Netflix「ブライト:サムライソウル」ネタバレ感想 あの「ブライト」が時代劇アニメで帰ってきた!!

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Netflixオリジナルのアニメ映画
隻眼の用心棒イゾウとオークのライデンは、エルフの少女を守って、北へ旅をするが…………

美しいグラフィックのアニメーション映画
80分で物語も綺麗にまとまり満足度高し

2017年のウィル・スミス主演の映画「ブライト」のスピンオフ作品
人間と共にエルフやオーク、ゴブリン、ドワーフなど、異種族が混在する世界
幕末の日本が舞台なのだが、意外と違和感がなかった
監督は「四月は君の嘘」や「サイダーのように言葉が湧き上がる」のイシグロキョウヘイ
劇場で見ても遜色のないハイクォリティの作品に仕上げている
隻眼の浪人と殺し屋のオーク
バディものとしても面白い
剣戟シーンも迫力があった
版画や浮世絵を思わせる独特の美術が美しい
世界観以外は「ブライト」とは別物なので、こちらを先に見ても問題ないだろう

予告編

『ブライト: サムライソウル』予告編 – Netflix

作品情報
作品名「ブライト:サムライソウル」
監督:イシグロキョウヘイ
キャスト:野村裕基、平川大輔、若山詩音、MIYAVI、坂本真綾、津田健次郎、茶風林、宮野真守、鈴村健一
脚本:横手美智子
アニメーション制作:アレクト
上映時間:80分
製作国:日本、アメリカ(2021年)

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ざっくりあらすじ

幕末から新たな時代が幕を開けた日本。隻眼の用心棒イゾウとオークのライデンは、エルフの少女ソーニャを守るため、北に向かって旅をするが…………

感想(ここからネタバレ)

やはりNetflixのアニメ映画はクォリティが高い…………

出会い

様々な種族が共生する幕末の日本
血で血を洗う争いは、ワンドの光によって終わりを迎えた

かつては新しい時代のために戦ったイゾウは、片目と共に生きる目的を失い、京都の遊郭で用心棒として暮らしていた
ある日、そこにエルフの少女が連れ込まれた
その身寄りのない少女ソーニャは、全く言うことを聞かず暴れたため、イゾウは地下牢に閉じ込めた

その夜、遊郭を武装した集団が襲撃してきた
彼らの狙いはソーニャだった

敵の中に巨大なオークがいた
イゾウはそのオーク、ライデンと戦ったが、実力は肉薄していて勝負はつかなかった
ソーニャのところへイゾウが駆け付けると、彼女の周囲からまばゆい光が放たれていた
光は消え、ソーニャは気を失った
建物は炎に包まれている
落ちてきた柱からイゾウたちを救ったのは、敵のライデンだった

「ここから出るぞ!!」

イゾウはソーニャを連れて、ライデンと共に屋敷を脱出したが…………

「ブライト」

「ブライト」は2017年に配信されたNetflixオリジナル映画である

人間とエルフ、ドワーフ、オーク、ゴブリンなど、様々な種族が共生する世界
ロサンゼルスの警官ダリルは、オークの警官であるニックとコンビを組まされる
オークは皆の嫌われ者
ダリルは嫌で嫌で仕方がなかった
そんなある日、2人はエルフの少女ティッカと魔法のワンドに遭遇する
強大な力を持つという伝説の存在であるワンド
その力を欲して、様々な種族が彼らを狙ってきて…………

監督は「スーサイド・スクワッド」のデヴィッド・エアー
主演はドル箱スター、ウィル・スミス
続編も企画されている

作品解説

監督は「四月は君の嘘」や「サイダーのように言葉が湧き上がる」のイシグロキョウヘイ

本作は監督初の3DCGアニメ作品となっている

脚本は「SHIROBAKO」や「荒野のコトブキ飛行隊」など、多くの話題作を手がけている横手美智子
さすがの安定感

イゾウ CV.野村裕基

かつては師コウケツの元で、新しい時代のために剣をふるっていた
だが、今では片目を失い、遊郭”朝日楼”の用心棒として働いている
生きる目的を見失ったイゾウ
しかし、追われるエルフの少女ソーニャの用心棒として、函館を目指すことになり…………

何もかも諦めたようなイゾウ
だが、剣をふるうと無類の強さ
イゾウは文句なしに格好良かった

演じるのは声優初挑戦の野村裕基
悪くはないのだが、少し経験不足も感じられた
個人的には細谷佳正など、プロの声優に演じて欲しかったかも…………

ライデン CV.平川大輔

オークの殺し屋
殺しに嫌気がさし、ソーニャとイゾウを助ける
オークにしては人当たりのいい性格
イゾウと共に、ソーニャを守り東海道を旅するが…………

最初は敵として登場したが、仲間になるライデン
実はお人好しで非常に好感の持てるキャラクター
イゾウとの凸凹コンビも良かった

演じているのが平川大輔とは全く気付かなかった

「鬼滅の刃」無限列車編の魘夢の声だとは思わないよ!!

この人、上手すぎでしょ…………

ソーニャ CV.若山詩音

遊郭に売られてきたエルフの少女
じゃじゃ馬だが、信頼した相手には年相応の顔を見せる
水を極度に嫌う
魔法を使える稀な存在”ブライト”として、追われるが…………

演じるのは「空の青さを知る人よ」の若山詩音

アニメーション

イシグロ監督は本作で版画のようなビジュアルを目指したという
そのため、かなり独特で美しい映像になっている
まるで浮世絵でも見ているようだった

街全体を3Dで作ったという序盤の京都のシーンも凄い
カメラが滑らかに動き回る
臨場感に圧倒された
剣戟シーンも見事な迫力
日本ならではのスタイルを生み出した本作が、海外でどう受け止められるか興味深いところだ

実写からアニメへ

実写版「ブライト」は現代ロサンゼルスにエルフやオークなど、空想上の様々な種族がいるという設定だった
その「ブライト」が幕末の日本を舞台にしてアニメ化するという
はっきり言って、どんな作品になるのか全く想像できなかった
時代劇にオークやエルフが出てくるなど、違和感しかない

ところが、出来上がった「ブライト:サムライソウル」は、思いのほかしっくりくるものだった
むしろ、このファンタジーな世界観は実写より、アニメの方が親和性が高いとすら思えた
実写版「ブライト」は魅力的だったが、ハリウッドだから実現できたものだ
もし、この「ブライト:サムライソウル」を日本で実写で作っていたら、噴飯ものになっていただろう

空想上の種族がリアルな社会の中に存在するという「ブライト」の世界観
それを時代劇にきれいに落とし込んだ作り手の手腕は、評価に値する

まとめ

アニメ版「ブライト」
個性的なスタイルと美しい映像
クォリティが高いアニメーション映画となっている
エンターテイメントとしても満足のいく出来
「ブライト」ユニバースは続くのか?
今後が楽しみだ

Netflixオリジナルのアニメ映画 ドラマ化もされ大ヒットした「ウィッチャー」シリーズの主人公ゲラルト その師であるヴェセミルの若き頃...

Bright: Samurai Soul (2021) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/bright_samurai_soul
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/377456

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