フランス製のコメディ
社会的に成功した親友2人が、かつてのいじめっ子たちを見返そうと、20年ぶりに同窓会に赴くが………………
正直いまいち
あまり笑えなかった
基本的にはスルーしても構わないだろう
ただアイディアはちょっと面白い
懐かしかったり、ほろ苦かったり、色々な同窓会あるあるが楽しめる
大人になっても、かつての力関係が蘇るのがリアル
最後は爽快な気分で見終えることが出来る
同窓会という題材は上手く描けている
そんなコメディに興味があるなら、見てみるといいだろう
予告編
作品情報
作品名「バック・トゥ・スクール ～人生の逆転劇!?～」（原題La Grande Classe）
監督：レミ・フール、ジュリアン・ワー
キャスト：ルドヴィク、ジェローム・ニエル、ニコラ・ベルフ、ヨアン・ディオネ
上映時間：83分
製作国：フランス（2019年）
ざっくりあらすじ
中学時代はいじめられていたジョナタンとピエール。20年ぶりの同窓会に出席するのだが………………
感想（ここからネタバレ）
同窓会は万国共通
どこの国も変わらないと実感
同窓会へ
ジョナタン・ピネは中学時代は肥満児で、ジョナタン・ロペズやエルヴェら「ドラゴンズ」の連中にいじめられていた
大人になってジョナタンは親友で幼馴染のピエールと、パリでIT企業を立ち上げ、それなりに成功していた
今ではすっかり痩せて別人のようになったジョナタンは、20年故郷に帰っていなかった
ピエールが中学の同窓会があると知らせてきた
中学にはいい思い出がない
ジョナタンは最初は行く気がなかった
しかし、初恋の女の子リンダにラブレターを渡せなかったことだけが心残りだった
「俺たちは成功したんだ。あいつらを見返してやろうぜ！！」
ピエールに促されて、ジョナタンも出席を決めた
舐められないようにジョナタンは、父親のBMWを無断で借りてきた
同窓会の会場である中学に意気揚々と乗り込む二人
学校には懐かしい顔が揃っていた
だが、誰もジョナタンには気づかない
外見がまるで変ってしまったからだ
ジョナタンは誰とも話せず、手持ち無沙汰だった
「あなた、もしかして………………」
振り向くとそこにはリンダがいた
相変わらず美しい
「ジョナタンだ。久しぶり」
「やっぱり！！」
親しげに接してくるリンダに戸惑うジョナタン
リンダはジョナタンを引っ張って、会場を離れて図書室まで来た
「さあ、入って」
扉を開けるとそこには、かつて自分をいじめたエルヴェたち「ドラゴンズ」の連中が勢ぞろいしていた
「ロペズ、久しぶりだな。20年、どこにいたんだ？」
リンダもドラゴンズの連中も、自分をいじめっ子のジョナタン・ロペズと勘違いしていた………………
再会
イケメンだった子がみすぼらしくなっていたり、地味だった子が綺麗になってたり、冴えなかった子が出世していたり、同窓会あるあるが楽しめる
でも、顔を合わせると、すぐに昔に戻ってしまうのが面白い
これぞ同窓会の醍醐味
かつて肥満児で今は痩せているジョナタンは、クラスの人気者だったロペズと間違われる
自分をいじめていた連中が「会いたかったぜ」と抱きついてきて、居心地の悪いジョナタン
誰も本当の自分に気づかないのだ
笑えるがちょっと切ないシチュエーションだった
あれから20年
誰もが大人になり、分別がついたはずだった
ところが些細なことから、かつてのいじめっ子といじめられっ子の争いが再燃する
この辺りは妙にリアル
誰もが当時の恨みを、心の底では忘れてはいなかったのだ
やられたらやり返す
楽しいはずの同窓会が一触即発な状況に
皆が本音や恨みをぶちまける場面は、心に刺さるものがあった
クライマックス
ギスギスした雰囲気になった同窓会
だがクライマックスでアクシデントが発生
いじめっ子もいじめられっ子もクラスが団結して、危機を脱する
この辺りの展開は上手い
色々あっても、やはりかつてのクラスメイトなのだ
最後は気持ちよく見終えることが出来た
また最後まで会場に現れなかったロペズ
彼は一体どうなったのか？
それにもちゃんとひねりのあるオチがあって面白かった
まとめ
同窓会をテーマにしたコメディ
アイディアは面白かった
個人的にはあまり笑えなかったが、この辺りは好みが分かれるだろう
突出した作品ではない
でも同窓会という題材を上手く描いた小品である
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