Netflixオリジナル映画
大学生のベニーは一晩の運転手を引き受けるが、謎めいた女性客2人は恐ろしい吸血鬼だった…………
ロサンゼルスを舞台にした吸血鬼映画
設定は凝っているが、あまり盛り上がらずに退屈だった
ホラーではあるが、それほど怖くない
設定を盛り込みすぎて、上手く活かせていない印象
主演のホルヘ・レンデボルグ・Jrは好演
それなりに楽しめるのだが、いまいち物足りない出来栄え
ストーリーも薄っぺらくて、中だるみした
あまり期待せずに見た方がいいだろう
予告編
作品情報
作品名「ナイトティース」（原題Night Teeth）
監督：アダム・ランドール
キャスト：ホルヘ・レンデボルグ・Jr、デビー・ライアン、ルーシー・フライ、ラウル・カスティーヨ、アルフィー・アレン、シドニー・スウィーニー、ミーガン・フォックス
上映時間：107分
製作国：イギリス、アメリカ（2021年）
ざっくりあらすじ
金を稼ぐために大学生のベニーは、一晩の運転手を引き受ける。だが、客である謎めいた女性2人の正体は、恐ろしい吸血鬼だった…………
感想（ここからネタバレ）
風呂敷を広げすぎかも…………
一晩限りのバイト
ベニーはロサンゼルスに住む大学生
祖母と兄のジェイと3人で暮らしている
生活は苦しく、ベニーは様々なバイトに明け暮れていた
そんなある日、送迎の運転手であるジェイが、急用で仕事をキャンセルしなければならなくなった
少しでも稼ぎたいベニーは、兄の代理を引き受けた
会社には内緒なので、兄は自分のことをジェイだと名乗るように釘を刺した
その客はビバリーヒルズの豪邸に住んでいた
ゾーイとブレアという名のゴージャスな美女だ
2人は今夜、いくつものパーティーをはしごするのだと言う
車の中でゾーイとブレアはハイだった
ベニーは彼女たちに、どこか不審なものを感じた
2人がパーティー会場に行っている間、ベニーはこっそり荷物を探ってみた
バッグの中には大量の札束が入っていた
驚いて手に取ると、札束にはべっとりと血が付着していて…………
作品解説
監督はNetflix映画「iBOY」のアダム・ランドール
ベニー
ロサンゼルスに住む大学生
祖母と兄のジェイの3人暮らし
アーティストを目指して、曲作りをしている
金に困って、バイトに明け暮れる日々
兄の代理で一晩だけの運転手を引き受けるが…………
演じるのは「バンブルビー」や「アリータ バトル・エンジェル」のホルヘ・レンデボルグ・Jr.
ゾーイ
ビバリーヒルズの豪邸に住む女性
実は吸血鬼
人間を餌としか思わない残忍な性格
吸血鬼のボスであるヴィクターの恋人
演じるのは「ヴァンパイア・アカデミー」のルーシー・フライ
ブレア
ゾーイの恋人の吸血鬼
暴走しがちなゾーイに比べると常識人
次第にベニーに興味を持つようになるが…………
演じるのは「ホース・ガール」のデビー・ライアン
吸血鬼映画
本作は吸血鬼映画である
人気のジャンルだ
Netflixでも吸血鬼映画は多く配信されている
「ブラッド・レッド・スカイ 」
Netflixオリジナル映画
ドイツからニューヨークへ向かう夜行便の旅客機が、テロリストにハイジャックされた
ナディアは幼い息子を守るため、誰にも秘密にしていた力を解き放つが…………
アクション・スリラーからホラーへ
非常に斬新な作品
見せ場満載で面白かった
運転手のベニーが乗せた謎めいた女性ゾーイとブレア
2人の正体は吸血鬼だった
とても興味深い導入部である
これは期待できると思ったのだが…………
争い
ずっと争ってきた吸血鬼と人間
疲弊した両者は停戦協定を結んだ
そして吸血鬼たちは自らのルールを作った
人間に存在を知らせない
むやみに餌にしない
ボイル・ハイツでは殺しはやらない
そうして守られていた平穏が、破られる時が来た
協定を無視して、ボイル・ハイツで吸血鬼が人間を殺したのだ
設定は凝っているが、風呂敷を広げすぎにも感じた
ベニーが2人の吸血鬼から、どうやって生き残るか
そちらに焦点を当てて欲しかった
ベニーの兄のジェイ
その正体は吸血鬼と敵対するボイル・ハイツの街のボスだった
この設定もよく分からない
ただの運転手のジェイが、どうしてボス？
どういう経緯でそうなったのか、何の説明もない
結果的には散漫な印象の作品になってしまった
もっとホラー色を強めて欲しかったところだ
まとめ
惜しいところもあるが、チグハグな印象
もっと純粋なホラーを期待していたのだが
あまり特筆すべきところのない一作だ
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/night_teeth
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/379053
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