Netflixオリジナルのノルウェー映画
ラーシュとリサの夫婦は週末に山小屋へ出かけるが、お互いを殺す計画を立てていて…………
悪趣味でスプラッターなコメディ
万人向けではないが、好みが合えば楽しめるだろう
かなりくだらない
不快なシーンも多く、合わない人には合わないだろう
だが、どんどんエスカレートしていくストーリーが面白い
主演は「ミレニアム」シリーズや「プロメテウス」のノオミ・ラパス
まさに血まみれの熱演
残虐なシーンの連続で、いっそ清々しい
ブラックでパンチのあるコメディ
ハマる人はハマるはずだ
予告編
作品情報
作品名「ザ・トリップ」(原題I onde dager)
監督:トミー・ウィルコラ
キャスト:ノオミ・ラパス、アクセル・ヘニー、アンドレ・エリクセン、クリスティアン・ルーベク
上映時間:114分
製作国:ノルウェー(2021年)
ざっくりあらすじ
ラーシュとリサの夫婦は週末を過ごすため、山小屋に行った。しかし、ラーシュはそこでリサを殺す計画を立てていて…………
感想(ここからネタバレ)
ノルウェー人はスプラッターが好きなのだろうか…………
旅行
テレビのディレクターであるラーシュは、妻のリサと週末に山小屋に行く計画を立てていた
だが、この旅行には真の目的があった
リサをそこで殺し、保険金を手に入れる
そのためにハンマーやのこぎり、ロープ、ガムテープと周到に準備してきた
決して彼女に気付かれてはいけない
車の中で、リサはいつものように不機嫌だった
彼女は売れない女優で、安っぽい昼ドラを監督しているラーシュのことを馬鹿にしていた
山小屋に着いても、2人はいがみ合っていた
料理でもゲームでも、とことんそりが合わない
翌日、いよいよ決行の時だった
ラーシュはハンマーを手に、リサの背後に忍び寄った
振り返ったリサは、テーザーガンを持っていた
ラーシュは電気ショックで気を失って…………
作品解説
監督はノルウェー人で「ヘンゼル&グレーテル」や「セブン・シスターズ」など、ハリウッドでも活躍しているトミー・ウィルコラ
ノオミ・ラパス
売れない女優のリサを演じる
気が強くて大雑把な性格
安っぽい昼ドラを監督している夫のラーシュを軽蔑している
ラーシュを事故に見せかけて殺し、保険金を手に入れようとするが…………
ノオミ・ラパスはスウェーデン人で、「ミレニアム」3部作でブレイク
「プロメテウス」「「パッション」など、様々な話題作に出演
トミー・ウィルコラ監督とは「セブン・シスターズ」でも組んでいる
Netflix映画では「クロース: 孤独のボディーガード」に出演
アクセル・ヘニー
テレビディレクターのラーシュを演じる
本当は映画を監督したいが実現していない
ギャンブル依存症で多額の借金を抱えている
保険金目当てにリサを殺そうとするが…………
アクセル・ヘニーはリドリー・スコット監督の「オデッセイ」などに出演している
夫婦が殺し合う映画
夫婦の殺し合い
思い出すのは、この作品
「ローズ家の戦争」
マイケル・ダグラスとキャスリーン・ターナーが共演
オリヴァーとバーバラのローズ夫妻は熱烈に愛し合って結婚した
2人は豪邸で幸せに暮らした
しかし、育児も終わり全てが片付いた時、バーバラのオリヴァーへの愛情は冷めきっていた
バーバラは離婚を切り出したが、どちらがその家を自分のものにするかで決裂する
その争いは次第に熾烈なものになって…………
壮絶なブラック・コメディ
監督はダニー・デヴィート
計画
「リサが雪山に登ると言うんだ。僕は危険だと反対したんだけど」
職場の同僚や父親に、言って回るラーシュ
そして、ホームセンターでハンマーとノコギリ、ガムテープ、ロープなどを購入
どこか不穏な導入部
ラーシュは雪山で、妻のリサを殺すつもりなのだ
計画はこうだ
リサを背後からハンマーで殴る
ボートに乗せ、湖の真ん中に行く
ノコギリで遺体をバラバラにして、石を結んで沈める
計画は完ぺきなはずだった
だが、ラーシュは知らなかった
リサもラーシュを殺す計画を立てていたことを…………
脱獄囚
ナイフとショットガンで、ラーシュとリサは殺し合う
けれど2人は知らなかった
山小屋の屋根裏部屋に3人の脱獄囚が潜んでいることを…………
彼らの介入で、物語はどっちへ転ぶのか全く読めない展開に
騒ぎはますます拡大していく
どこかコーエン兄弟やガイ・リッチーのコメディを彷彿とさせた
スプラッター
指がショットガンで吹き飛ぶ
スクリューに巻き込まれる
刃物が突き刺さる
途中から映画は血みどろの展開に
まさに監督のやりたい放題
あまりに酷い展開で、途中から笑えてきた
不謹慎さに眉をひそめる人もいるだろう
しかし、ハリウッドにないやりすぎ感は、どこか痛快だった
ハッピーエンド?
何人も死に、大量の血が流れた
ところが映画はまさかのハッピーエンド
この事件で夫婦は一躍、世間の人気者になる
テレビにも出演し、ついには映画化
ラーシュはとうとう映画監督になれたのだ
ここまで突き抜けられると、いっそ清々しい
愉快な気持ちで映画を見終えることができた
まとめ
本当に酷い映画
だが、そのやりたい放題ぶりに何故か元気をもらえた
たまには、こんな不謹慎な映画もいいだろう
それにしてもノオミ・ラパスは、よく出演したな
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/the_trip_2021
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