「ワンダー 君は太陽」ネタバレ感想 人にやさしくなれる感動作

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見た後に心が温かくなる映画である
人にやさしくなれるような
世界を見る目が少しだけ変わるような、そんな作品
上質な演技とストーリー、感動とユーモア
あっという間の113分
満足度の高い1本である


予告編

映画『ワンダー 君は太陽』特報60秒《オギー篇》6.15(金)公開

作品情報
作品名「ワンダー 君は太陽」(原題WONDER)
監督:スティーブン・チョボウスキー
キャスト:ジュリア・ロバーツ、ジェイコブ・トレンブレイ、オーウェン・ウィルソン、マンディ・パティンキン、ダビード・ディグス
上映時間:113分
製作費:$20,000,000(imdb推定)
製作国:アメリカ(2017年)

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ざっくりあらすじ

オギーは10歳の男の子。だが、彼は遺伝子疾患により顔に障害を抱え、今までに27回も手術を受けてきた。母親のイザベルは夫の反対を振り切り、オギーを小学5年生の初日から学校に通わせることを決意する。だが、案の定学校ではイジメに遭い孤立してしまうオギー。そんな彼を家族は心配しながらも励ますのだった。

感想(ここからネタバレ)

泣ける映画というのが苦手だ
どうにも安っぽく感じる
それに他人に自分が泣いてる姿を見られたくない
恥ずかしすぎる

この「ワンダー 君は太陽」も、いかにも泣かせにきそうな映画だ
正直、苦手なタイプである
そんな簡単に泣くと思うなよ!!(ものすごいフラグ
覚悟を決めて映画を見たのだが

序盤から号泣!!(だと思った
だから泣ける映画は嫌いなんだ
こんな姿、周りの奴らに見られたくない
「ワンダー 君は太陽」を作ったスタッフやキャストたち

こんな素晴らしい映画をありがとう!!(ええっ

オギー、初めて学校に行く

顔の障害で周囲から奇異な目で見られる10歳の少年オギー
今までは入退院の繰り返しで自宅で学習を行ってきた
母親のイザベルはオギーを学校に通わせる決意をする
初めてオギーを学校に送り出す日の両親の姿が印象的
「神様、どうかあの子を守って」

学校では気持ち悪がられ、距離を置かれるオギー
先生は温かく励ますが、露骨に嫌がらせをしてくる生徒もいる
家に帰って塞ぎ込むオギー
心配する母親に涙ながらに言う
「どうして僕は醜いの?」

この時点で完全にオギーとその両親に感情移入して号泣
その後も観客は登場人物たちと共に一喜一憂することになる

キャスト

ジュリア・ロバーツ
気丈だが愛情の深い母親イザベルを演じる
絵本のイラストレーターと美術の教師になるという夢を諦めてオギーに尽くすイザベル
好きなのはオギーが初めて友達を家に連れてくるシーン
「泣いちゃ駄目。平静を装うのよ」
一生懸命、動揺を隠そうとする姿が微笑ましかった

出演作品

「ノッティングヒルの恋人」
ヒュー・グラントと共演
アメリカのスター女優としがない本屋の青年の恋を描いた作品
この映画、大好き


「マネーモンスター」
ジョディ・フォスター監督作品
投資情報番組の生放送中に銃を持った男が立てこもり、ジョージ・クルーニー扮する司会者が人質になる
ジュリア・ロバーツは敏腕ディレクター役

「マネーモンスター」の感想はこちら

オーウェン・ウィルソン
ちょっと頼りないが優しくてユーモアにあふれた父親を演じる
誠実な男を演じさせるとハリウッドでユアン・マクレガーと双璧をなす(本当か?
ジュリア・ロバーツとの相性もばっちり

出演作品

「エネミー・ライン」
ジーン・ハックマン共演の戦争アクション
緊迫感溢れる良作


「ミッドナイト・イン・パリ」
アカデミー脚本賞を受賞したウッディ・アレン監督の名作
パリに遊びに来た脚本家のギルはそこで不思議な体験をする

ジェイコブ・トレンブレイ
顔に障害のある少年オギーを好演
繊細な演技で観客を虜に

出演作品

「ルーム」
監禁された女性とそこで生まれ育った5歳の息子が、外界に脱出しそこで適応していくまでを描く
この作品でジェイコブは天才子役と絶賛された

オギーを巡る人々

「ワンダー 君は太陽」という作品は顔に障害のあるオギーという少年の物語である
そして、同時にオギーを巡る人々の物語でもある
この作品が素晴らしいのは周囲の人々も、オギー同様に丹念に描いていること

ヴィア

オギーの姉
おとなしく物静かな性格
両親からは世界一手のかからない子と思われている
実際にはオギーにかかりきりの両親に寂しさも感じている
だが、弟のことも大好きなのでワガママも言えない
幼馴染で大親友のミランダが、高校に入って急に冷たくなりショックを受ける
けれど、そのことを誰にも相談できない

オギーの家族は仲良しで、とても温かい
しかし、オギーという強烈な太陽がを生じさせてもいる
ヴィアは自分たち家族は惑星なのだという
オギーという太陽を回っているのだと
自分は家族の目に入っていないと感じるヴィア
この物語はヴィアの成長物語でもある

ジャック

オギーのクラスメイト
成績の悪いジャックに理科の小テストで、オギーはこっそり答案を見せてあげる
そのことがきっかけで、ジャックはオギーにとって初めての友達になる
学校や家で仲良く遊ぶオギーとジャック
そのことで初めてオギーは学校が楽しく感じる

だが、ハロウィンの日、仮装したオギーは、ジャックがクラスの友達と話しているのを目撃する
「仲良くしてるのは校長に頼まれたからだ。僕がオギーなら自殺しちゃうね」
ショックを受け、再び学校で周囲を遠ざけるオギー
ジャックはなぜオギーの態度が豹変したのか分からずうろたえる
本心ではオギーのことが好きで、親友とさえ思っていたからだ

このジャックのエピソードは非常に身につまされる
周囲の友達に合わせて、心ないことを言ってしまうのは、誰もが身に覚えがあるだろう
だが、しでかしてしまったことは無かったことにできない
行動で償うしかないのだ

ジャックはオギーのことをゾンビと呼んだクラスの人気者ジュリアンを殴ってしまい、2日間の停学になる
校長先生はジャックに言う
「暴力はいけないことだ。だが、君がなぜそんなことをしたのかは分かっている。親友は守らなくてはならない」
こうして再び二人は友達に戻る
そして、その頃にはオギーの人柄とユーモアにクラスメイトも気づき始め、彼の周りに人が集まってくる

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オギーという太陽

オギーは自分が奇異な目で見られることに傷つきながらも、同時に客観的にも考えている
「もしチューバッカが学校に現れたら、僕だってジッと見る。仕方ないことなんだ」

校長先生は言う
「オギーの見た目を変えることはできない。自分たちの見る目を変えなくては駄目なんだ

オギーという太陽に接した人々は、自分を試されることになる
どういう風に振る舞うべきかと

オギーに接した人間は、自分の卑しい部分、醜い部分、逆に誠実さや優しさ、様々なものが浮き彫りになる
そういう意味では確かにオギーは太陽なのだ
そして、受け入れることを学んだ時、知らずに人は成長していく
だから、オギーの周りには優しさが溢れているのかも知れない

まとめ

悲しい涙
悔しい涙
温かい涙
嬉しい涙

見ている間、絶え間なく感情が揺さぶられる
こういうのを感動作というのだろう
だが、同時に映画としてとても面白い
誰にでもおすすめできる良作である


Wonder (2017) on IMDb


rotten tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/wonder
allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=363462#4

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