Netflix「ハーフ・オブ・イット 面白いのはこれから」ネタバレ感想 控えめに言って最高のロマコメ!!

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Netflixオリジナルのロマンチック・コメディ
エリーはアメフト部のポールからラブレターの代筆を頼まれるが…………
この映画、最高!!
ほぼ完ぺきな出来
欠点があるとすればダサい邦題ぐらい
切なくて、爆笑できて、キュートで、爽やか
頭一つ抜けたロマコメとなっている
奇妙な三角関係
少女の成長
見終わった時の多幸感
とんだダークホース!!
監督、脚本を手がけたアリス・ウーは天才かも知れない
とにかくセンスが素晴らしい
Netflixオリジナル映画で間違いなく上位の出来
文句なしにおすすめ!!


予告編

『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』予告編 – Netflix

作品情報
作品名「ハーフ・オブ・イット 面白いのはこれから」(原題The Half of It)
監督:アリス・ウー
キャスト:リーア・ルイス、ダニエル・ディーマー、アレクシス・レミール、キャサリン・カーティン、コリン・チョウ
上映時間:105分
製作国:アメリカ(2020年)

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ざっくりあらすじ

成績優秀なエリーはアメフト部のポールから、ラブレターの代筆を頼まれる。だが、その相手アスターはエリーが前から惹かれていた女の子だった…………

感想(ここからネタバレ)

全く期待せずに見たら、あまりの出来栄えにビックリ
今年一番のダークホースかも!!

代筆

スクワハミッシュという田舎町
エリーはパパと二人暮らしの女子高生
内向的で人見知りのエリーは成績優秀で、クラスメートの宿題の代筆で小遣い稼ぎをしていた

ある帰り道、エリーはアメフト部のポールに呼び止められる
好きな女の子へのラブレターの代筆を頼みたいというのだ
ポールは部活では補欠で、体は大きいがパッとしない男の子だった
そのラブレターを送る相手がアスターだと知り、エリーは動揺する
アスターは物静かで読書好きな美人
エリーはひそかにアスターのことが好きだった

しぶしぶ代筆を引き受けたエリー
まずはポールに手紙を書かせたところ、それは酷いものだった
知的なアスターがこんなものを喜ぶはずがない
エリーは独断で手紙を書いた

アスターの反応は良好だった
何通も手紙をやり取りし、文学や芸術の話題で盛り上がった
ポールにはその手紙の内容が、チンプンカンプンだった

初めて話が合う同世代の子に出会えた
エリーは有頂天だった
しかし、とうとうポールがアスターをデートに誘いたいと言い出し…………

エリー

パパと二人暮らしの17歳の女子高生
成績優秀だが友人もいなくて、周囲から馬鹿にされている
ひそかにアスターに好意を持っている
ポールからアスターへのラブレターの代筆を頼まれて…………

エリーは中国出身の女の子
Netflixオリジナル映画「好きだった君へのラブレター」に続いて、アジア系の女の子が主役のロマコメである

8月17日の配信以来、全米で話題沸騰 正統派学園ラブコメである 胸キュンしたい人にはぴったし こういうラブコメ映画はNetflixと意...

ポール

エリーにラブレターの代筆を依頼するアメフト部の補欠
おバカで冴えない印象
文学や芸術にはからっきし
とてもアスターには不釣り合いに見えた
しかし、物語が進むにつれ、彼の長所が見えてくる

誠実さ
優しさ
努力を惜しまないところ

次第にエリーはポールと、友情で結ばれていく

アスター

知的で読書家の女の子
金持ちのボンボンのトリッグと付き合っている
手紙を書いたのがエリーとは知らずに、ポールに惹かれていく

もともと芸術家肌のアスター
無理やり自分を殺して、周囲と合わせている
ポールの手紙を読んで、初めて自分の理解者が現れたと喜ぶのだが…………

三角関係

友人から好きな相手へのラブレターの代筆を頼まれる
ロマコメでは定番の一つ
Netflixオリジナル映画では、似たような作品に「シエラ・バージェスはルーザー」がある

最近、ロマンチックコメディに力を入れている印象のNetflix 「好きだった君へのラブレター」がなかなか良かったので、この作品も鑑賞してみ...

だが出来栄えは「ハーフ・オブ・イット 面白いのはこれから」の方がはるかに上

ひそかにアスターに好意を抱いていたエリー
思わず代筆のラブレターで、想いを吐露してしまう
手紙を書いたのがポールだと信じているアスター
次第に2人は親密になっていく

手紙を書いたのは、本当は自分なのに

エリーの切ない心情がとても上手く描かれている

また共に行動する内に、ポールもエリーに惹かれていく
この辺りの三角関係の変化も面白かった

ユーモア

この作品はオリジナル脚本だが、素晴らしい出来栄え
脚本、監督のアリス・ウーはこれが監督2作目だが、並々ならぬ才能を持っている
またユーモアのセンスも抜群

ポールのことをゲイだと勘違いした母親

「お前がゲイでも、変わらずに愛してるよ」
「俺はゲイじゃないよ。それより店のメニューに、新しいメニューを加えたいんだけど」
「何だって!? 絶対に許さないよ!!」

映画のいたるところに爆笑シーンが用意されている
最後まで楽しませてもらった

ロマンチック・コメディ

この作品は最高のロマコメである
だが、厳密にはロマコメではないのかも知れない

2人がくっつくか、くっつかないか

物語の焦点はそこではないからである

「ハーフ・オブ・イット」

人は誰もが自分の片割れを探している
アスターこそが自分の片割れだと感じたエリーとポール
しかし、エリーとポールも次第にお互いを必要な片割れとなっていく

愛の形は一つだけではない
今後、3人の関係はどうなっていくのか
色々な可能性を示唆したところで、映画は幕を閉じる

少女の成長

この作品はエリーの成長物語でもある
ずっと自分の殻に閉じこもっていたエリー
彼女は孤独だった

中盤でエリーがポールと映画を見るシーンがある
映画の中で、男性が別れた恋人の乗った列車を追いかける

「(エリー)この男、馬鹿だ。列車に追いつけるわけないのに。ヒロインもこんな馬鹿と別れて正解だった」
「(ポール)でも、悲しそうな顔してるよ」
「(エリー)じゃあ、この女も馬鹿だ」

どこか冷めた目で他人を見ていたエリー
だが、ポールやアスターと関わったことで、彼女は成長していく
他人を受け入れていくのだ
そうすることでエリーの可能性は広がっていく

エリーは最初は断っていた遠くの名門大学へ行くことを決める
駅でポールと別れるエリー
その列車をポールが走って、追いかけてくる

「バカ…………。何やってんの」

その時のエリーの表情が実に感動的
エリーはもう以前とは違っていた
まさに完璧なラストシーンだった

まとめ

奇妙な三角関係
少女の成長
ユーモアも満載で、サービス満点
切なくてキュート
素晴らしい出来栄えだった
ダサい邦題のせいで見逃すには、惜しい逸品!!


The Half of It (2020) on IMDb


Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/the_half_of_it

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