クエンティン・タランティーノ映画への出演を断った俳優まとめ!!

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いよいよ8月30日にクエンティン・タランティーノ監督の最新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」が公開される

本作でもっとも注目すべき点は、やはりレオナルド・ディカプリオブラッド・ピットという2大スターの共演だろう
どちらも数知れない代表作を誇るトップスター
まさに夢の競演である
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」では彼らだけではなく、アル・パチーノ、カート・ラッセルなど脇も豪華
これだけのスターを1作に集結させられる監督は、そうはいない

タランティーノは俳優の使い方が上手いと定評がある
ジョン・トラヴォルタ、ブルース・ウィリス、クリストフ・ヴァルツ
タランティーノ作品出演がきっかけで返り咲いた、またはブレイクした俳優は多い
そのためタランティーノの映画への出演を熱望する俳優は数知れない
無理もない話だろう
誰だって出演したいはずだ

ところが逆にクエンティン・タランティーノがお願いしたにも関わらず、そのオファーを断った俳優たちもいる
辞退した理由は様々だ
全てのスターがタランティーノ映画に出たがっているというわけではないらしい
誰がどういう理由で断ったのか?
Looperの記事などを参考にまとめてみた

シルヴェスター・スタローン

偉大なアクション・スター
そして「クリード チャンプを継ぐ男」などで俳優としても再評価されつつある
タランティーノ映画との相性もよさそうに思えるが、実現していない

実はスタローンはタランティーノのオファーを2回も断っている
1度目は「ジャッキー・ブラウン」
サミュエル・L・ジャクソンの相棒で刑務所を出たばかりでボケ気味のルイス・ガーラの役だった
辞退した理由は明らかになっていないが、結局その役はロバート・デ・ニーロが演じた

2度目は「デス・プルーフ in グラインドハウス」
カート・ラッセルが怪演した車を凶器に美女を狙う殺人鬼スタントマン・マイク役だった
断った理由を、スタローンはこう語っている

「私には2人の娘がいます。オファーされたのは10代の女の子たちを、車で血祭りにあげる殺人鬼役です。そんな役を演じる気はおきませんでした」

アダム・サンドラー

アダム・サンドラーといえば人気コメディ俳優という印象だ
しかし「パンチドランク・ラブ」など演技の評価も高い
タランティーノがサンドラーを起用することも、それほど不思議ではないかも知れない

タランティーノは「イングロリアス・バスターズ」で、バスターズの1人ドニー・ドノウィッツ軍曹役を、アダム・サンドラーに演じてもらいたいと考えた
サンドラーはボストンなまりが得意なので、ドニーの設定をボストン出身にしたほどだ
残念ながらサンドラーはコメディ映画「素敵な人生の終り方」で忙しく、出演を断った
結局、ドニー・ドノウィッツ軍曹役は「ホステル」の映画監督でもあるイーライ・ロスが演じた

ウォーレン・ベイティ

ハリウッドに長年君臨する偉大なスター
それがウォーレン・ベイティである
「俺たちに明日はない」「天国から来たチャンピオン」「バグジー」
代表作は数知れない

また彼は「ゴッドファーザー」「スーパーマン」「ブギーナイツ」など、数々の名作のオファーを断ったことでも知られている
同じようにタランティーノもウォーレン・ベイティに出演を断られた
その映画は何だったか?
「キル・ビル」である
ウォーレン・ベイティはタイトルにもなっているビル役でオファーを受けた
実際、タランティーノはウォーレン・ベイティを念頭に置いて、シナリオを書いていた
その時点ではビルはもっと洗練されたジェームズ・ボンドのような悪役だったという
残念ながらベイティは中国での撮影に興味がなかった
結局、ビル役はデビッド・キャラダインが演じることとなった
彼の演技をベイティは絶賛した

ヴィゴ・モーテンセン

「ロード・オブ・ザ・リング」「イースタン・プロミス」「はじまりへの旅」
最近では「グリーンブック」の名演で話題になった
ヴィゴ・モーテンセンはハードボイルドな役がよく似合う
さぞタランティーノ映画とも相性がいいだろう
だが、残念ながらいまだに実現していない

ヴィゴ・モーテンセンは「レザボア・ドッグス」の時に、2つの役でオーディションを受けたと語った
どの役だったかは忘れてしまったが
タランティーノは「ヘイトフル・エイト」の冷酷なギャングリーダー役を、ヴィゴ・モーテンセンに演じてもらうことを思いついた
ところがどうしてもスケジュールが合わなかった
結局、この話は流れ、リーダー役はチャニング・テイタムが演じることとなった
ヴィゴ・モーテンセンは「タランティーノとの仕事はきっと楽しかっただろう」と語った

マイケル・マドセン

クエンティン・タランティーノの映画を断った俳優に、マイケル・マドセンの名前があがることに違和感を覚える人は多いだろう
「レザボア・ドッグス」「キル・ビル」「ヘイトフル・エイト」
最新作の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」にも出演している
タランティーノお気に入りの俳優だからだ

マイケル・マドセンは「レザボア・ドッグス」で、Mr.ピンク役でオーディションを受けた
それがタランティーノとの出会いである

「あなたはMr.ブロンド役こそふさわしい」

マイケル・マドセンのMr.ブロンドはタランティーノに感銘を与えた
そして次作の「パルプ・フィクション」で、主役のヴィンセント・ベガを演じてもらいたいと考えた
ところがマイケル・マドセンはケビン・コスナー主演の「ワイアット・アープ」への出演が決定していた
タランティーノはかなり長期にわたって、マイケル・マドセンを説得したが空振りに終わった

知っての通り「パルプ・フィクション」はその後、大ヒット
代わりにヴィンセント・ベガを演じたジョン・トラボルタは大ブレイク
アカデミー主演男優賞にまでノミネートされた
マイケル・マドセンは当時の選択をいまだに後悔しているという

ジェニファー・ローレンス

「ハンガー・ゲーム」シリーズ、「パッセンジャー」、「レッド・スパロー」
ジェニファー・ローレンスは今、もっとも抜きんでた若手女優である
「私はジェニファー・ローレンスの大ファンです」とタランティーノは語った

「ヘイトフル・エイト」を執筆中、タランティーノは賞金首の女盗賊デイジー・ドメルグの役を誰にするかで悩んでいた
そして思いついたのがジェニファー・ローレンスだった
タランティーノはジェニファー・ローレンスと直接会い、オファーをした
残念ながらジェニファーは「ハンガー・ゲーム」で忙しかった
タランティーノは最初はガッカリしたが、デイジー役にはジェニファーは若すぎると考え直した
結局、デイジー役は53歳のジェニファー・ジェイソン・リーが演じた
「それが最善の選択だった」とのちにタランティーノは語っている

ウィル・スミス

ウィル・スミスは文句なしのスーパースターである
彼はおそらく膨大なオファーを、毎日受けているはずだ
それでもタランティーノからのオファーとなると、彼にとっても特別なものだろう

タランティーノから「ジャンゴ 繋がれざる者」ジャンゴ役でオファーが来た時、ウィル・スミスはYesと言わなかった
2015年のインタビューでウィルは「私は本当にあの映画に出たかった」と語ったが、「あれは復讐の話ではなく、ラブストーリーでなくてはならなかった。暴力は暴力を生みます。愛がテーマでなければならない」
そういった意見の相違により、出演を辞退したと述べた

ところが2013年のインタビューでは、こんなことを言っている

「最初に脚本を読んだ時、クリストフ・ヴァルツ演じるシュルツの方が、実際の主役のように感じました。最大の悪役カルビンを撃つのは彼ですから」

ウィル・スミスはタランティーノに脚本の書き直しを頼んだという
カルビンを殺すのはジャンゴにしてくれと
当然、タランティーノは聞き入れなかった
こうしてジャンゴ役はジェイミー・フォックスに渡った

「暴力が暴力を生む」という話は何だったのか………………

まとめ

タランティーノ映画への出演を熱望しているスターは多い
一方で色々な理由で断っている俳優もいる
ぜひ実現して欲しかったものもあるが、ほとんどは今のキャスティングで良かったという印象
「パルプ・フィクション」でジョン・トラボルタじゃなく、マイケル・マドセンがダンスを踊るなど想像もつかない
タランティーノは10本で監督を引退すると宣言しているが、そんなこと言わずにもっと作品を作って、色々な俳優と組んで欲しい

クェンティン・タランティーノ監督の最新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」が、8月30日に日本でも公開される レオナルド・デ...
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