Netflixオリジナルのドイツ映画
殺されそうになっている男を助けたために、サムは一緒にギャングに追われることになり…………
予測不能なクライム・スリラー
クライマックスは凄まじい盛り上がり
正直、途中までは退屈で見たのを後悔しそうになった
しかし、最後の30分は壮絶な展開で、思わずのめり込んだ
群像劇でキャラクターはなかなか魅力的
特にハーマン役のサッシャ・アレクサンダー・ゲアサクの怪演が凄い
ガイ・リッチー監督の「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」や「スナッチ」が好きな人なら、それなりに楽しめるだろう
予告編
作品情報
作品名「やむなきこと」(原題Wir können nicht anders)
監督:デトレフ・ブック
キャスト:コスティア・ウルマン、アリ・ノイマン、サッシャ・アレクサンダー・ゲアサク、ゾフィア・トマラ
上映時間:106分
製作国:ドイツ(2020年)
ざっくりあらすじ
殺されそうになっている男を助けたために、サムはギャングたちに追われるようになり…………
感想(ここからネタバレ)
一応コメディらしいが、そんなに笑えない…………
目撃
サムは大学の英文学の教授
ベルリンから会議のために地方へ来ていた
酒場でサムはエッダという女性と知り合う
2人は意気投合
一夜を共にし、そのまま田舎をドライブすることになった
森の中で2人が愛し合っていると、どこかから怒鳴り声が聞こえた
「誰か、助けて!!」
サムはエッダが止めるのも聞かずに、様子を見に行った
見ると若い男が数人の男たちに囲まれ、今にも銃で撃たれそうになっていた
「やめろ!!」
思わず声を出してしまったサム
その隙に捕まっていた男は、ダッシュで走り去った
男たちがサムを追いかけてくる
慌てて逃げるサム
途中でサムとその男、ルーディは合流
不本意ながらも共に逃げる羽目になった
一方、エッダはサムを見失い、途方に暮れていた
彼女は警官に助けを求めるが…………
サム
大学の英文学の助教授
殺されそうな男を助けたことで、共にギャングに追われることになる
演じるのはコスティア・ウルマン
華奢だが正義感が強い
命がけで恋人を守る勇気も持っている
かなり好感の持てる主人公
エッダ
サムと知り合った女性
都会で夢破れて、故郷へ帰ってきた
サムと意気投合するが…………
演じるのはアリ・ノイマン
軽い女性に見えて、結構けなげ
トラブルに巻き込まれたサムを、助け出そうとする
ハーマン
村の消防署の署長
だが、裏で汚い仕事も行っている
愛する妻カティアを寝取った部下ルーディを処刑しようとするが…………
演じるのはサッシャ・アレクサンダー・ゲアサク
ハーマンは終盤の豹変ぶりが凄い
サンタの格好をしてライフルを手に、サムたちを追い詰めるハーマン
そのキレっぷりには圧倒された
クライム・コメディ
「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」、「スナッチ」
ガイ・リッチー監督が得意とする犯罪コメディ
様々な人物が入り乱れる
予測不能
ブラックなユーモア
この「やむなきこと」は同じタイプの作品と言っていいだろう
残念ながらガイ・リッチー作品と比べると、エッジもスピード感も足りてない
途中は中だるみが酷くて、思わず脱落しそうになった
せめて、あと15分短くして欲しかったところだ
作品の評価
サム、エッダ、ハーマン、カティア
キャラクターはそれぞれ魅力的だった
ジャンルはコメディとなっているが、笑いはいまいち物足りなかった
これは駄作決定と思いきや、最後の30分が凄かった
サムたちには逃げられ、愛する妻や部下たちには見放される
追い詰められて、ブチギレるハーマン
その夜はクリスマス
ハーマンはサンタの格好をして、次々と人々を血祭りにあげていく
その狂気に圧倒された
非常にスリリングなクライマックスとなっている
まとめ
かなり惜しい作品
もう少しで傑作になりそうだったのだが
とにかく前半の中だるみが酷い
とはいえ壮絶なクライマックスのおかげで、見て損はしなかった
犯罪コメディが好きな人なら、試してみてもいいだろう
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/christmas_crossfire
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コメント
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