Netflix「希望のカタマリ」感想 助けを求めることの難しさ

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Netflixオリジナル映画
アンバーは明るく前向きな高校生だが、誰にも言えない秘密があった
家がなく、スクールバスで寝泊まりしていたのだ…………
これはいい青春映画
前半はアンバーの身に次々と起こる不幸な出来事に、かなり気が滅入った
だが、終盤は感動の嵐
これでもかと涙腺を刺激された
深刻な物語にも関わらず、気持ちよく見終えることが出来る
アンバー役のアウリイ・クラヴァーリョは、抑え目の自然な演技で好印象
彼女の周りの仲間たちも個性的
あとアンバーの犬が可愛い
誰かに助けを求めることの難しさ
人との繋がりの大切さ
93分と時間も手頃
良質な青春映画を見たい人にはおススメ


予告編

作品情報
作品名「希望のカタマリ」(原題All Together Now)
監督:ブレット・ヘイリー
キャスト:アウリイ・クラヴァーリョ、レンジー・フェリズ、キャロル・バーネット、フレッド・アーミセン
上映時間:93分
製作国:アメリカ(2020年)

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ざっくりあらすじ

アンバーは音楽の才能がある明るく前向きな高校生。だが、彼女には誰にも言えない秘密があった。家がなく、スクールバスで寝泊まりしていたのだ…………

感想(ここからネタバレ)

Netflixは青春映画を次々と作り出している
なかなか良作が多い
もう青春映画は全てNetflixでいいんじゃないかという感じ

誰にも言えない秘密

アンバーは明るく前向きな女子高生
彼女の毎日は多忙だ
ボランティア
老人ホームとドーナツ屋のバイト
毎朝、友人を起こし、朝食の支度をする
学校では演劇クラブに所属し、イベントを率先して開催
そして、彼女は素晴らしい音楽の才能を持っていた

だが、アンバーには誰にも言えない秘密があった
彼女は毎晩、母親犬のボビーと一緒に、スクールバスで寝泊まりしていた
アンバーには住む家がないのだ
父親は病気で亡くなった
アルコール依存症の母親は、スクールバスの運転手で生計を立てていた
こんなこと絶対に友達には言えない

憧れのカーネギーメロン大学から、審査通過の通知が届いた
演劇クラブの仲間は喜んでくれた
本試験は大学で行われる
そのためにはピッツバーグへの旅費を用意しなければならない
今までバイトで貯めたお金で、アンバーは航空チケットを購入した

だがある日、思いもよらぬことが起こった
スクールバスで寝泊まりしていることがばれて、母親が会社をクビになったのだ
これでもう泊るところもない
母親は元恋人のオリバーの家に、一緒に住もうと言う
オリバーは酒に酔うと暴力をふるう男だった
だから、数年前に2人で逃げ出したのだ
あそこに戻るのだけは、絶対に嫌だった
アンバーは母親と口論になり、店を飛び出したのだが…………

作品解説

原作は「世界にひとつのプレイブック」のマシュー・クイックが2010年に発表した小説「Sorta Like a Rockstar」

監督はブレット・ヘイリー
瑞々しく繊細な演出が印象的
監督作はNetflixの「最高に素晴らしいこと」などがある

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アンバー

つねに笑顔でポジティブな女子高生
音楽の才能に恵まれている
実はホームレス
アルコール依存症の母親を見放さずに面倒見ている
犬のボビーは家族同然
そんな彼女に次々と苦難が襲うが…………
演じるのは「モアナと伝説の海」のアウリイ・クラヴァーリョ

笑顔がチャーミング
明るく前向きな姿と、後半の悲嘆し絶望した姿
演技力の幅を見せてくれた
劇中では素晴らしい歌声も披露

ホームレス高校生

明るいクラスの人気者が、実はホームレス
ちょっと衝撃的なストーリーである
それでもめげずに、母親の面倒を見ながら頑張るアンバーを、誰もが応援したくなるだろう

学校行事、バイト、ボランティア
全てに全力投球
その姿からは誰も彼女がホームレスだとは気づかない

毎日、スクールバスで寝泊まり
シャワーを浴びることも、ベッドで寝ることもできない
気になる男の子から「メールが届かない」と言われて、「スマホ、なくしちゃったの」と弁明する姿が切なかった

しっかりしているように見えても、アンバーはまだ10代の女の子
やがて彼女1人の力ではどうすることもできない苦難が、次々と襲ってきて…………

仲間たち

優しい男の子、タイ
ダジャレ好きなリッキー
親身になって話を聞いてくれるフランクス先生

大切な演劇クラブの仲間たち
だからこそ、自分の窮状を知られたくない
アンバーは周りに決して弱みを見せまいとする

アンバーのことを娘のように可愛がってくれるドナ
老人ホームでいつも世話している気難しいジョーン
2人の女性の大人もとても印象的
不意にアンバーに見せる優しさには、胸を打たれた

受け入れること

ガンになったアンバーの愛犬、ボビー
その手術代を集めるために、仲間たちはひそかにチャリティーイベントを企画する
このクライマックスが本当に感動的

アンバーは今まで決して周りに頼ろうとしなかった
航空チケットも学校の援助を断り、ドナが化粧品をプレゼントしても受け取らなかった
他人に助けられるということは、自分が弱いと認めること
それはアンバーの矜持が許さなかった
認めてしまうと、自分が駄目になってしまう

だが最後に、アンバーは皆からの援助を受け入れる
今まで関わった多くの人たちが、自分のことを心配してくれている
皆からの贈り物
自分がすべきことはそれを受け入れ、感謝すること
助けを求め、受け入れることの難しさ
アンバーは自分の弱さを認めることで、素直になれた

まとめ

前半は苦難の連続
まるでジェットコースターのようで、ある意味目を離せなかった
そしてクライマックスは感動のつるべ打ち
ちょっとご都合主義と思える部分もあるが、気持ちよく見終わることが出来た
青春映画の良作と言っていいだろう


All Together Now (2020) on IMDb


Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/all_together_now_2020
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/373395

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