Netflix「アニマ」感想 謎の女の正体は!? 独創的なホラー

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スペインのホラー映画である
正直、序盤は退屈
だが、中盤からはどんどんストーリーに引き込まれていった
王道のホラーを期待すると、ガッカリすること間違いなし
恐怖度も高くない
でも、ストーリーはちょっと難解だが、なかなかよく出来ている
ひねりのあるホラーや物語を楽しみたいという人は見る価値があるだろう
普通のホラー映画を見たい人は、他の作品を見た方がいい


予告編

作品情報
作品名「アニマ」(原題Ánimas)
監督:ローラ・アルベア、ホセ・オルトゥーニョ
キャスト:クレア・デュラント、イバン・ペリセル、ルイス・ベルメホ
上映時間:87分
製作国:スペイン、ベルギー(2018年)

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ざっくりあらすじ

アレックスとアブラハムは同じアパートに住む親友同士。ある日、アブラハムにガールフレンドが出来る。その日からアレックスの周りで不可解な出来事が起こり始めた………………

感想(ここからネタバレ)

カレーライスを頼んだらハヤシライスが出てきた
そんな印象の作品である
最初からホラーだと思って見ない方がいい

異変

アレックスアブラハム(ブラム)は女と男だが、同じアパートに住む親友同士
昔からいつも一緒で、お互いを支え合ってきた
そんなブラムにアンチという名の彼女が出来た
二人の仲を応援するアレックス
だが、内心は複雑だった

その日からアレックスの周りで異変が起きるようになった
シャワーを浴びている時
一人で部屋にいる時
知らない女の気配がするのだ
アレックスはブラムに相談したかったが、彼も家庭の問題を抱えていた
父親が母親や自分に暴力をふるうのだ
そのせいで母親は精神を病んでしまっている
またガールフレンドのアンチがアレックスを嫌っているらしい
アレックスとブラムの仲はギクシャクしていった

そんな時、ブラムの父親が車にはねられて死亡した
ショックを受けるブラムを慰めるアレックス

「今夜はずっと一緒にいて欲しい」

ブラムの頼みをアレックスは受け入れた
彼女のポケットから何かが落ちた
それはブラムの父親の車のカギだった………………

登場人物

アレックス
昔からブラムとは親友
明るく振る舞ってるが、ブラムに彼女が出来て動揺している

ブラム(アブラハム)
父親から虐待を受け、内向的な性格
ホラー映画が好き

アンチ
ブラムに新しく出来た彼女
彼とアレックスのことを気にしている

スペインのホラー映画

「REC/レック」
スペイン産のホラー映画といえばやはりこれ
クォリティの高さに驚かされた
アパートという狭い空間で繰り広げられるゾンビ映画の傑作

「REC レック2」
前作のエンディングの直後から物語が始まる
こちらも傑作
前作で謎だった部分も明かされる

色彩

黄色
この「アニマ」では場面ごとに様々な色彩のライティングで構成されている
これはダリオ・アルジェントの傑作「サスペリア」を意識したらしい

また緑や黄色、赤など登場人物たちの心理状態も色で表しているようだ

様々な違和感

親友のアレックスとブラム
二人はいつも一緒
アレックスはちょっと頼りないブラムを支えているつもりでいた
だが、ブラムに彼女が出来たことで、二人の間がギクシャクし始める
ブラムの恋を応援しているように振る舞うアレックス
しかし、内心では寂しさや嫉妬など複雑な想いを抱いていた
そんな時、アレックスの周囲で不可解な出来事が起きはじめる

序盤ははっきり言って退屈である
ただの青春映画としか思えない
そんな時、黒い女の影がアレックスの周囲に出現しはじめる
それだけではなく次々と不可解な出来事が………………

やがて観客は気づく
映画が始まってからアレックスはブラム以外の誰とも言葉を交わしていない
アレックスのママも声は聞こえるが、一度も姿を見せてない
考えてみると違和感だらけだ
勘のいい人なら早々に察するだろう
主人公のアレックスという少女は実在しているのか?

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「シックス・センス」

主人公が実は幽霊だった
または実在していなかった

実はこの手のホラーは意外と多い
タイトルを挙げるとそれだけでネタバレになるので、有名な「シックス・センス」だけを取り上げる
もし「シックス・センス」を未見の人がいたらご容赦を

センセーションを呼んだM・ナイト・シャマランの代表作
冒頭で「この作品の結末を誰にも明かさないでください」と注意書きが出た

アレックス

この作品のアレックスは幽霊ではなく、父親に虐待されるブラムが生み出した空想の友達だった
そしてブラムのもう一つの人格

ガールフレンドのアンチがアレックスを嫌うわけ
誰もがアレックスを無視するわけ
不自然な場面転換

それら全てに説明がつく
ホラー映画で空想の友達というのは、よく出てくるフレーズである
しかし、空想の友達の方が主人公だったというのは珍しいかも知れない
なかなか面白いアイデアだ
またブラムの部屋にヒッチコックの名作「サイコ」のポスターが貼られているのにも注目
犯人のノーマン・ベイツは多重人格者だった

様々な謎

車に轢かれて死んだブラムの父親
そして、彼の車のカギをなぜかアレックスが持っていた
犯人は父親からブラムを救おうとしたアレックスではないのか?
このくだりは本当に面白かった
まんまと騙された!!
謎解き要素もこの作品の面白さの一つである

アレックスの周りに出没する黒い影の女
その正体はブラムの恋人のアンチだった
ブラムの深層心理にアクセスして、アレックスの存在を消し去ろうとしたのだ
ちゃんと謎の一つ一つに答えが出るのは、この作品の魅力である

切ない結末

ブラムの恋人アンチや精神科医
自分を消し去ろうとする者を、逆に始末しようとするアレックス
世界にはブラムと自分がいれば十分だ
だが、ブラムはアレックスを止めるために、自分の身体を傷つける
それを見てアレックスは、ブラムのために自ら消えようと決意する
もうブラムには自分は必要ないのだ
切ないラストである
ブラムを大切に想うアレックスの心情が胸に迫った

まとめ

ホラー映画を期待すると拍子抜けする人が多いだろう
だが、この作品には不思議な魅力がある
様々な謎解き要素も面白い
アレックスとブラム、二人の関係も美しい
87分でサクッと見れるのも嬉しい
万人向けの作品ではないが、気に入る人も多いだろう


Ánimas (2018) on IMDb


rotten tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/animas
allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=366932#1

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