女子バレーボールチームが寂れた村で殺人鬼集団に襲われる
かなりB級の作品である
スプラッターシーン満載
悪趣味な描写多数
ブラックな笑い
相当に酷い作品だ
出来もあまり良くない
基本的にはスルーしてOK
見ても時間の無駄である
とはいえ何だかんだで楽しめた
頭空っぽにして見る分には悪くない
スプラッターに耐性があり、おバカ映画に目がない人は見てみるといいだろう
予告編
作品情報
作品名「スパイク・ガールズ」(原題Girls with Balls)
監督:オリヴィエ・アフォンソ
キャスト:ヴィクトル・アルチェス・ソラロ、マノン・アゼム、ルイーズ・ブラシェール、ティファニー・ダヴィオ、マルゴ・デュフレーヌ
上映時間:77分
製作国:フランス、ベルギー(2018年)
ざっくりあらすじ
女子バレーボールチームのファルコンズの載ったミニバンは、遠征から帰る途中で、森の中で迷子になってしまう。彼らは通りがかった寂れた村に立ち寄るのだが………………
感想(ここからネタバレ)
グロいシーンが多いので、そこは注意!!
人間狩り
女子バレーボールチームのファルコンズは、選手権で見事に優勝した
とはいえスパイカーのモルガンヌのスタンドプレーが目立ち、チーム内はギクシャクしていた
試合からの帰り、ファルコンズの乗ったミニバンは森の中で迷ってしまう
今日はもう辿り着けそうにない
ファルコンズの面々はヘルーハイムという村を見つけ、そこで一泊することにした
廃れたホステルに入ると、数人の村人がいた
あまり歓迎されていない雰囲気だ
店の主人が女の子の1人に抱きついた
それを見たタチアナは激怒し、主人を殴ってしまう
ファルコンズのメンバーは早々にそこから立ち去った
結局、車の中で夜を明かすことになった
明け方、誰かが車のドアを叩いた
ドアを開けると、武装した男たちが立っていた
昨日の村人たちだ
ホステルの主人もいる
ファルコンズは一列に並ばされた
「殴ったことなら謝るよ」
コーチが村人たちをなだめようとした
村人の銃が火を吹いた………………
悪魔のいけにえ
「スパイク・ガールズ」はいわゆる「田舎に行ったら襲われた系ホラー」である
このジャンルでもっとも有名なのはトビー・フーパー監督の超傑作「悪魔のいけにえ」だろう
殺人鬼レザーフェイスの存在感が凄い
若者が意味もなく次々と殺されていく理不尽さ
トビー・フーパーの演出も冴え渡っている
殺人鬼一家も不気味
まさにスプラッター映画の金字塔である
この「スパイク・ガールズ」もかなり「悪魔のいけにえ」を意識しているように見られる
スプラッター
ショットガンで頭が吹っ飛ぶ
手に穴が開く
首が飛ぶ
この作品はスプラッターシーンが満載だ
基本的にはチープな作りだが、苦手な人は苦手だろう
グロいのが駄目な人はスルーした方が吉
コメディ
冒頭、いきなりカウボーイ風の男がギターで弾き語りを始める
「これは女子バレーボールチームの物語。けっこうイケてる子が多い。最後にはみんな死んじゃうんだけど~」
映画のオチを最初に教えてくれる親切な設計(笑)
要所要所で入る弾き語りが個人的にはツボだった
基本的にはコメディと言ってもブラックな笑いが多く、人を選ぶだろう
ファルコンズ
リーダーのハズキ
自己中心的なモルガンヌ
代表入りが決定しているジャンヌ
どんくさいエマ
選手たちに手を焼いているコーチ
なかなかの個性的なメンバーである
特に印象的なのはモルガンヌの悪女っぷり
仲間意識はゼロ
自分が助かるためなら何でもする
村人以上にたちの悪いキャラだった
最後には天罰が下りスッキリ
エマも良かった
いつもは足手まといのエマ
それが極限状況で、弱音を吐くメンバーを𠮟咤激励する
絶対に仲間を見捨てない
気持ちのいいキャラだった
一番に逃げ出したコーチが、最後に救出に来るシーンも熱かった
もはや別人のような活躍
整合性よりも、勢いとノリで見せる作品だ
また窮地に陥ったファルコンズのメンバーが、バレーボールで反撃する場面は痛快
強烈なレシーブを受け、血反吐を吐き倒れる男たち
かなりくだらないのだが爆笑してしまった
まとめ
おバカ映画である
人に薦められるかというと、けっこう微妙
悪趣味な場面も多く、かなり人を選ぶだろう
とはいえクライマックスの反撃シーンは、なかなか痛快だった
キャラクターも悪くない
出来は決して良くないのだが、何故か嫌いになれない作品である
見るなら頭空っぽにして鑑賞することをお勧め
Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/girls_with_balls
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