Netflix「ブラッド・レッド・スカイ 」ネタバレ感想 大空が鮮血に染まるホラー!!

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Netflixオリジナルのホラー映画
乗っていた旅客機がハイジャックされ、ナディアは幼い息子を守るため、誰にも秘密にしていた禁断の力を解き放つが…………

「ダイ・ハード」と「新感染」の融合
スリリングで、めちゃくちゃ面白かった

イギリスとドイツの合作映画
序盤から凄まじい緊迫感
予測不能のストーリー展開で、2時間全く飽きさせない
主役のペリ・バウマイスターが見事な演技
テロリストたちもリアルで恐ろしかった
アクション・スリラーからホラーへ
非常に斬新な構成
親子愛にも感動
ハリウッド映画に負けないスケール
面白いエンターテイメントを探している人は、見て損はない


予告編

『ブラッド・レッド・スカイ』予告編 – Netflix

作品情報
作品名「ブラッド・レッド・スカイ 」(原題Blood Red Sky)
監督:ペーター・トアヴァルト
キャスト:ペリ・バウマイスター、アレクサンダー・シェーア、カイス・セッティ、カール・コッホ、ゴードン・ブラウン、ローランド・ムーラー
上映時間:121分
製作国:イギリス・ドイツ(2021年)

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ざっくりあらすじ

ドイツからニューヨークへ向かう夜行便の旅客機が、テロリストにハイジャックされた。ナディアは幼い息子を守るため、誰にも秘密にしていた力を解き放つが…………

感想(ここからネタバレ)

非常に良質なエンターテイメント

夜行便

ドイツからニューヨークへの夜行便
ナディアは幼い息子エリアスを連れて、旅客機に搭乗した
ある病気にナディアはずっと苦しめられていた
ニューヨークでなら治療法が見つかるかも知れない

旅客機が大西洋上を飛んでいる時だった
急に畿内が騒がしくなった
客室に銃を持った男たちが入ってきた

「我々はこの旅客機をハイジャックした」

ざわめく乗客たち

テロリストに言われた通り、乗客は客席で息をひそめていた

「ママ、向こうに隠れられるよ」

止める間もなく、エリアスはテロリストの隙をついて走り出した
後を追うナディア

「止まれ!!」

テロリストはナディアに銃を向けて…………

作品解説

監督は「ノンストップ・バディ 俺たちには今日もない」のペーター・トアヴァルト

2020年9月11日、エキストラに新型コロナウイルスの感染者が出たため、プラハでの撮影は一時中断となった

ナディア

エリアスの母親
つねに人目を避けている
ある病気に苦しみ、薬と注射器を持ち歩いている
だが、息子に危機が及んだ時、隠していた真の姿をさらけ出し…………

演じるのはNetflixのドラマ「ラスト・キングダム」のペリ・バウマイスター
息子のために戦う母親を熱演

エリアス

ナディアの10歳の息子
利発で旅客機のことにも詳しい
一途に母親を慕う姿がけなげ
演じるカール・コッホは大人顔負けの名演だった


ハイジャック

物語はスコットランドの空港から幕を開ける
緊急着陸した旅客機
取り囲む軍隊
狙撃手がコクピットの男を狙う

そして旅客機から1人の少年が降りてくる
一体、何が起こったのか?
物語は旅客機が飛び立つ前のドイツの空港にさかのぼる

非常に惹きこまれる導入部である
「フライト・ゲーム」、「エグゼクティブ・デシジョン」、「エアフォース・ワン」、「7500」
ハイジャック映画の良作はいくつもある

Amazonオリジナル映画 ベルリン発パリ行きの旅客機でのハイジャック犯との攻防 全編狭いコクピットの中で展開するという意欲的なスリラー...

本作ではハイジャック映画の醍醐味を存分に味わえる

ホラー

何の予備知識もなければ、普通のスリラー映画に思えた本作
しかし、徐々に物語はホラーへと移行していく

テロリストに銃で撃たれたナディア
ところが死んだはずのナディアは息を吹き返す
そして彼女の隠された秘密が明らかになっていく

愛する夫と生まれたばかりの息子
幸せの絶頂だったナディア
だが、人生は一変する
迷い込んだ山道で、見つけた一軒家
そこで何者かに襲われ、夫は死亡
ナディアは腕を噛まれる
そして、それを機にナディアの身体は変質していく

血への渇望
日光に当たれない

ナディアは吸血鬼となってしまったのだ

今まで抑えがたい衝動を、必死に耐えてきた
全ては息子エリアスのために
ニューヨークで高名な医師に診てもらえば、元に戻れるかも知れない
けれどエリアスを守るため、ナディアは自分の真の姿をさらけ出す

旅客機という閉ざされた空間
増殖する吸血鬼

ゾンビではないが、後半はまるで「新感染 ファイナル・エクスプレス」のような様相だった

親子愛

本作の吸血鬼はエレガントさやスマートさとは無縁
本能のままに血をむさぼる怪物である
それでもナディアは息子を守るために理性を保って、ハイジャック犯たちと戦う

しかし、他の乗客からすれば、ナディアもテロリストと同じぐらい恐ろしい存在
助けた乗客に怯えられるナディアの姿には胸が痛んだ
だが、息子のエリアスだけは一途にナディアを慕う

全編に流れる親子愛が、本作を忘れがたい作品にしている
最後、エリアスのことを想い、あえて自分から突き放すナディア
悲痛だが心に染みる場面だった

まとめ

予測不能な展開
凄まじいスリル
親子愛も感動的だった
ハリウッド映画に負けないエンターテイメントとなっている

Blood Red Sky (2021) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/blood_red_sky
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/377676

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