Netflix「ハウス・オブ・ダイナマイト」ネタバレ解説 ラストシーンの説明!!

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Netflixオリジナル映画「ハウス・オブ・ダイナマイト」が配信された

キャスリン・ビグロー監督が手がけたポリティカルスリラー
ある日、出所不明のミサイルがアメリカへ向けて発射された
ホワイトハウスでは政府高官たちによって、どう対応すべきか議論が巻き起こるが…………

様々な謎を残した「ハウス・オブ・ダイナマイト」
ラストシーンはどういう意味だったのか?
海外サイトなどを参考に解説してみた

なお映画のネタバレ全開なのでご注意を!!

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「ハウス・オブ・ダイナマイト」

ホワイトハウスのシチュエーションルームで、オリヴィア・ウォーカー大佐は国家への脅威を監視していた
それはいつもと変わらない1日のはずだった
ところが出所不明の大陸間弾道ミサイルが、アメリカへ向けて飛行中であることが確認される
目標が着弾するまでおよそ18分しかない
都市部を直撃した場合には数百万人が死亡する可能性があった
直ちに大統領や政府高官によるビデオ会議が行われた
このままではミサイルは、シカゴに着弾する可能性が高いという

直ちに報復の核攻撃をすべきだという意見が出た
だが、そうすれば向こうもさらに報復してくるだろう
それでは世界が壊滅しかねない
大統領は厳しい決断を迫られるが…………

『ハウス・オブ・ダイナマイト』ティーザー予告編 – Netflix

リード・ベイカー国防長官

この映画の重要人物の1人は、リード・ベイカー国防長官だ
彼は弾道ミサイルが、最終的にシカゴへ着弾することを知る
そしてシカゴには国防長官の娘キャリーが住んでいた
このままでは娘を失うことになる
残された時間はわずか7分
リードはその残された時間で、何とかキャリーを救出しようとするが間に合わない

ようやくキャリーと電話がつながった
キャリーとは妻が死んで以来、疎遠だった
リードはキャリーの近況を訊ね、娘に付き合っている男性がいることを知り喜んだ
次はもっとゆっくり話すことを、リードはキャリーと約束した
だが、次などないことをリードは知っていた
リードはヘリコプターに乗るように指示されたが、それを無視して屋上から飛び降りた

何故リードは自ら命を絶ったのか?
その時点では、まだミサイルはシカゴに到達していなかった
専門家が言うようにミサイルが不発だったり、湖に落ちて被害が最小限で済む可能性もあったはずだ
しかし、リードは妻の死ですでに悲しみに暮れて生きていた
その上、娘まで失うなんて耐えられない
そうなる前にリードはビルから飛び降りたのだ

大統領

ミサイル到達まで残りわずか
大統領は報復攻撃を行うべきか、決断を迫られる
そして、報復するなら何を標的にすべきかを
この映画は私たちが核兵器が蔓延した世界に生きていることを、容赦なく突き付ける
そして、もしこんな事態が実際に起きた時、わずかな時間で重大な決断をしなければならないのだ

「まさにそれが私たちが言いたかったことです」
本作の脚本を担当したノア・オッペンハイムはそう語った
「たとえ善良で責任感があり、思慮深い大統領だったとしても、ほんの数分で全人類の運命について決断を下すよう求めるのは、正気の沙汰ではありません」

本作ではまさに大統領がその選択を告げようとした時、画面が暗転しエンドロールが流れる
世界がどうなったかは語られない
この結末に拍子抜けだと感じる観客もいるだろう
だが、答えを出さないことにより、核兵器だらけの世界に住む自分たちの現実について、人々が考えたり議論するきっかけになるかも知れない
それこそがまさにキャスリン・ビグロー監督の狙いのようだ
「これは人々が対話を始める機会になります」
インタビューで彼女はそう語った
「人々がこれほど不安定で、何がきっかけで爆発するか分からない世界に住みたくないと決意する姿を見たいのです。そしてもちろん、次のステップは人々が実際に立ち上がり、そのことを国の代表者に訴える運動を起こすことです」

ラストシーンの説明

本作の結末は意図的にぼかされている
しかし、結局はどうなったのか知りたい人もいるだろう
実はこの映画は世界がその後どうなったのか、示唆する手がかりをいくつか残している

まず大統領が最後に自分の決断を告げる時、手元にあるファイルは赤いページが開かれている
これは核保有国全てへの全面攻撃を意味する

そして、ラストシーンでは国家安全保障局(NSA)のアナ・パクや連邦緊急事態管理庁(FEMA)のキャシー・ロジャースが、シェルターへ向かう様子が描かれている
彼らは全員指定避難者(DE)であり、緊急事態が発生した場合、真っ先に安全な場所へと避難させられる
アナやキャシーはそれぞれの分野の専門家であり、未曾有の危機においてはなくてはならない存在なのだ
そうして他のほとんどの人は取り残される

時系列で考えるとこのラストシーンは、ミサイルがシカゴに落ちてから少なくとも20分は経過していることになる
もしミサイルが不発だったのなら、重要人物を急いでシェルターに避難させる必要はない
つまり、このラストシーンは最悪の事態が起こったことを示唆している
アメリカはすでに戦争状態であり、次のミサイルが飛んでくる前に人々はシェルターに避難しようとしているのだ
2機のジェット機が上空を飛行する様子は、世界がもはや後戻りできない状態に陥っていることを示している
それはエンドロールで音楽が流れる中、爆発音が聞こえることからも頷ける
結局、アメリカは報復攻撃をして、さらに多くのミサイルがアメリカに飛んできた
世界の終わりが始まったのだ

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