Netflix「消えない罪」ネタバレ感想 犯した罪は許されるのか!?

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Netflixオリジナル映画
殺人の罪で服役していたルースは、20年の刑期を終えて出所するが、世間の風当たりは厳しく…………

サンドラ・ブロックが渾身の演技
かなり気が滅入るストーリー

殺人の罪を償って出所したルースだが、世間は彼女に優しくなかった
辛いシーンの連続で、心が折れそうになった
前半はとにかく暗くて地味
サンドラ・ブロックの新作だと軽い気持ちで見たら、見るのがしんどくてギブアップするところだった
生き別れになった妹を探すルース
クライマックスはそれなりに盛り上がる
最後まで見れば、あまり悪い印象は残らないだろう
とはいえ、出来はイマイチ
サスペンスなのかヒューマンドラマなのか、ハッキリしないのももどかしかった
実力ある役者が多く出演して見て損はしないが、かなりの忍耐力が必要だろう


予告編

サンドラ・ブロック主演『消えない罪』予告編 – Netflix

作品情報
作品名「消えない罪」(原題The Unforgivable)
監督:ノラ・フィングシャイト
キャスト:サンドラ・ブロック、ジョン・バーンサル、ヴィンセント・ドノフリオ、ヴィオラ・デイヴィス、リチャード・トーマス
上映時間:114分
製作国:アメリカ、イギリス、ドイツ(2021年)

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ざっくりあらすじ

保安官殺害の罪で服役していたルースは、20年の刑期を終えて出所するが、世間の風当たりは厳しかった。それでもルースは生き別れになった妹のケイトを探すが…………

感想(ここからネタバレ)

辛いシーンの連続で、ブログのことがなかったら最後まで見れなかったかも…………

出所

保安官殺害の罪で20年間服役していたルース・スレイターは、模範囚として仮出所した
罪を償ったはずのルース
しかし、殺人を犯した彼女に、世間の風は冷たかった
希望の仕事に就くことは出来ず、魚の詰め物工場に勤めた
自分の過去が発覚しないように、ルースは他人と付き合わず目立たないように過ごした

そんなルースの唯一の望みは、妹のケイトと再会することだった
ルースは刑務所から何度も手紙を送ったが、一度も返事は来なかった
ケイトが元気かどうか知りたい
その想いだけが日に日に積もっていった

その頃、ケイトは養女として幸せに暮らしていた
ケイトは5歳までの記憶がなく、ルースのことも覚えていない
両親はルースが出所したと知り、ケイトに会いに来ることを恐れた

一方、幼い頃に保安官である父親を殺されたスティーヴキースの兄弟
2人は犯人のルースが出所したことを知った
ルースに自分たちと同じ思いを味わわせてやりたい
そして、2人はルースに妹がいることを知り…………

作品解説

本作は2009年のイギリスのミニシリーズ「アンフォーギヴン 記憶の扉」のアメリカ版リメイクである

ルース役は最初、アンジェリーナ・ジョリーが有力候補だった

監督は「システム・クラッシャー 家に帰りたい」で注目されたドイツの新鋭ノラ・フィングシャイト

サンドラ・ブロック

刑務所を出所したルース・スレイターを演じる
保安官を殺した罪を、20年かけて償った
かつて幼かった妹のケイトを、母親代わりに育てた
もう一度、妹に会いたいと強く望むルース
しかし、世間は彼女の罪を許さなくて…………

「スピード」でブレイクしたサンドラ・ブロック
その後も「デンジャラス・ビューティー」「しあわせの隠れ場所」「ゼロ・グラビティ」「オーシャンズ8」など、多くの話題作に出演
Netflix映画では「バード・ボックス」に出演している

SFパニック・ホラー あのサンドラ・ブロックが主演 スタッフも一流 ストーリーも凝っていて、新感覚の終末パニック映画が楽しめる サン...

本作では保安官を殺害した女性という、今までと全く違うキャラクターを熱演
こんな演技も出来るのかと驚いた
とはいえサンドラ・ブロックはやはり明るいキャラが似合う
そういう意味では物足りなく感じた

消えない罪

20年間、刑務所で罪を償ったルース
だが、世間は彼女を許そうとしなかった
出所しても辛い出来事が、次々とルースを襲う

嫌がらせの電話
希望の職に就けない
殺人罪というだけで話も聞いてもらえない
親しかった相手が、彼女の過去を知り態度を豹変

気が重くなる出来事のオンパレード
本当に見るのがしんどかった
軽い気持ちで見ると、ノックアウトされること間違いなしだ

母親は妹のケイトを産んで死亡
ルースは学校にも行かずケイトを育てた
そして父親の自殺
行政はルース1人で養うのは無理だと、5歳のケイトを奪おうとする
そんな状況で起きた惨劇だった

今では養子となって幸せに暮らしているケイト
ケイトの人生の邪魔はしたくない
それでもケイトの元気な顔を見たい
ルースはその想いが抑えられなくなる

負の連鎖

保安官である父を殺されたスティーヴとキースの兄弟

ルースに自分たちと同じ目に遭わせてやる

2人はルースの妹を狙うようになる

自分の罪が引き起こした負の連鎖
やはり罪は消えないのか?
容赦ない展開に、思わずギブアップしそうになった

記憶

そして最後に明かされる真実
これには普通に驚いた
驚いたが色々と台無しになった気がする
てっきりこの作品は、犯した罪は償えるのかというヒューマンドラマだと思っていた
終盤のいきなりの路線変更に、困惑を隠せない
そのおかげでラストはなかなか感動的なものになったのだが…………

サスペンスとヒューマンドラマ
どっちつかずになった印象は否めない
ちなみにワシントン州では8歳未満の子供を刑事訴追することはあり得ないので、ルースが本当のことを言っていたら、誰も罪に問われなかったとのこと

まとめ

サンドラ・ブロックの新作
さすがに重すぎ
演出も生真面目で面白みがない
また序盤は場面があちこちに飛び、非常に見づらかった
見どころもあるのだが、ちょっと残念な出来栄えだ

The Unforgivable (2021) on IMDb

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/the_unforgivable
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/379379

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コメント

  1. わんわん より:

    ケイトはキャサリンの愛称なので、名前を変えたわけでは無いと思います。

    • しまと より:

      コメント、ありがとうございます
      キャサリンが本名でケイトが愛称なんですね
      完全に思い違いをしていました
      ご指摘ありがとうございます
      修正しておきます

  2. DengDeng より:

    急にコメント失礼します。

    私は全部視聴して、実はこれって、学校もロクに通えなかった(ちゃんと教育を受けられなかった)ルースが、事件の時に間違った判断をしてしまったことによって、事件に関係した人たちの人生が狂った悲劇を描いていたのかな?と思いました。
    ヤングケアラーの問題ってちょいちょい言われてますし。

    とはいえ、私もずっと今年の邦画の「素晴らしき世界」みたいな、過去に犯した罪がずっとついて来るお話だと思ってみてましたので「は?」てなりましたし、話が重すぎて途中なかなか視聴が辛くなったりもしましたw

    • しまと より:

      コメント、ありがとうございます

      僕もヒューマンドラマか社会派ドラマだと思って見ていたので、終わってみるとミステリーのような印象でしっくりきませんでした
      気が滅入るシーンが多いので、かなり忍耐がいる作品ですね