Netflixオリジナル映画
妻を亡くしたマットは、1人で娘を育てる決意をするが…………
ケヴィン・ハートが新米パパを好演
心が暖まる良作
夜泣き、オムツ替え、仕事との両立
赤ちゃんを育てることの大変さが、これでもかと描かれる
成長していく娘
見ていて、こちらまで嬉しくなった
娘のマディがとても愛らしい
傑作というほどではないが、暖かい気持ちになれる良作
予告編
作品情報
作品名「ファザーフッド」（原題Fatherhood）
監督：ポール・ワイツ
キャスト：ケヴィン・ハート、アルフレ・ウッダード、リルレル・ハウリー、ディワンダ・ワイズ、メロディ・ハード
上映時間：109分
製作国：アメリカ（2021年）
ざっくりあらすじ
妻を亡くしたマットは1人で娘を育てる決意をするが、赤ちゃんの世話は予想以上に大変で…………
感想（ここからネタバレ）
子育ての大変さを思い知った…………
奮闘
マットは妻のリズの出産を間近に控え、初めての我が子の誕生に喜んでいた
ところが病院で緊急の帝王切開が必要だと、医者に言われた
オロオロするマットに比べて、リズは落ち着いていた
手術を無事に終え、女の子の赤ちゃんが誕生した
名前はマディ
マットもリズも心から喜んだ
だが、リズの容態が急変した
肺塞栓症を引き起こしたのだ
あっという間にリズは亡くなった
呆然とするマット
リズの葬儀が行われた
友人のジョーダンやオスカーも心配してくれたが、いまだにマットは事態を受け入れられなかった
残ったのは娘のマディだけ
ミネソタから来たリズの母親マリオンは、マット1人で赤ん坊を育てるのは無理だと言った
この子は自分がミネソタに連れていく
それがマットのためでもある
しかし、マットはそれを断った
マディは自分が立派に育ててみせる
その日からマットの奮闘が始まった
だが、赤ちゃんを育てることは、予想以上に大変で…………
作品解説
原作はマシュー・ロジェリンによる2011年の回想録「マディのための2つのキス：喪失と愛の回想録」
ちなみにマシュー・ロジェリンは白人である
当初2020年4月3日に劇場で公開される予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期
最終的にはNetflixが配給権を取得した
監督は「アバウト・ア・ボーイ」のポール・ワイツ
マット
本作の主人公
妻のリズをとても愛していた
その妻を失い、1人で娘を育てることになる
父親になる心構えなど、まるで出来ていなかったが…………
コメディアンであり、「ジュマンジ」シリーズなどで俳優としても活躍するケヴィン・ハート
本作では子育てに孤軍奮闘するシングルファーザーを熱演
マディ
マットの娘
明るく元気に成長した
会ったことのないママを恋しがっている
男所帯で育ったせいで、学校の制服のスカートを嫌がるが…………
演じるメロディ・ハードはAmazonオリジナルドラマ「ゼム」に出演している
喪失
いきなり愛する妻リズを失ったマット
「もし君と1日いられるなら、全てを捧げる」
深い悲しみを味わったマット
残されたのは娘のマディだけ
リズのためにも、マディを立派に育てなければならない
マットがマディに自分の分とリズの分、必ず2回キスするのが印象的だった
子育て
全てにおいてマディを優先
マットはそう誓った
夜泣きで眠れない日々
頻繁なオムツ交換
仕事への支障
分からないことがあっても、誰にも相談できない
赤ちゃんを1人で育てることは、予想以上に困難だった
マットは疲労困憊になってしまう
だが、その苦労の甲斐もあって、マディは元気に成長した
小学生になったマディの姿に、こちらも我がことのように嬉しくなった
シングルファーザー
「クレイマー、クレイマー」、「スリーメン&ベビー」
父親の子育てを描いた傑作はいくつかある
それらの傑作と比べると、この「ファザーフッド」は物足りなく感じた
物語が小ぢんまりとしていて、広がりを見せないからだ
1時間50分も長く思えた
ただ実際の回顧録を基にしている以上、仕方ない部分もあるだろう
白人を黒人に変え、コメディアンのケヴィン・ハートを主役にしたのはいいアイデア
共感できる場面も多く、マディの成長に一喜一憂できた
突出したものはなかったが、良質な作品となっている
まとめ
物足りない部分もあるが良作
親子の絆に胸が暖かくなった
ケヴィン・ハートは好演
見終わって元気がもらえる作品だ
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/fatherhood_2021
allcinema
https://www.allcinema.net/cinema/377176
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