Netflix「ウィッチャー 狼の悪夢」ネタバレ感想 圧倒される完成度!!

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Netflixオリジナルのアニメ映画
ドラマ化もされ大ヒットした「ウィッチャー」シリーズの主人公ゲラルト
その師であるヴェセミルの若き頃の戦いが描かれる

ハードでダークな大人向けアニメ
超絶作画で凄まじい完成度

容赦ない残虐描写
勧善懲悪ではない気が滅入るストーリー
深みのあるキャラクターたち
完全に圧倒された
本作ではいくつものバトルシーンがあるが、どれもがハイクォリティ
見事な見せ場となっている
単なる正義の味方ではない主人公のヴェセミルも魅力的
ウィッチャーとは何者なのか?
より深く理解できる内容になっている
単なるスピンオフかと侮っていたら、これ1本で映画として完結している素晴らしい出来栄え
劇場で公開されても何ら遜色がない
シリーズのファンなら必見
ただし、かなりスプラッターなシーンが多いので、注意が必要だ


予告編

『ウィッチャー 狼の悪夢』予告編 – Netflix

作品情報
作品名「ウィッチャー 狼の悪夢」(原題The Witcher: Nightmare of the Wolf)
監督:ハン・クワンイル
キャスト:テオ・ジェームズ、ララ・パルヴァー、グレアム・マクタヴィッシュ、メアリー・マクドネル
上映時間:82分
製作国:アメリカ、韓国(2021年)

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ざっくりあらすじ

「ウィッチャー」シリーズの主人公ゲラルトの師であり父親的存在のヴェセミル。ウィッチャーである彼の若き頃の戦いが描かれる…………

「ウィッチャー」シリーズ

「ウィッチャー」はアンドレイ・サプコフスキによるポーランドの小説シリーズ
人間とエルフ、ドワーフ、モンスターなど様々な生物が共存している世界
魔物狩りの専門家で、超人的な身体能力を持ち魔法も操る「ウィッチャー」であるゲラルトの活躍が描かれる
ゲームにもなり大ヒット
現在までに3作が発売されている


2019年にはNetflixでドラマ化もされた
主人公のゲラルトを演じたのはヘンリー・カヴィル
2021年12月17日にシーズン2の配信も決定している

感想(ここからネタバレ)

予想以上の出来栄えで度肝を抜かれた…………

怪物退治

田舎の領主の使用人の息子ヴェセミルは、こんなみじめで貧しい生活から抜け出したいと、いつも考えていた
そんなヴェセミルに使用人の少女イリヤナは、食事と住む場所があるだけ幸せだと笑った

屋敷の奥様が魔物に取り憑かれた
いつも悪夢を見てうなされている
そんな時、ヴェセミルは村でデグランというウィッチャーと出会った
その夜、デグランは奥様に憑いていた魔物を退治した
領主はデグランにたっぷりと謝礼を支払った
ヴェセミルには一生、手の届かない金だ

ヴェセミルは屋敷を出て、デグランを追いかけた

俺はウィッチャーになる

ウィッチャーになるための修業は、想像を絶するほど険しいものだった
仲間たちは次々と脱落していった
それでもヴェセミルは生き残った

長い年月が流れた
ヴェセミルは一流のウィッチャーになっていた
ただし腕は立つが、金に貪欲で傲慢
人々が苦しんでいても、金にならない仕事は引き受けなかった

その頃、ケイドウェン王国では宮廷魔法使いのテトラが、邪悪な存在であるウィッチャーを排除すべきだと、国王を説得していた…………

作品解説

アニメーション制作は韓国のアニメ・スタジオ「スタジオミール」
これまでにNetflixアニメ「ヴォルトロン」などを手掛けている

脚本のボー・デマーヨはドラマ版「ウィッチャー」の3話のシナリオも担当している

ヴェセミル CV.内田夕夜

貧困から抜け出すために、自らウィッチャーに志願した
凄腕のウィッチャーに成長したが、金にしか興味がなく傲慢
最初は普通に嫌な奴だった
しかし、次第にヴェセミルの絶対に譲れないものが見えてきて…………

「ウィッチャー」シリーズの主人公ゲラルトの師匠であるヴェセミル
ゲーム「ウィッチャー3 ワイルドハント」では、冒頭でゲラルトと共に旅をしていた
見た目が全く違うから分からなかった(笑)

ツェルプスト夫人 CV.野沢由香里

ケイドウェン王国の貴族
高い地位を持ち、ウィッチャーを滅ぼすべきという声に反対している
ヴェセミルは彼女に出会い、幼い頃に別れたイリヤナだと気づいて…………

少女時代を演じているのは雨宮天

スピンオフ

「ウィッチャー3 ワイルドハント」はとてもやりごたえがあり、面白いゲームだった
そしてドラマ版「ウィッチャー」も見事な出来だった
ゲラルトを演じるヘンリー・カヴィルが格好よかった

本作ではドラマより、はるか前
ゲラルトの師匠であるヴェセミルの若い頃が描かれる
「ウィッチャー」ファンとしてはかなり興味深い内容だった
特にウィッチャーになるために、ここまで過酷な試練が必要だとは思いもしなかった
ラストのサプライズも嬉しかった

2021年12月17日にドラマのシーズン2
さらには本編の1,200年前を舞台にした実写のミニシリーズ「ウィッチャー:ブラッド・オリジン(原題)」も決定している
ますます広がっていく「ウィッチャー」ワールドに期待は増すばかりだ

衝撃の真相

本作のヴェセミルの敵となるのは、ウィッチャーを滅ぼすべしと唱える宮廷魔法使いのテトラ

ところが、このキャラクターは単なる悪役とも言い難い
中盤でヴェセミルとテトラは、2人で魔物退治に出発する
反発しながらも、お互いをかばい合う2人
この時には心が通い合いそうな雰囲気すらあった

だが、この後に恐ろしい事実が発覚する
人々を苦しめている魔物たち
それらを生み出しているのはウィッチャーだったのだ

年々、減っていく魔物の数
このままではウィッチャーの存在が危ぶまれる
そのため錬金術を駆使して、ヴェセミルの師であるデグランたちが魔物を生み出していた
ヴェセミルはそのことを知らされていなかった

城の兵たちを率いて、ウィッチャーの本拠地に攻め込むテトラ
ぶっちゃけ滅ぼされても自業自得である
激しい血みどろの戦闘
ここには勧善懲悪もカタルシスもない
凄まじいバトルの連続なのだが、見ていて非常にモヤモヤした
しかし、このスッキリしない感じが、まさに「ウィッチャー」である

大人向けアニメ

日本のアニメは世界一
これまで単純にそう考えていた
実際、多くの優れた作品を生み出していると思う

だが、この「ウィッチャー 狼の悪夢」を見て、度肝を抜かれた
ここ数年、日本のアニメでここまで完全な大人向けアニメを見たことがない
どうやら流行の異世界転生もののような、ぬるいファンタジーに慣れ切ってしまっていたようだ

容赦ない残虐描写
ダークで苦いストーリー
複雑なキャラクター

絶対に子供には見せられない
文字通りR指定の作品だ
その上、バトルシーンなど作画が神がかっている
超絶バトルの連続で、まばたきすらできなかった
このレベルの作画は、日本でも「鬼滅の刃」など数えるほどだろう

本作を制作したのは韓国のアニメ・スタジオである
日本の誇れる文化「アニメ」
だが、あまりうかうかはしていられないと感じた

まとめ

「ウィッチャー」のスピンオフのアニメ映画
予想以上の完成度
確かに残虐描写などが多く、好みは分かれるだろう
しかし、「ウィッチャー」ファンやアニメファンは、見ておくべき一作だ

The Witcher: Nightmare of the Wolf (2021) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/the_witcher_nightmare_of_the_wolf
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/378159

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