Amazon「ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪」ネタバレ感想 全ての伝説の始まり!!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

プライムビデオにあの「ロード・オブ・ザ・リング」がドラマとして登場
第2話まで配信された
4億6500万ドル(およそ650億円)というドラマ史上最高の製作費
映画三部作や「ホビット」の数千年前の物語が描かれる

壮大なスケールと美しい映像
登場人物や種族が多く、最初はとっつきにくい

冥王サウロンはどのように「力の指輪」を作ったのか?
物語はトールキンの残した史料を基にしたオリジナル
ガラドリエルやエルロンドなど、映画でおなじみのキャラクターも登場
美しい自然や町や村
テレビドラマとは思えないスケール
さらには恐ろしいクリーチャーも登場
アクションシーンも迫力があった
ストーリーは登場人物が膨大で、序盤はかなりとっつきにくい印象
平和な時代から始まるので、展開もゆっくりに感じた
とはいえ第2話でストーリーも動き出し、徐々に面白くなってきた
ピーター・ジャクソンの「ロード・オブ・ザ・リング」と同じものを求めると、ガッカリするかも知れない
映画とは別物と考えた方がいいだろう
オリジナルのストーリーということで不安は残るが、とりあえずは悪くない出来
プライム会員なら見ておいていいだろう

予告編

『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』予告編 | Amazonプライムビデオ

作品情報
作品名「ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪」(原題The Lord of the Rings: The Rings of Power)
企画:J・D・ペイン、パトリック・マッケイ
キャスト:モーフィッド・クラーク、ロバート・アラマヨ、イスマエル・クルス・コルドバ、ナザニン・ボニアディ、ダニエル・ウェイマン、マーケラ・カヴェナグ
原作;J・R・R・トールキン
全8話
製作国:アメリカ(2022年)

スポンサーリンク
PC レスポンシブ

ざっくりあらすじ

激しい戦いの後、平和が続いた中つ国。だが、再び巨大な悪が蘇ろうとしていた…………

「ロード・オブ・ザ・リング」

「ロード・オブ・ザ・リング(指輪物語)」はイギリスのJ・R・R・トールキンによって書かれた歴史に残る名作小説


ピーター・ジャクソン監督によって「ロード・オブ・ザ・リング」三部作と「ホビット」三部作が映画化された

個人的には「ロード・オブ・ザ・リング」はかなり思い入れのある作品
映画も全て観たし、原作小説も「ホビットの冒険」も含めて全部読んだ
それなりのファンといっていいだろう
原作小説はとにかく素晴らしい作品
これを超えるファンタジーは永久に現れないだろう
ピーター・ジャクソン監督の「ロード・オブ・ザ・リング」三部作も良かった(「ホビット」は原作小説の方がはるかに面白い)
改めてトールキン作品の魅力を実感した

感想(ここからネタバレ)

見る前は不安の方が大きかった…………

不吉な前兆

エルフのガラドリエルは故郷であるヴァリノールを追われ、中つ国に渡った
サウロンとの戦いで兄が死んだ
ガラドリエルは兄の遺志を継ぎ、戦士となった

長い年月が経った
サウロンどころかオークすら、もう何年も目撃されていない
悪は滅んだのだ
誰もがそう考えるようになった

だが、ガラドリエルは違った
彼女は部下を連れて、サウロンの痕跡を追跡した
悪が滅んだと確信が持てるまでは、気を緩めるつもりはない

ガラドリエルに王であるギル=ガラドから帰還命令が下った
彼女はその命令に不服だったが、部下たちは長い放浪に疲れ切っていた
仕方なくガラドリエルはエルフが住む土地リンドンに帰還した

ガラドリエルを友人で高官であるエルロンドが出迎えた
王は敵はもう存在しないと宣言し、帰還したガラドリエルたちに中つ国を離れてヴァリノールに戻っていいという報奨を与えた
それはエルフにとって最高の名誉だった
しかし、ガラドリエルの心は晴れなかった…………

ノーリは小柄な種族ハーフットの少女
ハーフットにしては好奇心旺盛で、両親を困らせていた
ある夜、赤い隕石が中つ国のいたるところで目撃された
その隕石はノーリたちが隠れ住む森に落ちた
ノーリは好奇心に抗えず、墜落現場を見に行ったのだが…………

作品解説

Amazonはトールキン財団からテレビ放映権を2億5,000万ドルで購入した
製作費はそれとは別に5シーズンで10億ドル(およそ1930億円)に上るといわれている
これはテレビドラマ史上最高の金額となる

企画を担当したのはパトリック・マッケイとJ・D・ペイン
高校時代からの親友で、トールキン作品の大ファン
大作を手がけるのは、これが初となるという

第1話と第2話を演出したのは「ジュラシック・ワールド/炎の王国」のJ・A・バヨナ

撮影は映画と同じくニュージーランドで行われた

ガラドリエル

エルフの若い女戦士
亡くなった兄の遺志を継ぎ、サウロンを倒すことを誓っている
誰もが悪は滅んだと喜んでいるが、ガラドリエルだけは不安を拭いきれない
故郷であるヴァリノールに帰る途中で、中つ国に戻るため海に飛び込むが…………

映画では森の奥方と呼ばれ、夫のケレボルンと共にエルフの王国を統治していた
本作では若い頃が描かれ、戦士としての活躍を見ることが出来る
演じるのは「セイント・モード/狂信」のモーフィッド・クラーク

エルロンド

上級王ギル=ガラドの片腕の半エルフ
前向きで情熱的な人物
ドワーフのドゥリン王子と仲がいい
高名な鍛冶師であるケレブリンボールを手伝うことになるが…………

映画では裂け谷に住み、悲観的で娘のことに苦悩する人物として描かれた
若い頃は明るい性格だったとは意外
演じるのはNetflixドラマ「瞳の奥に」のロバート・アラマヨ

ノーリ

ハーフットの少女
種族ハーフットはホビットの源流である三つの種族の一つ
ノーリはハーフットにしては好奇心旺盛で、外の冒険に憧れている
そんな彼女を両親は心配している
赤い隕石を発見したせいで、彼女の運命は大きく動き出し…………

本作のフロド的役割?
彼女が助けた謎の人物は誰なのか?
物語の大きな鍵を握ることになりそう
演じるのは新人のマーケラ・カヴェナグ

指輪

「ロード・オブ・ザ・リング」映画第一作の冒頭で語られた”力の指環”
エルフに三つ、ドワーフに七つ、人間に九つ与えられた
所有者に長寿と強大な力を授けるという

だが、全てはサウロンの陰謀だった
サウロンは密かに全ての指輪を支配する「一つの指輪」を製作していた
「ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪」では、その指輪がどうして作られたのか
その顛末が語られることになりそうだ

ストーリー

ガラドリエル
エルロンド
アロンディル
ノーリ
ドゥリン王子

本作では多くの主役級のキャラクターが登場
どうやら群像劇として、物語は進みそうだ
とはいえキャラクターや種族が多くて、序盤はなかなか内容が頭に入ってこなかった
そして、改めて原作の偉大さを思い知った

原作の「指輪物語」も多くのキャラクターや種族が出てくる
だが、物語のあらすじはいたってシンプルだ

「一つの指輪を滅びの山の火口に捨てるため旅をする」

物語の主軸はそれだけである
そのため多くの国や人物、種族が登場しても、テーマがぶれることはない
長編だが、とても読みやすい作品となっている
それに比べると、ドラマ版は物語の焦点が分かりにくい
ストーリーがどこへ向かっているのかハッキリしないのだ
と言っても、まだ2話なので、今後明確になってくるのだと期待しよう

世界観

オークやトロール
本作では多くのクリーチャーが出てくる
どれもかなりの迫力だった
特に穴からオークが出てきたシーンはかなり恐かった
さすがホラーも手がけてきたJ・A・バヨナ監督
恐怖演出が冴え渡っていた

雄大な自然や町や城
映画と遜色ないスケール
さすが巨額の製作費をかけているだけある
中つ国の再現は見事だった

不安な点

本作で不安なのは「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚であることだ

指輪はどうやって作られたのか?
この人物は誰の祖先なのか?
ガラドリエルやエルロンドはどうして今の性格になったのか?

本編との辻褄合わせに終始することになるのではないか
それがもっとも危惧する点だ
そうなるとマニアしか楽しめないような閉じた作品になってしまうだろう
すでに2話だけで情報量が多すぎて、胃もたれするような印象があった
誰もが楽しめる作品になることを期待しよう

まとめ

「ロード・オブ・ザ・リング」のドラマはかなりの力作
とはいえ原作は熱烈なファンも多く、支持を得られるかは不透明
気になる点もあったが、個人的にはなかなか楽しめた
また原作への愛も感じられた
長いシリーズになりそうなので、傑作になることを期待

The Lord of the Rings: The Rings of Power (2022) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/tv/the_lord_of_the_rings_the_rings_of_power/s01
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/384468

スポンサーリンク
PC レスポンシブ

ブログTOP

関連記事
スポンサーリンク
PC レスポンシブ
PC レスポンシブ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする