Netflixオリジナル映画「ベイルート」感想 落ちぶれた交渉人が人質救出に挑む!!

「ボーン」シリーズの脚本家、トニー・ギルロイが放つ硬派なサスペンス
日本ではNetflixオリジナルだが、全米では4月11日に劇場公開された
様々な組織の思惑が絡み合う、なかなか見ごたえのある作品


予告編

作品情報
「ベイルート」(原題BEIRUT)
監督:ブラッド・アンダーソン
キャスト:ジョン・ハム、ロザムンド・パイク、ディーン・ノリス、ラリー・パイン、シェー・ウィガム
上映時間:109分
製作国:アメリカ(2018年)

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ざっくりあらすじ

メイソン・スカイルズはエリート外交官だったが、ベイルートの自宅でパーティの最中に襲撃に遭い、妻を失う。10年後、失意のメイソンは外交官もやめ、酒浸りになっていた。だが、ある日バーで飲んでいると、顔見知りの男が訪ねてくる。政府の要請でベイルートにまた行ってくれという。渋々訪れると、現地で待っていたのはCIAだった。メイソンの友人であるCIAエージェントのカルがイスラム解放戦線軍と名乗る組織に誘拐されたというのだ。そして、交渉人にメイソンを指名したという。

感想(ここからネタバレ)

中東情勢に詳しくないと、とっつきにくい物語である
様々な組織の思惑が絡み合う

CIA
イスラエル
PLO

どれが味方でどれが敵なのか
正直、僕はほとんど知識がなかったので見ている間、話を整理するのに必死だった

ベイルートとは

ベイルートはレバノンの首都である
中東における交通の要所であり、商業と金融、観光の主要な中心地で中東のパリと呼ばれるほど華やかな街だった
だが、1975年のレバノンの内戦の勃発により、街は荒れ果てた

物語は1972年、主人公のメイソンがベイルートで外交官の主席公使として華やかな生活を送っているところから始まる
彼は美しい妻とパレスチナ難民キャンプから引き取ったカリームという13歳の少年を家族として大切にしていた
しかし、実はカリームはミュンヘンオリンピック事件の実行犯とされるラフィードの弟だった
ラフィードはカリームを奪還するために、パーティの最中に襲撃
その場にいたメイソンの友人のCIAエージェントのカルが対抗するが、カリームは連れ去られ、メイソンの妻ナディアは命を落とす

10年後、メイソンは再びベイルートに戻ってくる
内戦であの美しかった街は無残な廃墟と化していた
友人であるカルを救出するため、テロリストとの交渉に臨むメイソン
だが、カルを誘拐したのは、かつて家族として可愛がっていたカリームだった
カリームはイスラエルに捕まっている兄のラフィードとカルを交換すると言う
ラフィードはメイソンにとっては妻の仇だった

キャスト

ジョン・ハム
かつてはエリート外交官だったが、今では落ちぶれてアルコール依存症のメイソン・スカイルズを演じる
ジョン・ハムは独特のオーラを醸し出し、ハードボイルドな雰囲気にピッタリ
もっと活躍してほしい俳優である

出演作品

「ベイビー・ドライバー」
エドガー・ライト監督の快作
ジョン・ハムは主人公のベイビーと組む犯罪者を演じる
終盤の鬼気迫る演技は必見

ロザムンド・パイク
ベイルートでメイソンの世話をするCIA職員を演じる
アル中のメイソンを最初は軽蔑するが、徐々に信頼するようになる

出演作品

「ゴーン・ガール」
この人の代表作といえばこれで決まり!!
強烈な印象を残し、世の男性を震え上がらせた
デビッド・フィンチャーの傑作

スタッフ

監督
ブラッド・アンダーソン
代表作

「ザ・コール 緊急通報指令室」
ハル・ベリー主演
誘拐された少女から通話を受けたオペレーターが声だけを頼りに彼女を救おうとする
緊迫感溢れたサスペンス

脚本家
トニー・ギルロイ
「ボーン」シリーズの脚本家
「ボーン・レガシー」では監督も担当している

組織の思惑

「ベイルート」では様々な組織の思惑が絡み合う

CIA
中東で長く活動していたエージェントのカル
人質となった彼からテロリストに情報が渡るのを恐れている
場合によっては死んでもらった方が都合がいい

イスラエル
ミュンヘンオリンピック事件の実行犯ラフィードを絶対に許さない

*「ミュンヘンオリンピック事件」とは?
1972年9月5日に西ドイツのミュンヘンでパレスチナ武装組織「黒い九月」により行われたテロ事件
ミュンヘンオリンピックの選手村に「黒い九月」のメンバー8名が侵入
イスラエル選手団を人質に取った
最終的に人質11名全員と警察官1名が死亡という最悪の結果
詳しくはスティーブン・スピルバーグ監督の映画「ミュンヘン」で描かれている

PLO(パレスチナ解放機構)
ラフィードが所属する組織
弟のアラームは兄をイスラエルから取り返そうとする
だが、実はPLOの幹部はラフィードを目障りとしていた

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再生劇

この作品は主人公メイソンの再生劇でもある
妻を失い酒におぼれ落ちぶれたメイソン
だが、かつての友が窮地に陥り、誰も本気で助けようとしない中、自分の手で救出することを決意する
元外交官としての経験と知識、そして交渉術で様々な困難を乗り越えていくメイソン
アル中だと見くびっているCIAがメイソンに出し抜かれるシーンは痛快

クライマックス、ついにラフィードの居場所を突き止め、人質交換に臨むメイソン
緊迫感が溢れて、かなり見ごたえがあった

まとめ

はっきり言って、とっつきにくい映画である
日本人にはあまり関心のない内容かも知れない
だが、一人の男の再生劇、そしてサスペンスとしてなかなかの出来栄え
また中東情勢に興味がある人も面白く見れるだろう
さすが「ボーン」シリーズのダン・ギルロイ脚本
そして、ジョン・ハムは文句なく格好いい

ちなみに吹き替え版は主人公のメイソンを山ちゃん(山寺宏一)が演じている
そっちもおすすめ


Beirut (2018) on IMDb


rotten tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/beirut
allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=364635#4

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