぐらいの印象

能天気に笑えるコメディなのか?
シリアス寄りのストーリー重視の作品か?
どっちつかずの印象が最後までつきまとった

色々と癖の強いメンバーが、力を合わせて様々なミッションをクリアしていく
この作品はどちらかというと三谷幸喜のコメディに近い
最初にそう認識していないと、戸惑ってしまうだろう

そうは言っても、物語自体のクォリティは高い
感動あり、カタルシスあり、ほろ苦さあり
様々なエピソードが楽しめる

お気に入りのエピソード

第1話「打ち上げ」
最初のエピソードだけあって、完成度が高い
マークとマロリー博士が対立
ロケットを打ち上げるのか、中止するのか
見ごたえがあるエピソード

第3話「マークとマロリー郡へ行く」
マークとマロリー博士はワシントンに呼び出され、委員会に厳しく追及されるが…………
このエピソード、一番好き
2時間の映画を見たような満足度
コメディだと思っていたのに、不覚にも感動してしまった
法廷ものが好きな人は必見!!

第5話「スペースフラッグ」
マークと犬猿の仲の空軍のキック長官
因縁の2人が宇宙軍と空軍の模擬戦で対決
バカバカしくも痛快なエピソード

第6話「スパイ」
宇宙軍にスパイがいる?
マークは国防長官からスパイを探し出すように命令されるが…………
不本意ながらも仲間を疑うマーク
本当にスパイはいるのか?
結末がほろ苦い

第9話「決め台詞」、第10話「報復のバランス」
中国に先を越されたアメリカ
急いで宇宙軍も月にロケットを送り込むことになるが…………
クライマックスはなかなかの盛り上がり
映像のクォリティも高く、見ごたえあり
だが、凄く続きが気になるところで終わるので注意!!

マギーの謎


「スペース・フォース」最大の謎はマギー
主人公マークの妻として登場
ところが1年後、マギーは刑務所に服役している
マギーに何があったのか?
最後まで詳細は明かされない
分かっているのは…………

刑期は40年から60年
マーク曰く「深刻な犯罪を犯した」
夫婦仲は変わらず良好

プロデューサーのグレッグ・ダニエルズは「小さなヒントは劇中で描かれています」と語っている
マギーは何をしでかしたのか?
それとも説明されないこと自体が、一種のギャグなのか?
めちゃくちゃ気になる…………

まとめ

スティーヴ・カレル主演の「スペース・フォース」
かなり好みは分かれそうだ
やはりコメディとシリアス、どっちつかずの印象が強い
しかし、クォリティは高いので、十分に見る価値はあり
シーズン2が楽しみだ


Space Force (2020– ) on IMDb


Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/tv/space_force/s01
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/369932

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