「新感染 ファイナル・エクスプレス」感想 ゾンビ映画の枠を超えた傑作!!

これぞエンターテイメント!!
最初から最後まで見せ場の連続
そして、ドラマ部分にも手を抜いていない
ゾンビ映画が好きな人もそうでない人も、迷わず見るべし!!


予告編

作品情報
作品名「新感染 ファイナル・エクスプレス」(原題TRAIN TO BUSAN)
監督:ヨン・サンホ
キャスト:コン・ユ、キム・スアン、チョン・ユミ、マ・ドンソク、チェ・ウシク
上映時間:118分
製作国:韓国(2016年)

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ざっくりあらすじ

ソグはやり手のファンドマネージャーで仕事人間。ある日、別居中の妻に会わせるために、娘のスアンを連れてソウル発プサン行きのKTXに乗り込む。その列車には妊娠中の妻と夫、高校球児たち、年老いた姉妹などが乗り合わせていた。そんな時、若い女性客が発作を起こして倒れる。連絡を受け駆け付ける乗務員。だが、その女性客は突如立ち上がり、その乗務員に噛みついた。それは恐ろしい感染症だった。凶暴になった感染者たちは徐々に列車の中で拡大していった………………

感想(ここからネタバレ)

やはり最初に気になるのは「新感染」という邦題
ダジャレかよ!?
誰もがツッコんだに違いない
とんでもなくダサい邦題だ
このタイトルにした奴、誰だよ!!
…………そう思っていたのだが、映画を見終わると他のタイトルが思いつかないのも事実
原題の「プサンへの列車」では地味すぎるし
何だかナイスなタイトルに思えてきたぞ!!(自分を見失ってる!?

ゾンビ×列車

この作品の素晴らしいのはゾンビと列車という組み合わせを思いついたこと
見る前は舞台が列車の中では、ゾンビ映画としては盛り上がらないのではないかと危惧していた
何しろ列車では動けるスペースが限られているからだ
とても2時間ももたせられるとは思えない

ところがこの作品では列車というシチュエーションを存分に活用して、物語を盛り上げている
例を挙げると
離れた車両に逃げ込んでしまい、他の乗客に合流するために、感染者が溢れる車両を突破しなければならなくなる主人公たち
感染者たちを避けて荷棚を這って移動
暗闇で目が見えない感染者たちを、トンネル内に入った時を狙って、物音で誘導するなど
また狭い通路を感染者たちが押し寄せてくる様は迫力満点だった
こうした様々な列車ならではのアイデアには舌を巻いた

それに舞台を列車に限定したことで、濃密なドラマ緊迫感を生み出すことに成功している
外部の情報が手に入らない不安感
狭い車両の中で噴出する人間のエゴ
とても巧みに列車という密室を利用して、映画を盛り上げている

「新幹線大爆破」

列車を舞台にしたサスペンスといえば色々あるが、やはりこれ!!

高倉健主演のクライムサスペンス
時速80キロ以下になると爆弾によって列車が爆破
キアヌ・リーヴスの「スピード」を20年先取りしていた
日本映画の底力を見せる力作である

乗客たち

この作品が秀逸なのはゾンビ映画でありながら、人間ドラマにも手を抜いていないこと
ここでは様々な乗客たちが登場する

ソグとスアン親子

コン・ユ演じるソグは前半はかなり嫌な奴だ
証券会社のファンドマネージャーのソグは仕事人間で、娘スアンの誕生日のプレゼントも部下任せ
そのせいで、以前にプレゼントしたゲーム機をまたプレゼントしてしまう
娘のことになど関心がないのだ
また列車の中で老人に席を譲ったスアンを、後で注意する
「自分のことだけ考えればいい」
それがソグという男の考え方である

この作品はソグの成長物語でもある
仕事ばかりで娘のことなど顧みなかったソグ
それが本当の危機に陥った時、娘が自分にとってどんなに大切な存在だったかに気づく
娘のためなら自分の命を投げ出してもいいというほどに

スアン役のキム・スアンの演技も素晴らしい
クライマックスの泣きの演技など子供とは思えないほどだ
こうした役者の演技の質の高さが、ゾンビ映画と思えないリアリティを生み出している

サンファとソンギョン夫婦

屈強な中年男サンファと妊娠中の妻ソンギョン
感染者に追われ二人が車両に逃げ込もうとした時、ソグは二人を見捨てドアを閉めようとする
このことがサンファとソグの確執となる
だが、娘スアンの危機を救ってくれたことから、ソグはサンファを信頼するようになる

ガラの悪そうなサンファとエリート意識丸出しのソグ
次第に二人は協力し様々な困難を共に乗り越える
全く正反対のタイプの二人に生まれる友情
この作品の見どころの一つである

また、そんなサンファを尻に敷く気丈な妻ソンギョンも魅力的だ
妊婦でありながら弱音も吐かず、スアンの面倒まで見てくれるソンギョン
人間の強さを思い知らされた

ヨンダクとジニのカップル

ヨンダクは野球部員の高校生でジニはチアリーダー
ヨンダクのことが好きなジニは彼に猛烈アタック中
最初は今どきの軽い女の子に見えたジニ
しかし、感染者が現れ混乱する列車の中で、一人でも多くの乗客を救おうとするけなげな姿を見せる
そうした彼女の姿にヨンダクも次第に惹かれていく

この初々しいカップルの最期は、この作品の中でもっとも悲劇的である

ヨンソク

バス会社の常務で中年サラリーマンのヨンソク
身勝手で自分の都合しか考えない男
他の乗客たちを煽って味方につけ、ソグたちを車両から追い出す
最後の最後までロクなことをしない
清々しいほど嫌な奴である

「自分のことだけ考えればいい」
ある意味、ヨンソクは最初の頃のソグを肥大化した存在である
だが、ソグはその後、周りから助けられ助けることで、それがどんなに浅はかな考えだったかを思い知った
映画のクライマックスがソグとヨンソクの対決だったのも、当然の帰結だったのかも知れない

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この作品のゾンビ

この作品のゾンビはとにかく走る
猛烈な勢いで走ってくる
ちょっと落ち着けと言いたくなるほどだ
また噛まれてすぐに発症する者もいれば、なかなかゾンビにならない者もいる
主要キャラだと特にそう
この辺りはちょっとご都合主義に感じた
ゾンビにこだわりのある人は不満に思うかも知れない

だが、その結果、映画が面白くなるなら、それでよし!!(いいのかよ!?

ラストシーン

この作品はラストシーンになっても気が抜けない
素晴らしくサスペンスフルなシーンが用意されている
こういう最後まで手を抜かない作品は大好き
まさにエンターテイメントの鏡である

まとめ

ハリウッドにも負けないクォリティとスケールのゾンビ映画
スペクタクル
ホラー
人間ドラマ
どれも一級品の出来栄え
満足度の高いエンターテイメントである
まさに韓国映画、恐るべし!!


Shin kansen: Fainaru ekusupuresu (2016) on IMDb


rotten tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/train_to_busan
allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=359180

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