Netflixのロマンチック・コメディ
背の高い少女が主人公のラブコメ
突出して優れているわけでもないが、なかなか楽しめた
野球でいうと長打ではないが、シングルヒットという感じ
昔からラブコメとして定番のテーマだが、ツボはしっかり押さえてある
笑いどころも多いので、気軽に楽しめる
また恋の三角関係の行方が意外と読めず、最後までヤキモキさせられた
キャラクターもなかなかいい味
主人公の成長にしんみり
気軽にラブコメを楽しみたい人にはおススメ
予告編
作品情報
作品名「トールガール」(原題Tall Girl)
監督:ンジンガ・スチュワート
キャスト:エヴァ・ミッシェル、グリフィン・グラック、サブリナ・カーペンター、パリス・ベレルス、スティーヴ・ザーン
上映時間:102分
製作国:アメリカ(2019年)
ざっくりあらすじ
ジョディは高校でもっとも背の高い16歳の女の子。彼女はそのことがコンプレックスで、いつも猫背で過ごしてきた。そんなある日、ジョディはスウェーデンからの交換留学生に恋をして………………
感想(ここからネタバレ)
小粒なロマンチック・コメディ
いかにもNetflix向けの作品
雲の上の天気はどう?
ジョディは16歳の女子高生
昔から背が高く、周囲からからかわれていた
今でも学校でこう声をかけられる
「雲の上の天気はどう?」
ジョディは自分に自信がなく、少しでも目立たないように猫背で過ごしていた
そんなジョディの幼なじみの男の子、ジャック
ジャックは幼稚園の頃からジョディに熱烈に恋をしていた
ただ問題が一つ
ジャックはチビだった
そのため恋愛対象として、ジョディにははなから眼中になかった
そんなある日、スウェーデンから交換留学生のスティグがやって来た
スティグを一目見た時から、ジョディは恋に落ちた
しかし、端正な顔立ちで高身長のスティグに、クラス中の女子が色めき立っていた
熾烈な争奪戦の末、スティグの彼女となったのは人気者のキミーだった
ジョディは完全に蚊帳の外だった
ある時、ジョディは偶然に音楽室でスティグと二人きりになる
どちらもミュージカル好きだと判明して、意気投合する二人
スティグは見た目は派手だが、穏やかな性格だった
友人としてジョディとスティグは急接近するのだが………………
Netflixのロマンチック・コメディ
ロマンチック・コメディに力を入れている印象のNetflix
その中でも「トールガール」に似た印象の作品はこの2本
「シエラ・バージェスはルーザー」
容姿に自身のない女子高生のシエラ
ひょんなことから他校のイケメンの高校生ジェイミーと電話で知り合う
ジェイミーにすっかり夢中になるシエラ
だが、ジェイミーが自分と学校の人気者ヴェロニカを間違えていることに気づき………………
途中までは面白いのだが、終盤の主人公の行動が酷い
それが気にならない人には良作かも
「ダンプリン」
容姿にコンプレックスのある女子高生ウィルは、母親への嫌がらせにミスコンに出場するのだが………………
これは楽しい
馬鹿にしていたミスコンに次第に本気になり、コンプレックスを克服していく姿がいい
個性的な女の子たちの友情も魅力的
クライマックスのミスコン本選の盛り上がりが最高だった
身長差コメディ
身長差カップルのコメディはラブコメの定番
古くは柳沢きみおのマンガ「月とスッポン」
少女マンガで映画にもなった「ラブ★コン」などがある
ラブ★コン モノクロ版 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)
女の子の方が高身長で、男の方がチビというのが定番
「トールガール」はこういった作品のツボをしっかり押さえている
おかげで安心して楽しめることが出来た
三角関係
ジャックはチビでお調子者だが、昔からジョディ一筋
今でも熱烈にアタックし続けているが、全く相手にされていない
なんかジャックにめちゃくちゃシンパシーを感じた!!
男なら誰でも彼を応援したくなるだろう(えーっ
最初は軽くてお調子者の印象のジャック
しかし、物語が進むにつれ、彼が心から真摯にジョディを愛していることに気づく
とても好感の持てるキャラクターだった
そういうわけで断然ジャックを応援していたのだが、交換留学生のスティグもとてもいい奴
母国のスウェーデンの学校では地味な存在で、なぜアメリカに来てこんなにキャーキャー言われるのか本人は不思議がっている
端正な顔立ちに比べて、性格は大人しく穏やか
自分の背の高さを気にするジョディを魅力的だというスティグ
こちらとくっついても何らおかしくない
幼なじみキャラはやはり負ける運命なのか!?
そんな感じで最後までなかなか飽きさせなかった
家族の絆
背が高くて内向的な性格のジョディ
それに比べて姉のハーパーはミスコンに出場するほどの美人
両親もハーパーのミスコン出場の話で盛り上がっている
家の中ではジョディは居心地が悪そうだ
完璧な美人の姉ハーパー
両親もハーパーを可愛がり、ジョディは相手にされてない
最初はそんな嫌な家庭という印象だった
だが、次第に両親もハーパーも、ジョディのことを心から愛していることが分かってくる
そんな家族の絆を描いているところも、この作品の魅力
コンプレックス
高身長であることがコンプレックスだったジョディ
しかし、色々な人や体験を通して、ジョディは自分を受け入れる
自分が高身長であることは変わらない
あとはそれを自分がどう受け止めるかだ
「雲の上の天気は今日も快晴よ。だって、わたしはこの町の天気が好きだから」
ジョディの最後のスピーチはとても晴れやかだった
まとめ
主人公の背に反して、小粒な作品である
年間のベスト10などに入るような映画ではない
でも、ツボを押さえた安心して楽しめる作品となっている
気軽にロマコメを楽しみたい人にはもってこいだろう
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/tall_girl
allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=369756
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