映画「ワイルド・スピード スーパーコンボ」感想と解説(ネタバレあり) 最強のスピンオフ!!

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「ワイルド・スピード」シリーズ初のスピンオフ
あのホブスとショウが手を組む
豪快なアクションとカーチェイスは健在
今回、特筆すべきはギャグが強化されていること
つねにいがみ合っている二人の関係が面白くて、笑いっぱなしだった
初登場のショウの妹ハッティも、二人に負けず魅力的
肉体改造された最強の敵ブリクストンも凄まじい
またこのシリーズならではのファミリーへの愛も描かれる
監督は「ジョン・ウィック」「デッドプール2」とノリにノッているデヴィッド・リーチ
痛快さではシリーズ1かも知れない
サービス満点の1作
「ワイルド・スピード」ファンなら絶対に見るべし!!


予告編

『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』最終予告映像

作品情報
作品名「ワイルド・スピード スーパーコンボ」(原題Fast & Furious Presents: Hobbs & Shaw)
監督:デヴィッド・リーチ
キャスト:ドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサム、イドリス・エルバ、バネッサ・カービー、クリフ・カーティス、ヘレン・ミレン
上映時間:136分
製作費:$200,000,000(IMDb推定)
製作国:アメリカ(2019年)

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ざっくりあらすじ

全人類の半分を滅ぼす新型ウィルス兵器奪還のために、ルーク・ホブスとデッカード・ショウは手を組むことになるのだが………………

感想(ここからネタバレ)

ドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサム
最強すぎる二人が主演

ウィルス兵器

何百万もの人々を死に追いやる新型ウィルス兵器
MI6のチームはテロ組織からそのウィルスを奪った
しかし、そこへバイクに乗った謎の男が駆け付ける
その男、ブリクストンは遺伝的技術で肉体改造されたテロ組織の戦士だった
ブリクストンは易々とMI6のエージェントたちを葬っていった

MI6の女エージェント、ハッティはウィルスを奪われる前に、とっさに自分の体内に注入してしまう
ハッティに逃げられたブリクストンは彼女を、仲間を殺してウィルスを奪った裏切り者に仕立て上げた

ロサンゼルスで娘と暮らす元FBI特別捜査官ルーク・ホブスは、かつての友人であるCIAのエージェントから、ウィルスの行方を捜して欲しいと頼まれる
一方、ロンドンで優雅に暮らす元MI6エージェント・デッカード・ショウのところへもCIAの使いが訪れていた
全く興味がないショウだったが、その逃亡中の女エージェントの名前を聞いて顔色を変える
そのハッティ・ショウは彼の妹だったのだ

「こんな野郎と組めるか!!」

ロンドンのCIA本部で顔を合わせたホブスとショウは、開口一番そう叫んだ
以前から二人は犬猿の仲である
いきなり袂を分かった二人は、独自に捜査を開始するが………………

監督

デヴィッド・リーチ
元スタントマンでブラッド・ピットなどの替え玉をやっていた
「ジョン・ウィック」で監督デビュー
その後も「アトミック・ブロンド」「デッドプール2」など傑作を連発
アクション演出では定評がある
今、最注目の監督

従来のシリーズとの違い

「ワイルド・スピード」シリーズは登場人物たちの絆を、豪快なアクションとカーチェイスを絡めて描いた超人気シリーズだ
だが、その人気シリーズにも陰りが見えてきた印象がある
主演の1人、ポール・ウォーカーが亡くなったからだ
そのため最新作の「ワイルド・スピード ICE BREAK」はアクションは相変わらず素晴らしかったが、どこか芯が抜けたような作品だった
やはりブライアンの不在は大きい

今回の「ワイルド・スピード スーパーコンボ」は最初からホブスとショウだけで、他のワイスピ・ファミリーは登場しない
そのことが良い方向に作用しているように思えた
従来のワイルド・スピードは、ドムとその仲間たちのチームの活躍が描かれていた
それはそれで面白いのだが、本作ではホブスとショウの二人に絞られている
登場人物を減らしたことで、娯楽作品としてはとても見やすいものとなった
またこれならブライアンがいないことも気にならない
従来のシリーズとは違った面白さを提供することに成功している

ルーク・ホブス

あのロック様がついにワイスピの主役に!!

ホブスはFBI特別捜査官として、「ワイルド・スピード MEGA MAX」から登場
最初はドムを捕まえようとする敵
「ルパン三世」の銭形警部のような存在だった
それがドムたちに命を救われたことで改心
いつの間にか、すっかりファミリーの一員に

本作のホブスは相変わらず娘を溺愛
良きパパっぷりを披露してくれる
今回の彼はかなり明るく陽気なキャラになっている
そのため物語も深刻になりすぎず、アクション・コメディとしての面が強調されるようになった
個人的には好感触
何よりドウェイン・ジョンソンには明るいキャラがよく似合う
また本作ではホブスの出生のルーツまで描かれる
ホブスというキャラが深く掘り下げられ、ますます好感度が上がった

ヴィン・ディーゼルとの不仲が噂され、シリーズにはもう出演しないとも言われているドウェイン・ジョンソン
ホブスもすっかりシリーズの顔なので寂しすぎる
今後が気になるところだ

デッカード・ショウ

「ワイルド・スピード EURO MISSION」で初登場
次の「ワイルド・スピード SKY MISSION」では最大の敵として、ファミリーを苦しめる

実はこのデッカード・ショウはファンにとっては複雑なキャラ
「EURO MISSION」でレギュラーの一員だったハンを殺した罪は絶対に許さない
僕も含めてそう思っているファンは多いのだ
そのため「ICE BREAK」で味方のような立ち回りになったショウに、正直かなり戸惑った

ファミリーの一員であるハンを殺したショウを、仲間として受け入れるのか?
それは絶対に許せない
少なくともハンを殺したことへのけじめをつけないうちは

「ワイルド・スピード スーパーコンボ」で最終決戦の前に、ショウは妹のハッティに言う

「俺は今までいくつもの許されないことをやってきた。これは俺の贖罪だ」

このセリフはハンの死について言及したものだと、シリーズを担当してきた脚本のクリス・モーガンは語っている
まだ完全に許したわけではないが、ある程度のけじめはつけたと考えていいだろう

そういうことを抜きにすればジェイソン・ステイサム演じるデッカード・ショウは、とても魅力的だ
今回は妹ハッティへの兄バカなところを見せてくれる
つねにクールだが家族には弱い
そういう人間的な一面が描かれた

ハッティ・ショウ

MI6の女エージェントでデッカード・ショウの妹
ウィルスを体内に宿した物語のキーパーソンである

演じるバネッサ・カービー「ミッション:インポッシブル フォールアウト」などに出演
ドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムという濃い面子に挟まれながらも、埋没せずに存在感を示している
そのタフさはさすがデッカードの妹
物語の紅一点として大活躍してくれた

ブリクストン

肉体改造で超人的な強さを誇る最強の敵
自らを「黒いスーパーマン」という
演じるのは「パシフィック・リム」「マイティ・ソー」シリーズのイドリス・エルバ

ドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムという最強すぎる二人
それを上回るには肉体改造でもするしかない
ホブスとショウが手も足も出ないさまは圧巻
クライマックスの2対1の戦いは盛り上がった

見せ場

つねにいがみ合っているホブスとショウ
だが、いざとなると抜群のコンビネーションを発揮するのが面白い
協力しつつも慣れ合わない
二人の距離感が良かった

この作品には見せ場が盛りだくさんである
まず凄かったのが高層ビル外での死闘
敵を追って、命綱なしで飛び降りるホブスの滅茶苦茶さに笑った

その後のロンドン市街での車とバイクのチェイスも凄い
2台のトレーラーが交差する下をすり抜ける
こんなの見たことない
このシーンだけでも映画料金の元が取れる

ヘリコプターに鎖を巻き付け、トラックを繋ぎ合わせて逃がすまいとするシーン
これも想像したこともない絵面だった
とんでもないアイディアとそれを実行してしまう行動力が凄い
これぞワイスピ!!

ライアン・レイノルズ

CIAのエージェント役でまさかのサプライズ出演
クレジットに名前がないのでカメオ出演のはずだが、妙に出番が長い(笑)
デヴィッド・リーチは「デッドプール2」の監督でもあるから、そのつながりか?
続編はドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムとライアン・レイノルズ
是非この3人でやって!!

まとめ

「ワイルド・スピード」のスピンオフ
サービス満点
とにかく楽しい
ファンが見たいと思っているものを見せてくれた
本当に続編が作られそうな勢いだ
スピンオフとしては最高峰である


Fast & Furious Presents: Hobbs & Shaw (2019) on IMDb


Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/fast_and_furious_presents_hobbs_and_shaw
allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=367742

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