Netflix「ドリー・パートンのクリスマス・オン・ザ・スクエア」ネタバレ感想 聖夜に起こる奇跡

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Netflixオリジナル映画
フラーベルの町の人々はクリスマスを前にして、立ち退きを通告されて…………

ドリー・パートンって誰やねん!?

…………そう思ったが、アメリカで国宝とまで呼ばれるほどの有名なカントリー歌手だった
「クリスマス・キャロル」、「素晴らしき哉、人生!」のような古典的クリスマス映画の現代版
いかにもTVムービーといった安っぽい作り
ガチなミュージカルなので、ノリが合わない人もいるだろう
だが、かなり面白かった
冷たい不動産オーナーのレジーナ
突然の立ち退き通告に怒り、団結する町の人々
物語はお決まりの展開をするが、これぞ王道
妙な安心感があった
ラストはもちろん心暖まるハッピーエンド
曲とダンスはかなり本格的
ドリー・パートンが提供したオリジナル・ソングも素晴らしかった
ミュージカル好きなら見る価値があるだろう


予告編

クリスティーン・バランスキー主演『ドリー・パートンのクリスマス・オン・ザ・スクエア』予告編 – Netflix

作品情報
作品名「ドリー・パートンのクリスマス・オン・ザ・スクエア」(原題Dolly Parton’s Christmas on the Square)
監督:デビー・アレン
キャスト:ドリー・パートン、クリスティーン・バランスキー、トリート・ウィリアムズ、ジェニファー・ルイス、ジョシュ・セガーラ
上映時間:98分
製作国:アメリカ(2020年)

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ざっくりあらすじ

クリスマスムードに浮かれるフラーベルの町。ところが数年ぶりに帰ってきた地主のレジーナが、町の人々に立ち退きを通告して…………

感想(ここからネタバレ)

クリスマス・オン・ザ・スクエアとは「広場のクリスマス」という意味

立ち退き通告

小さな町、フラーベル
クリスマスが目前となり、町の人々は浮かれていた
そこへ数年ぶりに故郷へ帰ってきたレジーナ・フラーが姿を現した
彼女は死んだ父親の跡を継ぎ、今ではこの町の地主である

レジーナは助手のフェリシティと、ビラを配って歩いた

「立ち退き通告」

ビラにはそう書かれていた
この土地は巨大なモールになるので、町民は即刻立ち退いて欲しい
驚く町の人々
抗議したがレジーナは全く取り合わなかった

牧師のクリスチャンを中心に、町の人々は団結した
絶対に立ち退きを阻止する
しかし、レジーナの気が変わることはなさそうだった
途方に暮れる町民たち

そんな時、レジーナの前に天使が現れた

「あなたの手助けをしに来たの」

レジーナはこれは幻覚だと信じようとしなかったが…………

ドリー・パートン

ドリー・パートンはアメリカのカントリー・ミュージックの第一人者
彼女はグラミー賞に49回ノミネートされ、受賞は10回している
1974年の「オールウェイズ・ラヴ・ユー」はカントリーチャート1位を獲得し、後にホイットニー・ヒューストンがカバーして世界的な大ヒットとなった
1999年、カントリー・ミュージックの殿堂に殿堂入りした
女優としても活躍し「9時から5時まで」「マグノリアの花たち」などに出演
本作には14曲のオリジナル・ソングを提供している

ドリー・パートンは天使役で出演
とても74歳とは思えない若々しさ
レジーナを導くお茶目な天使を、ユーモアたっぷりに演じている

クリスティーン・バランスキー

数年ぶりに故郷へ帰ってきたレジーナ・フラー
亡き父の跡を継いで、フラーベルの町の所有者となった
ところがレジーナはかつての友人が驚くほど、冷たい人間となっていた
彼女に一体何があったのか?

演じるのはクリスティーン・バランスキー
「シカゴ」「マンマ・ミーア!」などに出演
ちなみに人気ドラマ「ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則」のレナードの母親役

クリスマス映画

冷たい性格で守銭奴のレジーナは、「クリスマス・キャロル」のスクルージ
レジーナを導く天使は「素晴らしき哉、人生!」
本作はフランク・キャプラ作品などを彷彿とさせるような、古典的なクリスマス映画となっている
正直、その手の映画は大好き!!
クリスマスに起こる奇跡
誰だって善き心を持っている
そんな希望にあふれたクリスマス映画
本作は映像はちょっとチープな印象だが、ノスタルジックな気分を存分に味わえた

ミュージカル

おそらく本編の8割はミュージカルシーン
登場人物たちは心情をほとんど歌で語ってしまう
ここまでガチなミュージカル映画を久々に見た気がする
ミュージカルが苦手な人は、ついていけないだろう

しかし、歌やダンスのクォリティは相当に高い
本作の監督は伝説的な振付師といわれるデビー・アレン
その手腕はさすがである

またドリー・パートンが提供した曲もいいものが多い
きっと気に入る曲が見つかるだろう

人情もの

父のように町の人々を幸せにすると誓っていた子供の頃のレジーナ
ところが数年ぶりに戻って来た彼女は冷たい人間になっていた
レジーナに一体何があったのか?

それは彼女の悲しい過去に原因があった
父親と仲たがいし、恋人のカールにも合わせる顔がない
そうしてレジーナは町を出ていった

こんな辛い思い出しかないフラーベルの町など、なくなってしまえばいい
すっかり冷酷な人間になったレジーナ
彼女が天使の導きで、少しずつかつての自分を取り戻していく姿は感動的
そして、明かされる驚きの真実
最後は心暖まる大団円だった

まとめ

出来栄えはいかにもTVムービーというクォリティ
しかし、曲とダンスはレベルが高い
そして今どき、こんなノスタルジックなクリスマス映画が見られるとは
ミュージカルやフランク・キャプラ作品が好きな人にはおススメ!!


Dolly Parton's Christmas on the Square (2020) on IMDb


Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/dolly_partons_christmas_on_the_square

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