Netflix「アイズ・オン・ユー」ネタバレ感想 テレビ番組で殺人鬼と遭遇(実話)!!

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Netflixオリジナル映画
1978年、女優志望のシェリルはバラエティー番組「ザ・デートゲーム」に出演するが、その中に連続殺人鬼の男が紛れていて…………

女優アナ・ケンドリックの監督デビュー作
実際に起こった事件を基にした作品

バラエティー番組に本物の殺人鬼が登場
実際にあった驚きの実話を映画化
ただし、実話ベースなので、内容はけっこう地味
バリバリのサスペンスを期待していると、肩透かしを食らうだろう
とはいえアナ・ケンドリックの演出は、デビュー作とは思えないほど手堅かった
手に汗握るシーンもちゃんと用意されている
また殺人鬼役のダニエル・ゾヴァットの存在感が凄い
当時の女性蔑視の風潮なども鋭く描かれている
サスペンスとしては物足りないが、全体的に興味深い作品になっている

予告編

Woman of the Hour | Official Trailer | Netflix

作品情報
作品名「アイズ・オン・ユー」(原題Woman of the Hour)
監督:アナ・ケンドリック
キャスト:アナ・ケンドリック、ダニエル・ゾヴァット、トニー・ヘイル、ニコレット・ロビンソン、ピート・ホームズ
上映時間:95分
制作国:アメリカ(2023年)

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ざっくりあらすじ

1978年、女優志望のシェリルはバラエティー番組「ザ・デートゲーム」に出演する。それは3人の男性の中から、好みの相手を1人選ぶ番組だった。そして、その中に連続殺人鬼の男が紛れていて…………

感想(ここからネタバレ)

まさに驚きの実話!!

「アイズ・オン・ユー」

1978年のハリウッド
女優志望のシェリル・ブラッドショーは、様々なオーディションを受けたが落選続きで、自信を失いかけていた
そんな時、エージェントはシェリルに、人気バラエティー番組「ザ・デートゲーム」の出演を勧めてくる
シェリルは気乗りしなかったが、名前を売るためだと説得され、出演することに決めた

いよいよ番組収録の日が来た
シェリルはスタッフに胸元が空いている服に着替えさせられた
「ザ・デートゲーム」は顔の見えない3人の男性に様々な質問をして、その中から気に入った相手を1人選ぶ番組だった
シェリルは番組が用意した質問を、3人に投げかけた
返ってくる答えは、下心見え見えの酷いものばかりだった
しかし、3番の男性だけは、質問に真摯に答えてくれた
シェリルはそのロドニー・アルカラを、デート相手に選んだ
その時、シェリルはロドニーの隠された秘密をまだ知らなかった…………

作品解説

Netflixはトロント国際映画祭で世界初公開された直後に、この映画を1100万ドルで買収した

シェリル・ブラッドショー

女優志望の女性
いくつもオーディションを受けているが落選続き
気が進まないながらも、「ザ・デートゲーム」というバラエティー番組に出演することにするが…………

演じるのは「ピッチ・パーフェクト」3部作や「シンプル・フェイバー」などのアナ・ケンドリック
当初は出演のみの予定だったが、周囲の勧めで本作の監督も務めることになった
デビュー作とは思えないほど、しっかりした演出を披露している
Netflix映画では他に「密航者」に出演

NetflixオリジナルのSF映画 火星に向けて出発した宇宙船の中で密航者を発見し、宇宙飛行士たちは過酷な決断を迫られるが………… ...

ロドニー・アルカラ

写真家で連続殺人鬼
何人も女性を暴行し殺している
表面的には紳士的な人間としてふるまっている
「ザ・デートゲーム」に出演し、シェリルと知り合うが…………

演じるのは「イット・フォローズ」「ドント・ブリーズ」などのダニエル・ゾバット
不気味な殺人鬼を熱演

ザ・デートゲーム

「ザ・デートゲーム」は実際にあったアメリカの人気番組
1960年代から1980年代にかけて放送された
映画で描かれた通り、1人の独身女性が彼女の視界から隠れた3人の男性に様々な質問をして、最後にデートに同行する1人を選ぶ形式
サリー・フィールド、ドン・ジョンソン、バート・レイノルズ、アーノルド・シュワルツェネッガー、マイケル・ジャクソン(子供時代)など、著名人も大勢が出演している

デートゲーム・キラー

ロドニー・アルカラは実在した連続殺人犯
劇中で語られている通り、ニューヨーク大学時代、ロマン・ポランスキーから映画を学んだこともあるという

1978年9月13日、ロドニーは「ザ・デートゲーム」に、独身者3番として出演
そのため、のちにデートゲーム・キラーと呼ばれ有名になった
ロドニーはシェリル・ブラッドショーとのデートを勝ち取った
しかし、シェリルはロドニーを気味が悪いと感じ、その後デートを拒否した

ロドニー・アルカラは1977年から1979年の間にカリフォルニア州で犯した5件の殺人罪で、2010年に死刑判決を受けた
実際の被害者数は130名以上とも推測されている
ロドニーは2021年7月24日、カリフォルニア州の刑務所で77歳で亡くなった
彼の生涯は2017年「Dating Game Killer」のタイトルで、テレビ映画化されている

総評

本作では女性蔑視が当たり前だった時代を、鋭くえぐり出している
オーディションでシェリルが胸についてあれこれ言われるシーンは、実際にアナ・ケンドリックが19歳の時に体験したことだという
女性を容姿でしか判断しない男たち
それに対する怒りの視点が随所に感じられ、本作を独特なものにしている

「ザ・デートゲーム」の出来事とロドニーが犯した犯行のエピソードが、本作では交互に描かれる
この方法しかないのは分かるが、少しブツ切り感があったのは否めない
そのためテンポが悪く感じてしまった

実話がベースだけにサスペンスとしては、パンチが弱い印象
とはいえハラハラさせるシーンもあり、演出は的確
何よりロドニーは強烈なキャラクターだった
監督デビュー作としてはかなり上出来
アナ・ケンドリックにこんな演出の才能があったとは、正直驚き
今後が楽しみだ

Woman of the Hour (2023) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/woman_of_the_hour
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/397150

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