Disney+(ディズニープラス)オリジナルドラマ
90年代に人気だった「飛べないアヒル」シリーズの続編が、ドラマで登場
12歳のエヴァンはアイスホッケーが大好きだが、ダックスから戦力外だと言われてしまう
激怒した母親のアレックスは、自分たちでチームを作ると宣言するが…………
エミリオ・エステベスがコーチ・ゴードン役として復帰!!
子供たちも個性的で楽しい
あの落ちこぼれチームのダックスが、今や強豪となっていてビックリ
勝利至上主義となってしまったダックス
それに落ちこぼれたちが挑戦するというのが面白い
アイスホッケー素人のママの奮戦も興味深い
弱者たちが這い上がるという「飛べないアヒル」らしさは健在
さすがはシリーズの生みの親、スティーヴン・ブリルが手がけているだけはある
そして、久々のエミリオ・エステベスに涙
良質なファミリー向けのスポコンもの
「飛べないアヒル」を好きな人には絶対におススメ!!
予告編
作品情報
作品名「飛べないアヒル -ゲームチェンジャー-」(原題The Mighty Ducks: Game Changers)
企画:スティーヴン・ブリル、キャシー・ユスパ、ジョシュ・ゴールドスミス
キャスト:エミリオ・エステベス、ローレン・グレアム、ブレイディ・ヌーン、マクスウェル・シムキンズ、スウェイヤム・バーティア、ジュリー・セルダ
全10話
製作国:アメリカ(2021年)
ざっくりあらすじ
12歳のエヴァンはダックスの選手で、アイスホッケーが大好き。だが、コーチから戦力外だと言い渡されてしまう。それを聞いていた母親のアレックスは激怒。だったら自分たちでチームを作ると宣言するが…………
「飛べないアヒル」シリーズとは?
「飛べないアヒル」は1992年に公開されたスポーツ・コメディ
若手の弁護士ゴードンは気が強く、勝つことだけが人生の意義だと考えていた
ある日、ゴードンは飲酒運転で捕まってしまう
ゴードンは罰として社会奉仕に、地元の少年アイスホッケーチームのコーチをするように言い渡される
ところがそのチーム、ダックスの子供たちはやる気のない落ちこぼればかりで…………
興行的に成功し、続編である「D2 マイティ・ダック」、「D3 マイティ・ダックス 飛べないアヒル3」も作られた
エミリオ・エステベスのファンなので見たのだが、そこまで名作というほどではない
とはいえコミカルで爽快感があり、子供たちも生き生きとしていて、試合のシーンも迫力あり
ファミリー向けとしては良作
でもアイスホッケーがあまり馴染みがないからか、日本では爆死
シリーズ全作がDisney+にあるので、一作目だけでも見ておくとより楽しめるだろう
感想(ここからネタバレ)
思わず一作目を見返してしまった…………
新チーム結成!!
かつては弱小チームだったダックス
だが、今では州大会を10連覇するほどの強豪チームへと変わっていた
12歳のエヴァンはアイスホッケーが大好きなダックスの選手
シングルマザーのアレックスは弁護士秘書として忙しい中、息子エヴァンを応援していた
ところがある日、エヴァンはダックスのコーチTから、戦力外だと告げられる
アイスホッケーをやるには、体が小さすぎる
「やめとけ(Don’t Bother)」
それを聞いていたアレックスは激怒
勝つことだけがスポーツではない
楽しむことも大切だ
アレックスはコーチTに、エヴァンと共に新しいチームを作ると宣言した
チームを作るには、選手が必要だ
エヴァンは学校で選手集めを開始した
しかし、チームに入ってくれたのは、隣に住む運動音痴のニックだけだった
一方、アレックスはチームの練習場所となるスケートリンクを探していた
アレックスは方々に掛け合ったが、貸してもらえるスケート場は見つからなかった
途方に暮れながら、仕事で下町を訪れた時、アレックスは「アイスパレス」という寂れたスケート場を発見した
ここならいけるかもしれない!
アイスパレスのオーナーはゴードン・ボンベイという無愛想な男だった
ゴードンは子供とホッケーが大嫌いで、アレックスの話を最初は拒否した
だが、ホッケーチームには国から資金が提供されると聞き、アイスパレスの経営に苦労していたゴードンはしぶしぶ引き受けた
そのゴードンこそ、かつて弱小だったダックスを優勝に導いた伝説のコーチだと、その時のアレックスは知る由もなかった…………
エミリオ・エステベス
ダックスの元コーチのゴードン・ボンベイを演じる
子供たちを優勝に導いた後、ゴードンはプロの選手として活躍したが、怪我で挫折
その後、大学チームのコーチに就任し、最強のチームを作り上げたが、ある事件がきっかけで解雇となる
今では寂れたスケート場のオーナーとなり、アイスホッケーへの情熱は失ったように見えたが…………
あのゴードンが、エミリオ・エステベスが帰ってきた!!
エミリオの大ファンの自分には、こんなに嬉しいことはない
だが、少々の懸念もあった
ここ20年、ほとんど映画に出演していなかったエミリオ・エステベス
別人のように老けていたらどうしよう
そんな心配もあったのだが…………
思ったほど変わってなかった!!
むしろ59歳には見えない
久々の元気な姿に涙
エミリオ・エステベスは俳優マーティン・シーンの息子で、チャーリー・シーンの兄である
80年代の若手俳優たち、ブラット・パックの一員とされた
「アウトサイダー」、「ブレックファスト・クラブ」、「セント・エルモス・ファイアー」など、多くの青春映画の名作に出演
「レポマン」やスティーヴン・キング初監督作「地獄のデビル・トラック」も忘れがたい
「ウィズダム 夢のかけら」では監督も務めた
ちなみトム・クルーズとは大親友で、「ミッション・インポッシブル」にも少しだけ出演している
しかし、エミリオ・エステベスといえば何といっても「ヤングガン」だろう
エミリオは実在したアウトローのビリー・ザ・キッドを演じた
だが、このビリー・ザ・キッドが強烈
笑いながら平気で人を殺す
こんなにヤバい主人公、初めて見た
エミリオ・エステベスはビリーを生き生きと演じている
続編の「ヤングガン2」も傑作だった
そして驚くべきことに、何と「ヤングガン3」が製作中だという
タイトルは「Young Guns 3: Alias Billy the Kid」
主演はもちろんエミリオ・エステベス
公開は2022年とのこと
これは楽しみなような、不安なような…………
ローレン・グレアム
エヴァンのママ、アレックスを演じる
シングルマザーで仕事と子育てに多忙
少々、過保護気味
周りの教育ママたちについていけない
エヴァンがダックスを追い出されたことに憤慨し、新たなチームを自分たちで作るが…………
ローレン・グレアムは「ギルモア・ガールズ」で有名
こちらもシングルマザー役だった
やめとけーズ
ダックスのコーチTの「やめとけ(Don’t Bother)」という言葉から命名
ほとんどがアイスホッケーは素人
アイスホッケーが大好きでキャプテンとしてチームを引っ張るエヴァン
口は達者だが運動は苦手なニック
ダックスから引き抜かれたソフィー
イケメンだがスケートはド下手なローガン
オシャレに目がないマヤ
コスプレ好きのオタク少女、ローレン
猪突猛進しか頭にないサム
筋金入りのゲーマーでゴールキーパーのクーブ
やめとけーズのメンバーもなかなかの個性派ぞろい
映画の続編ドラマ
「コブラ会」、「死霊のはらわた リターンズ」
懐かしの映画の続編が、キャストはそのままにドラマで復活
このパターンが今は流行りのようだ
「飛べないアヒル -ゲームチェンジャー-」も同じだろう
ちょっと安易な感じは否めない
とはいえ、見るとやはり懐かしい
「飛べないアヒル」など特に思い入れはなかったはずなのだが、ノスタルジックな気分でいっぱいになった
また「コブラ会」もそうだが、あのダックスがライバルチームとなるというひねりが面白い
何だかんだで、楽しく見ることが出来た
ママの奮闘
「飛べないアヒル」は1992年の作品である
そのためスポーツといっても、どこか大らかな雰囲気があった
ところが本作は違う
強豪チームとなったダックス
勝利至上主義で弱者は排除
そして子供以上に親の方が熱心で、大学進学まで視野に入れて、生活態度から食べ物まで全て管理している
それに反発したアレックスは、チーム「やめとけーズ」を作る
スポーツは楽しむことが第一
怪我をしないように軽い練習でいい
そして十分な練習もしないまま試合本番へ
当然のようにチームは大敗
子供たちは意気消沈
楽しいだけでは駄目だったのだ
アレックスは頭を悩ませることになる
カムバック
ゴードンの昔の教え子たち
昔のダックスのメンバーが登場
この6話は最高だった
かつての教え子たちと再会したことで、ゴードンのホッケーへの情熱に再び火がともる
ゴードンのコーチとしての復活
ここから物語は俄然と面白くなる
やはり「飛べないアヒル」はゴードンがコーチでなければ!!
自然の氷が張った池での練習
前作は卵だったが、今風にスマホをパック代わりにしてタッチの練習
様々な工夫で子供たちの才能を伸ばすゴードン
そこからのやめとけーズの快進撃が痛快
本作は子供たちのドラマだけでなく、ゴードンの復活劇も描かれる
まとめ
「飛べないアヒル」のまさかの続編
ゆるい作風だが、何だかんだで楽しく見られた
新しいチームのメンバーも魅力的
そしてエミリオ・エステベスの復帰が何より嬉しい
日本ではいまいち話題になっていないが、前作が好きな人は必見
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/tv/the_mighty_ducks_game_changers/s01
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/376664
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